2016/05/29 のログ
ご案内:「スラム」に”望月満月”さんが現れました。
■”望月満月” > 夜、落第街の片隅。
廃墟やボロ屋が多く、大抵の事があっても露見はしなさそうな区画の一つ。
入り口の扉直ぐの床が抜けている空き家の一室にて。
窓の外を眺め、スラムの住人の歩く光景を見て、噂話を聞いて。
先日に流した噂はどこ吹く風、薬と行方不明者の話ばかり。
女の嬌声が上がらなくなったなんて話があった位で。
目当てだったスリーパーの情報も入らない。
はぁ、と大きく溜息をついた。
■”望月満月” > 近頃進んだ事と言えば魔術の研究位。
キャスケットでその代償の電撃傷を隠しているものの、どうにも落ち着かない。
進まないのであれば、別方向を考える事になる。
それが纏らないから、こうしてボロ空き家でぽつんとスラムの噂話に耳を傾けている事になる。
スラムの通りでは、住人同士が自分の家の前で噂話を楽しんでいる。
それ位しか彼らには娯楽がないのかも知れなかった。
■”望月満月” > そんな光景を眺めながら考える。
大体において、やりたい事は決まっている。
何かしらが起きているとしても、それを早期に察知できる情報網がある訳でもない。
やれる事は何かしらの現場に出くわしたら動くか、後で嗅ぎ付けて。
「嗅ぎ付けて?」
後が続かない。嗅ぎ付けて終わってなければ何かしらあるだろうけれど。
もういっそ、ぼっち系の匂いがする人を集める方向にシフトしてしまおうか。