2016/07/01 のログ
■浦松時子 > 地獄突きはきれいに決まった。
だが今までの激しい動きのせいで多少でも動きを抑えていた粘着糸が切れる。
動きを見る限り格闘戦の経験はそんなにない様だ、これなら余裕で止めてカウンターの関節を取れる。
そう思って腕を掴んでみると
「…つっ!」
思ったより一撃が重い、魔王を名乗るだけあって肉体のスペックはかなり高い様だ。
腕を掴むがそれだけで他の技に移行する余裕もなく膠着状態になって
■バラル >
隙を見て、機を見切る。
「そこ――――《AisATNaF》ッ!」
汎用的な魔法でも、魔王としての魔法ではなく、
遺失した魔法群の断片とされた、古代魔法を起動する。
断片的に再現される古代の魔法が一、精神に働きかける魔法。
それ故に魔力を多く消費する割には永続もせず瞬間的ではあるが、
それでも出力の高さは脅威足り得る。
――夢見心地。眠気と弛緩を呼び、力を削ぐ類の魔法。
気を強く保てば起きていられる類だが――
■浦松時子 > 聞いたことも無い呪文。
だがその後に襲い掛かる強烈な眠気と体中が弛緩する感覚
「…ふにゃ」
膝をついてほんの1秒ほどだが何もできずにその場にへたり込む
「…はっ!」
そして意識を取り戻すが決定的な隙を産んでしまった。
■バラル > 「あら、可愛い――わねぇ!」
つかまれた腕を解く。とは言え大分強めに握られていたのだろう。
ダメージを見るに、回復でもしなければ細かく動かすには厳しい。いっそ切り落としてしまおうか。
そうすれば再生するのだが。
――へたり込んだ瞬間を逃しはしない。
つかまれた腕を解く。が、その上で魔王たるものからかいの一つは入れる。
それくらいの余裕は見せるべきだ――そして。
「《泡沫よ》《形足りえて包めッ!》」
――二句の詠唱の後、前方に水泡を展開し
それらは付着すれば、少しの粘性と硬度を以って動きを害するような、ふわふわとした泡が迫る。
■浦松時子 > 「へ?」
意識を取り戻したが迫ってくる泡を避けることはできずに全身を泡が包んで
「く…この!」
振り払おうとするが体にくっついたまま離れない。
それに結構重量もありかなり動きづらくなってしまう
「こうなったら…ちょっと痛いけど」
口から爆発蟲を出して泡に付着させて、直後に爆発させる
一つ一つは小さな爆発だがまとめるとそれなりに大きな音と煙が立ち込めて。
「はあっ、はあっ…」
煙が張れると泡は消えたが服は吹き飛んで下着姿になって、体も所々火傷や皮膚が剥がれているが既に再生が始まっていた。
■バラル >
「やっt――」
――その先の句を続けるよりも早く、爆発が生じる。
それに巻き込まれてしまえば無事では済まず。
「――随分と思い切ったわねぇ。
お気に入りのお洋服が台無し。その代わり良い眺め。」
服はほぼ全損。
爆発の熱と爆風に乗った破片の影響で痛ましい傷跡を残す。
まだ再生は始まっておらず、適当な建物の壁に右手を付けて体重を預けている。
「――やるじゃない。一本取られたわ。
だけどそうねぇ。このままこれ以上続けるならばもっと大変な眼に遭うかも。
さて、どうしましょう?」
――自爆覚悟の大技は予想の上であった。
私からすれば一本取られた。
その意を表すように残った左手を挙げ、一旦の降参を示す。ここは に 留まる話ではあるが。
■浦松時子 > 正直こっちだってボロボロだ。
これ以上は持たないし逃げようかと思っていた矢先
「…じゃあもうやめにしません?」
降参の意を示したバラルを見てそう提案する。
正直助かった、これ以上はこっちも持たない。
「今回は痛み分けってことで、制服は吹き飛ぶし…こんな格好でスラム歩いてたらいろいろとややこしいですし」
服を着てても一般人は即レイプされるような場所をこんな格好で歩くのは御免だ。
そう言っている内に傷口は治っていく、それでも内部のダメージは残ったままだが。
■バラル > 「そう、残念ねぇ。
ま、おたのしみは何度もしゃぶりついてからにしましょう。」
再生することもなく、させることもなく、そのままの装いで口角を上げる。
――ここで止める もとい 再生すればスイッチが入る。
そのようなものでもあるのだろう。
「あら、裏っかえせば玩具を集めるには丁度良いものよ?
むしろそれで学生街を歩く方が大ごとね。」
壁から手を放し、適当な瓦礫の山の上まで一足で飛んで着地。
「――もっとも、貴方――時子の場合、手慣れてそうだから面白くないわねぇ。
まぁいいでしょう。 私は一足お先に尻尾を巻くわ。
うふふ、また会いましょうね――?」
そのまま瓦礫の山から飛び降りて、どこかへと消えてしまうか――
ご案内:「スラム」からバラルさんが去りました。
■浦松時子 > 「…あー良かった~」
安堵のため息を漏らす。
あれはやばい、どう考えてもアレは本気を出してはない。
それでこんなに追い詰められるということは相当やばい。
「やばいやばいと言えば、この格好で歩いて変えるわけにはいきませんよね」
羽虫で羽を生やして空を飛んで帰っていった。
ご案内:「スラム」から浦松時子さんが去りました。