2016/06/04 のログ
ご案内:「スラム」に大沼由良さんが現れました。
■大沼由良 > 最近落第街に現れたという少女。
彼女はその美しい肢体を見せびらかすように落第街を闊歩し、己の存在を見せ付ける。
当然、そんな事をすればタチの悪い連中に目をつけられる、が。
この少女はそれこそが狙いである。
「ふふふ、他愛なし、でございますわ」
怪しげな言葉遣いをしながら、瞳の色を失った連中を見やる。
これで彼女の僕の出来上がりだ。
もっとも、スラムにいる十把一絡の連中では、手駒としても使えないだろうが。
■大沼由良 > 「もう少し強力な『駒』を増やさないと……まずはどうにもなりません事ねぇ」
やれやれと溜息を吐く。
まだ自分はここに来たばかり。目的の為にはどんな『駒』でも増やさなければならない。
「ま、この程度の雑兵ならば他愛なく増えそうですわね」
とりあえずお茶を買いに行かせる。
普段の生活も、こいつらがいれば幾分か楽になるだろう。
■大沼由良 > 彼女の目的はひとつ。
この世に混沌を流し混み、絶えずかき混ぜる事。
人間は混沌の中でこそ本来の自分を発揮しえる。
彼女はその混沌を司る神の使徒なのだ。
――少なくとも、自分ではそう思い込んでいる。
「我が神の名は無し。されど、行いで示しましょう」
歌うように呟くと、あたりを見回す。
腐敗、堕落、粗暴、流血。
あらゆる邪悪の詰まったスラム街。混沌を撒く場所としては適当だろう。
「にしても、まずは宿を用意しないとどうにもなりませんわねぇ」
■大沼由良 > 翌日、少女は落第街の一角に工房を構える。
彼女の名はあまり知られてはいないが、さて、これからどうなるか。
ご案内:「スラム」から大沼由良さんが去りました。