2015/06/26 のログ
ご案内:「スラム」に白騎士さんが現れました。
白騎士 > (切り刻む、
 切り刻む、
 切り刻む。

 放たれた銃弾、魔術、攻撃すべてを盾で受け流しつつ肉薄する。古風で各所溶けた白い甲冑。ロングウェポンを前に打ち倒され戦場から淘汰された時代遅れが猛然と迫る。
 売人。二級学生。不法行為を働く輩。
 一人目の胴体を串刺しにすると二人目をシールドバッシュのみで吹き飛ばし三人目の胴体に足をめり込ませ打ち払う。
 数の利を生かし包囲殲滅を狙ったゴロツキの思惑はすべて破壊された。
 一人ひとり切り刻まれて大地に伏していく)

白騎士 > (何らかの能力によりて不可視の剣を振り上げ背後から男が迫った。
 騎士は既に反応していた。見る間でもなく銀色の剣を背後へと向けて剣を払う。
 第二発目の突きを難なく盾で受け、切っ先をそらして体勢を崩す。
 白銀一閃。
 手首を使用不能にまで追いやる。銀色の反射がスラムの暗がりに流れ星のように残像を描き出す。
 苦悶の声をあげる男の体前面に容赦なく冷たい金属が差し込まれた。
 剣を引き抜かんと騎士は腹部に蹴りをいれて異物を排除する。
 不思議なことに甲冑には肉も脂も血さえ付着していなかった)

白騎士 > (場に動く人間がいなくなった。
 あるものは腹部に大穴を空けられ、あるものは既に意識がなかった。
 次の瞬間空より火炎の息吹が容赦なく降りかかる。
 空間を焼き尽くし大地へと到達するとコンクリートを溶解させつつ広がっていき、瞬間的な高温により熱せられた空気が膨張し爆発した。
 薬物の取引の目印として意図的に放置されていた廃車が消し飛び、コンクリートに二条の傷を伴って道の彼方へと追いやられていく。
 砕けたコンクリートが当たり一面へと四散した。
 紅蓮の火炎の中に紅い眼光が迸った。甲冑は損傷を受けたそぶりさえ見せずに頭上に掲げていた盾を構えなおし、立ち上がった。揺らめく大気を潜り常温の地点にまで進む。
 能力者か、魔術師による火炎攻撃。攻撃者は既に姿をくらましていた。
 騎士は目標を失い場に静止する)