2016/02/08 のログ
ご案内:「スラム」に車騎 霙さんが現れました。
ご案内:「スラム」から車騎 霙さんが去りました。
ご案内:「スラム」にレンファさんが現れました。
レンファ > 路地裏に佇む少女

結局落第街に来ている
居候の身分である以上仕事はしなければ、だが普通の街には自分の出来る仕事がない

否、今まで覚え、全うしてきた仕事がない

やはり、こういった掃き溜め
ドブネズミのような匂いのする街でこそ、だろう

「とは言ったもののだな…」

辺りを見回す
そして溜息

「来る時間を間違えたか…」

陽は落ちた
しかし深夜というほどでもない
闇の住人達が動き出すには僅かに早く
僅かでも陽の光の下に生きる者は表にいない

やれやれ、と転がっているドラム缶に腰掛ける

レンファ > 「(まぁいい…学園区画では入手できない情報も多いからな)」

制服のポケットから携帯を取り出し、操作する
こんな街にも共通のネットワークは存在している

色々と黒い噂の絶えない場所だ
何か儲け話のタネはないかと情報を探す

ご案内:「スラム」に”望月満月”さんが現れました。
”望月満月” > 冷え込んだ時間に路地裏を幾つも曲がり歩く。

スラムに迷い込んだ訳ではない。
落第街に来たルートを誰かに特定されない為に敢えて入り組んだ道を歩き回っているのだ。

口から漏れる白い息も今は僅か。

声を漏らす事もなく、自分以外の誰かの足音も今はしない。
誰かがいたとしても、路上で寝ている位だろうと思っていた。

路地裏の角を曲がり、大きく足音を立てて立ち止まってしまったのは、
視界の先に、予想に反して常世学園の制服を着た人物が座っていたからに他ならない。

言葉もなく、表情も驚きを少し浮かべたまま、固まっている。

レンファ > その人物の接近には十数メートル先
彼女が角を曲がるよりも遥かに前から知覚だけはしていた

足音から足運びを分析し、体重・体格等を割り出すことも造作もない

なので、驚きの表情を浮かべた彼女とはまるで対極的とも言っていいほど、落ち着き払って

「……こんばんわ」

そう声をかけた

”望月満月” > すぐに落ち着きを取り戻す為には、相手方の反応を知覚する事が必要で、結果、声をかけられてから少し間を開けて。

「……こんばんわ」

小さな会釈と共に挨拶を返した。

固まっていた思考が動き出し、何故?が思い浮かぶ。
まず最初に確かめようと腕に視線を向ける。腕章が無いか確かめる為だ。

腕章が見て取れず、白い息を細く長く吐いて一息つく。

「……制服姿でここにいるのは危なくないかしら?」

何かの委員会なら腕章はつけているだろうと考え、問いかける。
それと共に、近くに座れそうな箱なりがないかを見回す。

ドラム缶はあってもスルーである。この季節に金属に座るのは、体温が持っていかれそうで、きつい。

レンファ > 「そうかな。
 この街で『この服を着ていれば安全』なんて服装はあんまりなさそうだけど。
 ……女の子が一人で、というのが危険だっていうなら納得するけど」

じぃ…と来訪者を見据える
どこか冷たい、人の温かみのない視線

「ただそれを言うならキミも同じだ。
 陽も落ちて、こんな街を女の子が一人歩き。
 変な奴らに廃屋に連れ込まれて姦されても仕方がない」

相手方には特に怯えた様子も見えず、迷い込んだわけではないことはわかる
ただし普通の女性がこの街に何の用があるのか、となればそれはそうそう思いつかないものだ
相手によっては不快にも思えそうな軽口を投げつつ、様子を見るのだった

”望月満月” > 「まぁ、安全な服装は殆ど無いと思うわ。
……危険な服装はあってもね。」

その危険な服装が、制服姿だとは暗に言う。
温度を感じない視線には、今向けられている視線とは別の意味で慣れている。
座れる箱が見つからず壁を背にして顔を向けて。

「だから、女の子が一人で、とは言わなかったわよ。
そうなる危険はあると踏まえてはいるもの。
…それが解ってるのならお節介だったかしら。」

好奇心で来たようなタイプかもしれない、と考えていたけれど
どうも発言や態度を見ると、場慣れしている。

表情を締め。

「ああ、ぶしつけに悪かったわね、…望月と言うわ」

レンファ > 「1でも10でも、危険が寄ってくるなら同じことじゃない?」
この格好で此処に来たのは目立つために他ならない
裏の名を出せばそれなりに通りは良いものの、まだメジャーという程でもない

そこでピンと来た
このエリアによく現れる人間ならばあるいは裏の通名を知っているかもしれないと
そして、それならばあわよくば仕事にありつけるかもしれないと

「私はレンファ、此処だと黒蓮<ヘイレン>のほうが通りが良いかもしれない。
 望月、ね。こんなところで簡単に本名を名乗っていいの?それとも偽名かな」

”望月満月” > 「……頻度って重要なのじゃないかしら、と思ったのだけど……私だけかしら。」

そう言って間を持たせてみるも、言葉の意味を考えれば頻度を意に介していない、と言う事だろう。
自分の実力への自信の差と言い換えても当てはまりそうだ。

その裏付けとも言える発言も続けて聞けた。

目を丸くして、感嘆したように白い息を少し大きめに吐く。

「……よろしく、レンファ。
まぁ、この界隈では私はそう名乗っている、と答えさせてもらうわ。
……もしかして待ち合わせだったかしら?」

どこかで黒蓮と言う名には聞き覚えはある。
だが、思い出せない。ただ、名が通る程何かの腕はいいのだと言う事は推測できる。

レンファ > 「いくら落第街といえど待ち合わせなら店を選ぶね」
そう言って肩を竦めてみせる
つまり待ち合わせではない
何かしら商売のタネを探していた…とこの少女に言ってもどうだろうか

「成程ね、そっちも通名というわけだ。
 私も此処で動き始めて二ヶ月程になるし、今日みたいな偶然以外にもいずれ接点ができたかもね。
 ……さて、腹を探るわけじゃないけど…君はこんな場所に何をしにきているのかな」