2018/11/12 のログ
ご案内:「路地裏」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 >  本来恐ろしくてほとんどの人物は寄り付かないであろう路地裏。そんな場所に一人の学生が訪れていた。
 だがその足取りから恐怖といった感情はまったく見せておらずむしろ”襲えるものなら襲ってみろ”といわんばかりに堂々と歩いている。
 その視線は周囲を見て回る。

「制御薬か」

 ポツリとつぶやく。
 欲しいといえば欲しいのだが。欲しいの意味合いが違う。欲しい理由は単純でその売人を通じて裏の……つまりは薬の元を見つけられるかもしれないと思っているからだ。
 理由は色々ある、単純に違法な薬物の拡散を止めたいというのもあるし、能力を制御というその触れ込みから自分の仇敵に繋がるかもしれないという考えもある。
 
「いるとしたらここかスラムの方だと思ったが。外れか?」

 周囲に目を凝らすが、ただでさえパンデミック被害で人が減っているのだ。見つけるのも難しいかもしれない。

白鈴秋 >  だが、色々な理由はある。しかし薬をとめたい理由の中でかなり大きな部分を占めているのは単純な感情だろう。それは……

「……気にいらねぇ薬だ」

 言ってしまえばこれは弱者を食い物にする薬でしかない、強者は薬などに頼らずとも制御してしまえるのだから。
 それが許せないのだろう。特に異能に対して一種復讐心のような物を持っている彼からすれば。
 だがそんな想いを持っていようとも想いだけで売人が現れるわけではない。時折絡んでくる奴もいるが……大体はすぐに逃げていく。
 ただ路地裏を歩き進める。それらしい人物がいないかなどと周囲を見ながら。

白鈴秋 > 「……スラムにいくべきだったか」

 こういう2択はよく外す気がする。と考えながら軽く溜息を吐き出す。
 それかもしくは威圧感のような雰囲気が原因かはわからないが、売人の類は見つけることが出来なかった。
 1番簡単な方法を知ってはいるのだが……きっとそれを行えば人として戻れない位置に進んでしまうだろう。

「一応もう少し探索してみるか」

 路地裏を進み続ける。結局その日目的は果たせなかった……

ご案内:「路地裏」から白鈴秋さんが去りました。