2015/06/01 のログ
ご案内:「スラム」に能見さゆりさんが現れました。
■能見さゆり > 【スラム。路地裏。逃げる男、そして軽い銃声。スタン用のゴム弾だが、アタリどころが悪ければ骨が折れる。逃げる後ろから背中に二発。倒れたところにもう笑顔で一発。】
「ぐ……は、ゲフ……っ、ぐ……なななんだよ、何なんだよオマエ、俺が何しごぁッ!?」
【後ずさりながら向き直った男に笑顔でもう一発。たぶん肋骨が折れた。】
最初に申し上げましたように、あなたは偽造学生証を用いる不法入島者でありながらその立場を悪用していましたことですが、何か?
既に証拠は十全に揃っておりますので処分が行われているだけです。
なお、この件における申開き及び説明以外の会話及び行動は、執行妨害とみなす可能性もご説明申し上げたはずです。
以上ですが、再度の説明は必要ですか?
【少女は笑顔で、倒れた男にスタン用のライフルを構えていた】
■能見さゆり > 「ぉぉお、が……ぁ、おおおおれは、これでも二級学せ……ガッ……あ……!?」
【偽造でも身分が保障されるとでも言いたかったのだろうか。折れたところにもう一発。悶絶。そして嗚咽。もはやことばにならないというかそもそも話を聞ける状態なのかどうか】
何か勘違いしておられるようですが、正当な学生であればもっと違う処分があります。
そもそも身分を偽るのは権利のおこぼれに預かることが目的ではあっても、その事実に対し開き直り、権利を要求するということ自体、見識を疑います。
ましてや悪用となれば、元の不法入島者およびその犯罪者として対処を行うことに何か問題が?
【にこやかに、銃を突きつけながら説明する。男は涎をこぼして悶絶したままだが】
■能見さゆり > ……反論はありませんね。
では処分として要犯罪予防監視対象者としてタグを付与を執行します。
これは犯罪を行いそうな犯罪者に対し再犯予防のために付けられるタグで、これによりあなたは一括管理下に置かれます。
これ以降、あなたの行動や生死は基本的に関知しませんが、犯罪を行った場合、もしくは風紀委員会やその他の権限によりそう認められた場合、こちらが一方的な処分を執行します。
……はい、これにて処分完了です、お疲れ様でした
【反論がない、というより既に話を聞けているかどうかわからない男に向かって必要な事項を一方的に説明しながら、実行する。
首筋に専用の空気注射でタグを打ち込むだけの簡単な作業。】
■能見さゆり > さて……まだもう少し仕事がありますね。
そちらの方も対応しておきましょうか。
【男はこのまま放っておいて無事で住むのかどうかわからないが、泡を吹いているわけでも血を履いているわけでもない。暴れなければたぶん命に別条はないだろう。
もともと異能で抵抗しようとしていた以上、犯罪者として扱い、二級学生として扱う必要もない。】
■能見さゆり > 【少女は笑顔で踵を返すと、残りの仕事に向かっていった】
ご案内:「スラム」から能見さゆりさんが去りました。
ご案内:「スラム」にカエラムさんが現れました。
カエラム > スラムタワーのてっぺんに立ち、街を見下ろす巨躯がいた。
荒れ放題の街を見て、カエラムは文明の進歩によって生じた摩擦を肌に感じていた。
カエラム > 「―――」
方や壮美に輝き、方や荒廃。
そんな街同士が隣り合っているのが、なんとも不思議だ。
現世の命は、同属同士の仲が悪いのだろうか。
カエラム > カワゾエも荒れていた。しかし、深く悲しんでもいた。
一体何が命を混沌に駆り立てるというのだ。
一体何が……
カエラム > カワゾエの真似をして、星を見上げてみる。
昔と比べて、明らかに星が少ない
随分殺風景になったものだ。
カエラム > 星を見るのは、自分も好きだった。
それだけに、こんなにも星が消えてしまうと寂しい気持ちになる。
あの日見た小さな星々は、今どうしているのだろう。
カエラム > 「―――」
命を刈るものとして、命の変化には敏感であるつもりだ。
自分の感覚が間違いでなければ、今どこかで命が冒涜されようとしている。
それも、この近辺でだ。