2016/05/30 のログ
”望月満月” > ただ、それで自分に友達ができたとしよう。
友達を友達と信じられるだろうか?

恐らくNOだ。

だからこそ、アンドロイドやサイボーグに拘り、書き換えるような魔術も開発した。
それを、友達にも使用すれば信じる事ができる?

使用そのものを躊躇わなければYESだろう。

誰かを放っておけずに声をかけたり、助けたり、師事をしたり、世間話をしたり。
そうした事と、信じる事は、別問題だ。

裏切らない保障は、自分の手で作り出す事が一番確実だ。

「どこで考えても、たどり着く答えは変わらないわね。」

出た答えに、窓枠に寄りかかりながら大きく溜息をついた。

”望月満月” > 使わないと言う選択肢は取れない。
取るなら、安心はきっと得られない。

例外は一人だけいたけれど、噂も聞かなくなって久しい。
彼女は強かった。それこそ大抵の力に潰されない位に。

「ああ、なぁんだ。そっか。」

どうせ大きな力に踏み潰される。
あの頃みたいに大きな力に流されて、ごり押されて裏切られる。
その不安を払拭して孤独ではなくなり安心を得る方法がもう一つ、あったじゃないか。

何を使うか、術式の着想も、おぼろげに閃いた。

さぁ、今日は帰ろう。
床の穴に気をつけて扉を開けて。
噂話をしていた住人達は、外に出る頃には、どこかに居なくなっていた。

ご案内:「スラム」から”望月満月”さんが去りました。