2018/08/13 のログ
ご案内:「路地裏」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 「……こちら飛鷹。ハイ、パンデミックの感染を確認……処理します」
耳元のインカムで通信しつつ、路地裏に犇く建物の屋根の一つ。そこに陣取り狙撃銃を構える赤い制服の少年。
狙撃銃にしては独特な意匠だったり、そもそもスコープやレーザーサイト等のオプションが一切無い。
構わずガチャッとボルトアクション。初弾を装填してから無造作に構え――一射。
”400メートル"先の路地に蠢いていた赤いゾンビを3体纏めて撃ち抜く。同時に魔力が込められたそれで赤いゾンビ達は燃え尽きた。
「――次…距離は…。」
呟いてガチャンッとボルトアクション。正確に気負わずに淡々と撃ち抜く。少年の狙撃はそもそも常識からかなり外れている。
■飛鷹与一 > 「…距離は…600…射線がここからだと通らないな…。」
瞳を遠くへと向けながら呟く。射線が通る位置に移動すればいいが…。
徐に銃を構えてすかさず発砲。あらぬ方角に飛んでいった銃弾だが…どこかの壁に当たって”跳弾”し、そのまま跳ね返ってパンデミックをまた数体纏めてヘッドショット。
同時に己の熱量操作の魔術を仕込んだ弾頭で灰すら残さず燃え尽きさせる。
”魔弾の射手”などと少年が呼ばれるのも、この非常識な狙撃の力が由来だ。
射線が通らずとも弾丸を通す。知能がある相手からすれば厄介極まりないだろうか。
ご案内:「路地裏」に古城 桜虎さんが現れました。
■飛鷹与一 > とはいえ、勿論少年一人だけでない。手が空いている他の特別攻撃課の何人かがそれぞれ駆除している筈だ。
(…後は違反組織や部活がそれぞれ勝手に対処してるんだろうけど…ミイラ取りが何とやら、になりそうだなぁ)
内心で呟きつつ、ガシャンッとまたボルトアクションをして一射。今度は弾丸を”曲げて”300メートル程先のパンデミックの処理。
丁度、風紀委員の一人が囲まれていたので援護といった所だ。
『今の銃撃…”魔弾”か?悪い、助かった!』
「…いえ、俺の仕事は狙撃での後方支援ですから…あと、まだまだ沸いてきますのでご注意を」
と、短いやり取りをしつつ再びボルトアクションをして射撃。全て正確に脳天を撃ち抜いていく。
そしてマガジンを交換し、徐に今度は空へと無造作に銃口を向けて射撃。
――空を飛んでいた小型の魔物型のパンデミックを”撃墜”…更に魔術で爆散させる。
■古城 桜虎 >
物陰に一人の少女。
時折顔を出して周囲の様子をうかがっている。
「と言う訳で、こっそり足を運んでみましたが……
……ふーむ……。」
幾らかの委員らしきものが対応しているように見える。
眉を顰め、困り気味に周囲を見渡す。
ひとまず件のサメは見えない。
「処理そのものは生徒さんに任せてよさそうですが──」
……こっそりと動き、焼却以外の方法で討伐されたゾンビへと近寄る。
何かをしようとしているのかもしれない。
■飛鷹与一 > 「――すいません、そこの人…”見えてます”よ?」
一応、ガチャリッと銃口を向けつつも何処か困ったような笑みを浮かべて。
物陰からこっそり移動して件の討伐されたパンデミック…赤いゾンビに近付く人影。
距離はそれなりにある筈だし、周囲は暗いのだがライトも何も無しで正確に少女を”見ている”。
「…ここら辺りは今は特に危険なので退散した方がいいかと思いますが…あと、ソレ…迂闊に触れたら”感染”しますよ?」
■古城 桜虎 >
「"燃やしている"みたいですし、たぶん考慮外ですよね。
……それ所じゃない、と言う話でもあるんですけれど。」
高級そうな手袋をはめて手を伸ばす。
死体辺りが如くゾンビだったものから何かを探って抜き取る。
……偽造か正規かも良く分からぬ学生証だ。
「どさくさに紛れて変なところ行くと後でとても困──わ、っとと……」
その辺りで声と何かを構える音が聞こえた。
聞こえたので両手を上げる。たぶん飛び道具持ちだろう、と。
「……あっ、はーい。ちゃんと避難しますよーう。」
想定内と言えば想定内だが、予想以上に発見が早い。
"優秀な生徒が居るみたいです"、と、内心で呟いた。
■飛鷹与一 > 「……取り敢えず、その抜き出したモノを見せてくれないかな…と、俺は思うんですがね。
…ああ、別に取調べしたり連行するつもりはないので。こちらも取り込み中ですしね。」
と、甘い事を言いつつ苦笑い。とはいえ、彼女がこっそり抜き出したナニカをしっかり確認している。
少なくとも、やたらと目端が利く…”目が良い”のは少女にも伝わるだろうか。
「それと―――あ、ちょっとすいません。」
と、謝りつついきなり銃口を少女からズラし、その後ろへと向けて射撃。
近付いてきた赤ゾンビ達を纏めてこれまた脳天を撃ち抜き…今度は凍結させた。
すかさず、ボルトアクションをしてからダメ押しで射撃。赤ゾンビ達を粉々にしておく。
「――と、すいません。このように物陰や背後から急に連中が出てくるかもしれませんし。」
と、視線を少女に戻して困り笑い。穏やかだが一連の射撃の挙動が無駄に容赦なく正確であり。
■古城 桜虎 >
「む、むむ……わかりました。
ここは素直に"おさいふ"を返却します。」
取り出したものを地面に置、
いた直後に射撃音。
伝わる音と冷気から察するに"凍結させた"、らしい。
……自身が何を抜き出したか察知したのだろう。
そう判断すれば、うん、と、分かり易く頷いてみせた。
「本当、何処にでも居ますねえ……
……所で、見逃してくれたりしちゃいます?」
(……今度はちゃんと凍結、と。
これなら、後処理の憂いもなさそうでしょうか?)
■飛鷹与一 > 「――いえ”そっち”ではなく……いえ、まぁいいです追求はしません。どうせ周囲には他の風紀委員も居ませんし」
屋根の上から困ったように声を掛けつつ。彼女が何の目的でここに居るかは分からないが。
と、少女の言葉にジーッとその瞳を見つめる。やがて溜息を一つ零して。
「…分かりました。道中は気を付け――【オイ、飛鷹!ぼちぼち撤収だ。この辺りの目ぼしいのは片付けた】…あ、ハイ了解です」
インカムからいきなり割り込んできた同僚の言葉に答えてから一息。
そのまま屋根の上から飛び降りて着地。そのまま、少女の方角へと歩み寄りつつ相手の顔を確認し。
「…ちなみに、ただの興味本位でお聞きするんですが、落第街の方ですか?」
■古城 桜虎 >
「"こっち"じゃないです?」
口でこそ"おさいふ"と告げているが、
きっちりと"取り出したもの"──学生証を置いている。
建前となんとやら、なのだろう。
いずれにせよ、
何らかのやりとりの後に歩み寄られて顔を確かめられる。
……小綺麗な身なりの少女は困ったように笑ってみせた。
「身分については、秘密にしておきますね?」
おどけたウィンクで煙に巻く。
調べれば分かることだが、自ら告げるつもりはないのかもしれない。
少なくとも、名乗るようなスタンスには見えない。
■飛鷹与一 > 「……ああ、そういう事ですか。」
微苦笑を浮かべて。こういうやり取りとか駆け引きはまだまだ苦手だなぁ、と内心で思いつつ。
そもそも、非常識な射撃・狙撃能力以外は正直まだまだ発展途上の学生の一人でしかない。
人生経験、という意味合いではその素性は勿論少年は知らないが彼女の方が一枚も二枚も上手だろう。
ともあれ、近付いて互いの顔や服装などが把握できる距離まで近付けば足を止めて。
小奇麗な身なり…路地裏にこの時間帯に居るのはとても不自然だけれど…。
(…いや、そもそも不自然な人だらけだよなこの島って…)
と、思わずそう内心で呟いてしまう。ともあれ気を取り直して。
「…あーー…そうですね、じゃあ聞きません。”仕事”の時間は今さっき終わったので」
仕事とプライベートの時間はきっちり分けるタイプ。今は仕事が終わったので風紀委員ではない。
「あー…せめてお名前だけ聞いても?俺は見ての通り風紀委員会の…飛鷹与一といいます」
そう自ら名乗る。将来的に万屋を目指す少年にとって、彼女が裏の人間だろうと繋がりはそれなりに持っておきたい。
■古城 桜虎 >
「まあ、そう言うことです。
んー……名前ですか……」
腕を組んで考え込む。
はて、どう名乗るべきか。
(たぶん相当有能ですし要領も良さげです。
となると、すぐにバレるでしょうし──)
しばし考え込んだ後、うん、と、頷く。
「うん。よく見ると中々の好青年だし教えてしまいましょう!」
「──古城 桜子。
後はご自身で調べて、こっそり胸の内に仕舞ってくださいね?」
軽く調べればそのような生徒は在籍していないと分かる。
もっと調べれば非常勤の講師に彼女らしき──と言うか彼女そのものの名前とデータが記載されている。
風紀や公安委員のツテ、情報通の友人、落第街の情報屋、
各種新聞等の断片的情報、深層Web──
──彼女の人となりにリーチする手段は多い。
下手をすると、何もしていないような一般人一人よりも調べ易い。
人となりから鑑みると、作為的なものすら見える。
■飛鷹与一 > ちなみに、彼女の内心で割と高評価?だとは勿論分からない。目は良いが相手の心まで見通せる訳ではない。
腕を組んで考え込む様子に、これは名前を聞くのも駄目なパターンかな?と、思っていたけれど…。
「…え、いや好青年なんですか?俺。…あー…えー…あ、ありがとうございます」
と、つい照れと困惑が綯い交ぜになりながらもペコリと御礼の会釈。
彼女の名前を聞けば、反復するように何度か呟いてから頷いて。
「分かりました、古城さん…貴女の素性については判明しても俺の中に留めておきます」
それが礼儀だろう。少年なりにそこら辺りは心得ている。そもそも名乗って貰えただけマシなのだろうし。
それに、また何処かで関わる事になるかもしれない。ならば良好な関係の方が矢張り望ましい訳で。
「それで…引き返すなら途中まではご一緒します。この辺りは”処理”しましたが、漏れが無いとは言い切れないので」
少なくとも、歓楽街近辺までは油断できないのは確か。とはいえ、単体でここまで平然と来ている彼女も実力者だとは思うが念の為だ。
別に下心は無く、これは本当に少年の単純な善意というものである。そもそも仕事の時間は終わっている。
風紀委員ではなく、”飛鷹与一”個人としての提案で。
■古城 桜虎 >
「そうしてくれると助かります♪」
にぱっ、っと、懐っこく微笑んでみせた。
からかっているのかもしれないし、試しているのかもしれないし、
何だかんだで性分なのかもしれない。内心は不明だ。
「んー……そうですねえ。
それじゃあ折角ですし…… 飛鷹さん、お願いしても宜しいです?」
す、と、距離を縮める。
提案に乗るつもりなのだろう。
「ゾンビの危険がなくなればスカベンジャー……
……死体漁りさんが出てくるでしょうから、ある意味危険度は増します。
それに、空飛ぶサメも何処にいるかわかりませんし……」
■飛鷹与一 > 「……古城さん、小悪魔的な所がありますね何か…。」
良くも悪くも本心らしき物を巧みに隠しているというか。相手を煙に巻くのが上手い気がする。
とはいえ、あくまで少年が抱いたイメージに過ぎず、実際は分からないが。
「分かりました。まぁ接近戦になると俺はそんな強くはないですけど…。」
そもそも生身で触れたら”感染”する相手だ。接近戦で仕留めるのは相応のリスクを伴う。
ともあれ、提案した以上はきっちり彼女の護衛役は勤めようかと思う。
距離を縮めてきた彼女に小さく笑いかけてから歩き出しつつ。
「…スカイシャーク…とか言われてるみたいですね。目撃例がこの辺りであったんですが風紀でもまだ掴めてないんですよね…。」
内部事情を漏らしてしまっている気がするが、アレは早急に何とかしないと取り返しが付かなくなる類だ。
放置しておいて解決する問題でもない。もっとも、アレを利用しようとする輩も居そうではあるが。
■古城 桜虎 >
「実はサキュバスかもしれませんよ?」
抱いたであろう印象を重ねるようにおどけてみせる。
"古城桜子はサキュバス等の魔である"。
そんな情報は天地をひっくり返しても出てこない。
つまるところ冗談だ。
「そうなんです?
何だかんだで白兵戦の獲物もあるみたいですけれど……」
飛鷹が提げているであろうククリナイフへと視線を向ける。
強くはなくても出来ない訳ではない、と認識しているとも取れるか
「……まだ、と、怖い話ですねえ。
そんな珍妙なサメならすぐに見つかりそうな話ですが……」
事情を漏らしている事には言及しない。
それだけ切羽詰まっている、あるいは気を許していると読んでいる。
目撃地で話を切り出す事そのものも道理と言えば道理だ。
■飛鷹与一 > 「…それは男には困らないでしょうねぇ」
と、小さく笑って冗談めかした返答を。本当にサキュバスだったらどうしよう。
ともあれ、調べればそれがただの冗談であると分かるだろう。そもそもサキュバスだったら搾り取られそうだ。何を、とは言わないが。
「一応、本土に体術の師匠が居たり身近にナイフの師匠が居たりするので。
一流には及びませんが自衛と身の回りの最低限の人達を守れる程度はあるかと」
決して一流ではない。自己分析はきっちり出来ている。そういう意味では慢心は無い。
左腰の改造されたククリナイフを軽く撫でつつ。あくまで少年の真骨頂は射撃や投擲、狙撃なのだ。
「目撃情報自体は多いんですが、居場所を中々特定し辛いみたいですね。
まぁ、あちこち色々動いている感じがしますし…さて、どう転ぶのやら」
苦笑いと共に溜息を一つ。無事に処理出来ればいいが、まずは居場所を特定しないと話にならない。
勿論、事情を漏らしたのは一応意図的にだ。彼女の口調から少なくとも相手はサメの居場所に心当たりがあるようには思えない。ほぼ勘だけど。
「まぁ、色々な勢力が動く可能性もあるので正直胃が痛くなりそうですけどねホント」
あくまで後方支援役なのだが、偶にパンデミックの最前線に駆り出される事も多い。
今回みたいに遠距離狙撃で仲間を援護が一番理想的なのだけど…。
■古城 桜虎 >
「十分すぎません?」
体術と短剣の師が居る。
思わず突っ込んだ。
(それだけ射撃・狙撃に自信がある。
あるいは周囲の環境が"濃い”……と、言うことでしょうか。)
自身の中での自己分析は十二分に出来ている。それは間違いない。
だが。
(得意分野への自負心は兎も角として……
周囲からすれば十分に出来ることも得意すぎる事があるせいで自信を持てない。
……杞憂かもしれませんがほんのちょっとだけ不安になります。)
護衛に警戒を任せ、彼の評価や状況の考察に専念してしまったせいだろう。
ぼやいた言葉への反応が遅れる。
「……ん……その辺りは何とも言えません。
パンデミック自体が人為的な可能性も否めませんし……。」
■飛鷹与一 > 「いえ…その、師匠二人の腕前がぶっ飛んでいるせいで…いまいち自分の近接戦技術に自信が持てないというか。」
彼女のツッコミに苦笑いを。相手の内心の分析通りというか、比較対象との実力差があり過ぎる。
とはいえ、自信が無い、と自分でしっかり分かっている辺り完全な無自覚ではなく。
「……人為的、ですか。風紀委員会の足並みを揃えれば対処は出来そうですが…。」
過激派、穏健派、中立派、どれにも属さないなど風紀も決して一枚岩ではない。
そんな有様でこの混乱を早期に収められるのかどうか。少年には何とも言えない。
そうやって会話をしながら歩いていればそろそろ落第街の外れ…歓楽街との境界線付近までやって来る。
■古城 桜虎 >
「……動きを見ていないので憶測ですが、
飛鷹さん、普通の白兵戦も戦闘要員としては十二分だと思います。
いっそ戦ってみます?」
と、伺うように尋ねてみせた。
……尋ねてから、訂正するように首を振る。
慮るような声色を発し、言葉を加える。
「いえ、流石に今と言う訳には行きませんし、いずれですけれど。
ただ……なまじ自信がないだけに"得意分野ほどに加減が効かない"。
その手の事故はここでも本土でも少なくありませんから。」
何だかんだで結構歩いたのだろう。
歓楽街の付近まで辿り着けば眩しそうに目を細めた。
「ただの妄言です。どの道、揃えるのも一苦労でしょうねえ……
……その意味でも不死の軍勢は……と、着ちゃいましたね。
ここまでで大丈夫ですよ。飛鷹さん、ありがとうございます。」
ぺこり、と、頭を下げた。
■飛鷹与一 > 「……いや、えーと………そうですね、じゃあいずれ手合わせをお願いします。
勿論今からではなく。…得意分野で加減が、ですか。」
目を一度閉じて思い返す。射撃…特に狙撃に関しては色々と人間を止めていると評されるレベルだ。
一部からは”頭がおかしい”とか言われたりしており、しかも射撃を始めてまだせいぜい1年程度。
皮肉な事に、この島に来てから気付いた才能だ――つまり殺しの才能の一端。
そう、一歩間違えれば超一流の殺し屋になりかねない危うさがあるのだ。
そして、加減云々以前に…無意識に超絶的な腕前を行使できるのが問題なのだ。
下手をすれば”自動的に”対処する事になるのだから。まるで機械だ。
ともあれ、彼女との会話で自分の危うさを何となく理解できた気がする。
ある意味でスレスレの綱渡りのようなものだ。”不殺”…人を殺さない。少年の絶対的ルール。
それが何かの拍子に破られたら、果たして自分は大丈夫だろうか?
「…不死の軍勢…ある意味理想ですが制御し切れるとも思いませんねソレ。
…と、了解です。古城さん…えーと、”ありがとうございました”。…少し自分の事について分かった気がします」
唐突なお礼のようだが、彼にとってはそうではない。少なくとも己の危うさの自覚は持てたのだから。
■古城 桜虎 >
「"得意分野"の影響で"得意分野以外"です。
……いえ、厳密には"得意分野"でも油断は禁物ですが。
いずれにしてもお相手します。……ちょっとほっとけないですし。」
歓楽街の路へと一歩踏み出してから振り向き、苦笑気味に笑ってみせる。
「じゃ、また会いましょう。
──心身の健康には気を付けてくださいね?」
そんな年上じみた目線の言葉を投げかければ歩みを進め。
あっという間に雑踏の中へと紛れてしまった。
ご案内:「路地裏」から古城 桜虎さんが去りました。
■飛鷹与一 > 「…つまり、未熟な分力の加減などが分からない、と。…成る程」
耳が痛い話だなぁ、と内心で苦笑い。射撃が超絶的でも一芸特化みたいなもの。
何でもこなす万能は目指していないが、近接戦闘も矢張り頑張るべきかなぁ、と思う。
もっとも、頑張りすぎたり無茶して本人が気付かない所で心身に負担を掛ける危険性もあるのだが。
「…あ、ハイ。…気をつけます」
苦笑気味の笑みと言葉にそう返事を返しつつ、軽く会釈をしてから見送って。
「…参ったなぁ。…自分の事を自分が一番”理解できていない”…のかな、俺は」
それが致命的にならない内に何とかしたいけれど、どうすればいいのか分からない。
溜息と共に狙撃銃を担ぎつつ少年も歓楽街へ。そのまま雑踏の中に消えていくだろう。
ご案内:「路地裏」から飛鷹与一さんが去りました。