2018/09/04 のログ
ご案内:「路地裏」に江風 白さんが現れました。
江風 白 > 「は...はは.....。最後に立ってるのはこの僕だ...。」

よそから圧縮した戦争のような光景だろう。
彼の左腕、頬の一部は吹き飛び、それでもなお彼は立っていた。
そんな彼の右腕には血の付いたナイフが握られており。

「結局君も僕を生かしちゃったね、お兄さん。」

最早びくびくと動くことしかできない相手の頭部を優しく叩けば、子供のように無邪気な笑みを浮かべた。
そうしている間に彼の体はミキミキと嫌な音を立てながら完全に再生した。

江風 白 > やがて完全に動かなくなった彼を見届け、前髪を指先でくるくると絡める。
左腕、右の頬が完全に再生したことを確認するように、左腕で自分の頬をさする。
血の付いたナイフをそのままベルトの隙間に差し込めば、ポケットから携帯端末を取り出すと、いつもの連絡先に。

「もしもし、江風です。はい、予定通りに。死体の処理は?はい、分かりました。」

流石に高額の首となるとこの力をもってしてもてこずる。
だが結果がこれならば問題はない、いつも通り金は手に入り、経験も得ることができた。
口元についた血液を舐めとれば、大きく背伸びをして壁によりかかる。

「少し、疲れたなぁ。」

江風 白 > 「おかしいな、この間まではこんなに疲れることなかったのに。」

能力の劣化。そんなことを思い浮かべるがぶんぶんと頭を振って否定する。
先生たちがそんなミスをするわけがない。
証拠に傷は完全に癒えている、考える必要はないと。

「うん、僕は強いから大丈夫。うん」

自分に言い聞かせるようにそう何度も言えば、仕事を終え、そのまま帰路についた。

ご案内:「路地裏」から江風 白さんが去りました。