2015/07/02 のログ
ご案内:「スラム」に自販機さんが現れました。
自販機 > (鷹の嘶きに似た幻聴を聞いた―――)

「     」

(何故かスラムに設置されている藁の詰まれた荷車目掛けて自販機が落ちていく。
 どんな高さでも藁があれば着地できるってけんじゃがいってたもん)

「     」

(落ちていく。そして――)

自販機 > バアンッ
自販機 > (以外にも小さな音だった。藁は空中に四散し地面に落ちた自販機だけがあった。荷車は大破した。
 が、自販機は死んでいなかった。
 仰向け(人間とすると)姿勢で天を仰いでいる。
 ブーンという元気も無いのか沈黙を守っていた)

自販機 > (なんてこった! 自販機が殺されちゃった!
 この人でなし!
 
 と自販機が思ったかはともかく、落ちて無事では済まなかった。まさかの営業中止。小売業の屑)

「…………」

(かすかに低音が響きだした)

自販機 > 「………」

(やはりだめなようだ。低音は響かなかった。
 確かなのはいつの間にか自販機の姿は消えていたということだろう)

ご案内:「スラム」から自販機さんが去りました。