2015/06/12 のログ
ご案内:「スラム」に風間蒼介さんが現れました。
風間蒼介 > (据えた臭いと人の負の感情が生み出す淀んだ空気の中を帽子を目深に被り節目がちにまばらな人の中を歩き続ける。
 顔を隠したあからさまに怪しい少年の姿もここでは素性を隠したがる人間というカテゴリの中に紛れ、特に注意を払われる事もない。
 厄介事の臭いを察知すれば気配を希薄なものにし、歩くリズム、呼吸のリズムを意識の隙間へと滑り込ませすり抜けていく)

収穫、なしでござるな
(ぽつりと呟くのは先日関わった事件…風紀に追われる以上身を潜める場所は限られてくる。
 そう狙いを定めこの無法地帯に足を運んだはいいが痕跡が見つけられない。
 それもそうだろう、ここでは他人の事に気を払う人間など少数派だろうから情報収集は目立つリスクを負うことになる。
 さらに言えば刃傷沙汰などそう珍しい物ではない、何か行動を起こしていたとしても、それを洗い出す事など不可能だろう)

風間蒼介 > (意図して探るつもりはなかった為入学から数ヶ月、ここに足を運んだ事などなかったが
 なるほどこれは異能の物の闇とでも呼ぶべき吹き溜まりだ。
 そしてその中でも一定の秩序…暗黙の了解と暴力と恐怖で彩られているとはいえ存在するという事が根の深さを物語っている。
 さてこの中に望んで居場所を得た人間がどれほど居るものか、少なくともあの怯えた瞳はこのような場所に相応しいとは思えない。
 なぜ関わるかと聞かれれば、ゆえにとしか答えれないだろう。
 これがフィクションの物語ならば一目惚れだなんだというドラマチックな動機の一つもあるのだろうが、あいにくそうした感情が自分の中に生まれる事はなかった。
 強いて言えば矜持という奴だろうか?助けたいと思った相手が助けられなかった。
 忍びの者としては不要な感傷だろう)

………
(スリをしかけようと近づいてきた年端もいかぬ少年を最小限の動きでやり過ごす
 伸ばされた腕を柔らかに受け流し、その手には確かに何かを抜き取った手ごたえを残しながら、何も手にしていない自分の手をいぶかしげに見つめている
 その姿にやるせなさを感じながらも淀んだドブをさらうかのように歩き続ける)

風間蒼介 > ……1つ
(公園とも呼べないかつてはそう呼ばれていたであろう公園で広場で屋台を開く男に硬貨を一つ投げる。
 血錆と泥でわざわざ汚したそれを何の疑問も抱かずに受け取った男は空き缶を切って作ったとしか思えない不恰好な容器にどろりとした液体を注ぐ。
 泥のような粘性と鼻に付く臭いを放つこれがここではコーヒーと呼ばれているらしい。
 喉にえぐみの絡む液体を不味そうに傾けながら視線は動かさず視界の中の焦点を動かし周囲を探る。
 こちらに意識を向けている相手は居そうにない。目をつけられていないのか、目をつけるほどの価値を認められていないのか、自分が気付けない手練が居るのか。
 これ以上厄介毎を抱え込む気はなく、警戒は怠らず。そうしつつ周囲で交わされる会話に耳を傾けるがそれらしき会話は聞こえてこない
 その中でもギャングの抗争があったという話題が目立つが…おそらく関係はない事だろう)

風間蒼介 > ハズレ…でござるかな
(食う者と食われる者。そのおこぼれを狙う者
 牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街
 あらゆる悪徳が武装する落第街
 ここは世界の変容が生み出した常世島のソドムの市
 淀みに染み付いた異能の臭いに惹かれ、力を求める奴らが集まってくる…
 忍者の飲むスラムのコーヒーは、苦い)

ご案内:「スラム」から風間蒼介さんが去りました。
ご案内:「スラム」に磐野 州子さんが現れました。
ご案内:「スラム」から磐野 州子さんが去りました。
ご案内:「スラム」に磐野 州子さんが現れました。
磐野 州子 > ドーン、ドーンと2つの爆音がスラムに鳴り響く。
爆破事故といえば大体州子が原因なのはいいのだが……

「…やらかしたです。またやらかした、です」
ため息をつきながら崩れてきた瓦礫を小さく爆破して自分が抜け出せるようにする。
こんなヘマをやらかすのはどうかしたいものだが、人は睡眠には抗えない。

磐野 州子 > 「…寝落ちするとは不覚です。スラムの人には悪い事したです」
そんな事を言っているが特に反省している様子もなく、白衣の汚れを火傷跡のある手で払った後、袖で手を隠す。
また爆破はしたくないし、何より痛い。州子は痛いのは好きではない

州子は崩れた自分の隠れ家を見て再びため息をつく
「別に貴重品とかはどうにか出来るですけど、人気もあまり無くて良い所だったです
また、良い場所を探さないとダメです…」
スラムというだけで特に人気が無い訳ではないが爆破してしまっても多少被害は少ない場所、というだけで州子はこの場所を選んだとか

磐野 州子 > 「あまり落第街付近を吹き飛ばしすぎるとガチの落第生に襲われるです。
それだけは避けたいです…次は異邦人街でも行くです?空き家とかはありそーです。」
自治は異邦人がしている、とは聞くが本当に自治しているかは州子は知らない。
ただ忍び込むならば楽な場所、というぐらいのイメージしかないようだ

「…そもそも州子を喜んで受け入れるような場所なんて無いですから慎ましく生きていくです。
爆破してもてへぺろーで済ますです」
袖をひらひらさせてやや申し訳無さそうな表情を浮かべている。
今回は巻き込まれた人はいなさそうだから良かったが、歓楽街や学生区辺りで爆破したら5人以上は巻き込む羽目になるかもしれない

磐野 州子 > 「…あー、そうです。委員会棟とか、あの辺りなら隠れて住むとかなら丁度良さそうです。
あの辺りに近付く生徒なんてそーそーいないですから、もしも爆破してもある程度なら被害は抑えられそうな気がするです
そうと決まれば持っていけそうな物探すです。本とか読めれば持っていくです」
州子の勝手な印象で次の移住先が決まる。
州子は1つ1つ瓦礫を除けていき、移住先に持っていけそうな物を探す
そもそも爆破に巻き込まれた時点で本は大体ダメになるはずなのだが…

「あ、またお前生き残ってたですか。じゃあ持っていくです」
州子が丁度見つけたのは漫画『爆破教室』の1巻。
州子は漫画を大事そうに抱える
『爆破教室』は既に完結しており、1~4巻まであるが、州子はこの体質な為1巻しか持っていない

磐野 州子 > 「あーとーはー……と」
歪んたポット。ひび割れたコップ。水筒だったもの
ダメみたいです、と呟きながらゴミになったそれをどこかに投げ捨てる

「参考書類はまた買わなきゃです。鞄は無くてもどうにかはなるですけど」
ボロボロになった参考書と鞄を見てため息をつく。爆破する度に出費が出てしまうのはどうにかならないものか
だからと言って帰ってくる度に参考書を金庫に入れるのも面倒である。
そういう意味では州子は大雑把ではある

磐野 州子 > 「こんなものですかね。またお前と一緒です」
特に使えそうなものは残っていなかったらしく、『爆破教室』の1巻を大事そうに抱えて州子は学生区の方へ歩き出す

「落第区にも列車が欲しー、です。歩くのだるいです」
そんな文句を言いながら州子は学生区へ歩いて行くのであった

ご案内:「スラム」から磐野 州子さんが去りました。
ご案内:「スラム」に虞淵さんが現れました。
虞淵 > ゴリ、重苦しい安全靴が平坦でないアスファルトを踏みしめて男が現れる

「ふゥん…賑やかになったって聞いて戻ってきてみたが…
 ハハ、成程。此処も随分と治安がよろしくなったんだな」

獣のような眼光の男は周囲を眺め回すようにして大股で歩き始める
まるで此処は自分の庭だとでも言うような態度を開け広げにして

虞淵 > 「こりゃあ気落ちってヤツだ…昔は青臭い正義に燃えるヤツらが毎日押しかけてたもんだがな…」

ただただ練り歩く
そういう匂いを探すように

「それとも公安風紀の連中もお利口さんになったってことかねェ」

虞淵 > 「わざわざ海の向こうから戻って来るって程ではなかったかもなァ……
 まァ俺の席がまだこの学園都市に在ったってのは素直に驚きだが」

割れたアスファルトに足をかけて動かす
ゴゴゴッと地面が隆起する、さも自然にそこに腰をおろし、懐から煙草を取り出す

虞淵 > 大きく吸い込んだ煙を吐き出す

「あー……マズい……。飯も煙草もマズすぎる。
 ここらにいる二級生徒なんかじゃ三時のおやつにもなりゃしねえしな……」

虞淵 > 「餌を撒いて誘き出すってのもいいがちと不格好がすぎる」

煙草を吐き捨て、指先で弾く
バチンッと在り得ないような音を立てて煙草が粉々に吹き飛ぶ

スラムの片隅で男をこっそり眺めていた二級生徒達が逃げ出した気配を感じる

「折角帰ってきたんだ…
 今の正義の味方サン達に挨拶でもしにいくとするか?」

虞淵 > 「異能で焼かれようが戦車に撃たれようが屁でもないが、
 この退屈ってヤツだけはどうにもいけねぇ、俺を殺すに十分な力がある」

くつくつと自嘲気味に笑い、腰をあげる

虞淵 > 「嘆かわしい、こうやって隙を晒していても襲い掛かる者もいない。
 子供がナイフを握りしめ、今日の飯を喰う為に人を殺す場所ではなくなってしまったか」

頭をバリバリを掻き乱し、嘆く

「ちっとはお行儀悪く行こうぜ、掃き溜めは掃き溜めらしくなァ…」

踵を返し、向かう先は───更に奥まった、闇

ご案内:「スラム」から虞淵さんが去りました。
ご案内:「スラム」にカエラムさんが現れました。
カエラム > 子供達の集まる秘密基地に顔を出してみれば、全員元気な姿で死神を出迎えた。

とりわけ年齢の低い子供達が、巨躯によじ登る。
いつもの乗組員が揃ったことを確認すると、一番年上の子が号令をかけた。

『リフト・オフ!』

カエラム > 号令を受けた死神は、だだっぴろい秘密基地の中を駆け回る。
しがみつく子供達も軽々と運び、時には大ジャンプをしたりして子供達を驚かせる。

子供達の無事は確認できたし、子供達に夜更かしをさせるのもよくない。
『飛行機』のまね事を終えたら『観覧車』をするのがいつものパターンなのだが、今日の所はおあずけだ。

カエラム > 『ヤアヤ(YaYa)!!』

律儀なことに、はじめに自分がした挨拶でこちらを見送ってくる。
さゆりやソラもそうだったが、こうして誰かの話す『太古の語』を聞いていると安心する。

カフェにいた時に湧き上がった衝動は、今ではすっかりと落ち着いていた。
今日は少し見回りをしてから帰ろう。
早速カエラムは、街の治安のために動き出すのであった。