2016/11/11 のログ
ご案内:「スラム」に銀蝿さんが現れました。
■銀蝿 > ひぃひぃと小さな悲鳴が路地裏響けど神など居らぬ。
歪んだ眼鏡の上から顔を抑えながら地面を這いずる男の背中に足が振り下ろされて。
ぐぇと一言叫びがあれば、ひひひと笑う濁声在った。
「やめ、やめてくださいよぉ……」
肺腑から息を搾り出すように眼鏡の男が呻けども、足は背から離されず。
代わり訪れるのは誂い混じりの声一つ。
『俺達のシマを歩いてるのが悪いんだよお前よぉ』
■銀蝿 > 踵が背中を抉れば、眼鏡の男はぎぃと蟲のように啼く。
のたうち回りながらも、己の上に在る男を振り返るように。
「すみません、私が、私が悪かったですから、それは返して、返してくださいぃ……」
振り返った先、背を踏むチンピラの手の中。
透明な袋に入った白い粉を、必死に見上げた。