2015/08/03 のログ
ご案内:「スラム」に東郷月新さんが現れました。
東郷月新 > まるでスイカ割りのスイカのように。
その大男の脳天は割られ、地に倒れ伏した。
東郷は刀を拭い、鞘に納める。

「――ふむ」

公安のリストにあった男だったので、思わず斬ったが。
あまり強くはなかった。薬の売人らしい。知った事ではないが。

東郷月新 > 「さて――」

人を斬りたい欲は最近それなりである。
というのも、どこぞの女がサカリのついた雌猫のように毎晩毎晩毎晩安宿の褥に押しかけてくるからである。
何度か河岸を変えたが無駄だった。
というか、単位は大丈夫なのか。人事ながら心配になる。

で、毎晩のように搾り取られている為か、性欲も無い、睡眠欲は昼まで寝ているので十分。食欲は彼女の作る物を食べたり落第街のそれなりに美味いものを食べている。

あれ、リア充じゃね、と自分でも思う。

東郷月新 > 三大欲求と自分の根源ががっつりと満たされている以上、東郷はおおむね満足しながら生活している。
人斬りが何を満足するのかという話だが、欲望というのはある程度満足すると今度はそれから離れたくなるものなのだ。
おかげでこうして落第街をぶらぶらと散策する事が多くなった。
今では抜け道などにまで精通している。

「また温泉にでも行きますかなぁ――」

東郷月新 > そして男はゆっくりと温泉へ去った。
のんびり湯に浸かりながら酒でも傾けるのだろう。

ご案内:「スラム」から東郷月新さんが去りました。