2018/08/27 のログ
ご案内:「路地裏」に江風 白さんが現れました。
江風 白 > 先日のアンデッドとの一件。数日かけてようやく傷が再生された。
普段ならどんな傷を負おうとも数分程度で再生するはずなのに、奴等に負わされた傷は異常に再生が遅かった。
壁を背にリンゴジュースを飲みながら、カッターシャツをめくり上げ、傷跡を確認する。
傷自体は塞がってはいるがまだ赤くなっている。

「あれは本当に死んじゃうかもしれないなぁ...」

再生しない傷に苦しみ、原因不明の高熱にうなされ、そして現在やっと一人で行動できる。
不死身をテーマに作られ、今まで『死』という概念とは無縁だった自分だが、今回ばかりは心底恐怖した。
奴等には干渉しない。そう決めた彼だった。

江風 白 > 「そういやあの一件で一つアテが潰れちゃったな...どこか別のところ探さないと。」

折角大金を積んでくれるところだったのに惜しい。
頬を掻きながら思考を巡らせるが、すぐに考えることをやめた。
アテまだいくつかあるし大丈夫かと結論付ければ、人差し指と親指でペットボトルの飲み口を摘まめば、左右にふって液体の動きを観察する。
そんなことをしながら時間を潰す。

「今頃先生達どうしてるんだろ、二人目の僕とかいたらいやだなぁ...」

僅かに残っているジュースを見ながらぽつりと呟く。
こうやって足踏みしている間にも研究は進んでいく、もしかしたらあの人達は既に完成形まで作っていたりしたら...

江風 白 > 目を細め、彼は考えることを再び放棄する。自分は今まで通り自分の使命を全うするのみだ。
リンゴジュースを一口で飲み干せば、空になったペットボトルをゴミ箱に投げ入れる。
うん、今日はちゃんと入った、いいことありそうだ。

「アンデッドに妖怪に....この島って相当変わってるなぁ。」

ふと思い出したかのように呟く。
化け物...そうだ、自分の存在価値を機関に知らしめる為には何をすればいいか。
簡単なことだ、化け物達を自分の手で一掃してしまえばいいのだ、なんで気づかなかったんだ。
だがその為にはまず戦闘経験が必要....道は長い。

「結局ふりだしかぁ...」

江風 白 > 「今回も収穫は特に無しだったしなぁ、そろそろ帰ろうかな。」

小さく欠伸をすれば、カッターシャツの皺をパンパンと叩いて伸ばせば、その場をあとにする。
最近はアンデッドのいるらしいし、金に関しては二の次だとそう思いながら路地裏を去っていった。

ご案内:「路地裏」から江風 白さんが去りました。