2017/09/30 のログ
木更津 水乃 > 「それにしても、ここまできれいに更地を作るとなると、
 僕よりもはるかに破壊力のある範囲系の力が働いたんでしょうね…」

更地になった現場を写真に収めつつ、率直な感想がこぼれる。
更地になっているのはほとんど報告されていた場所と一致している。
かなり正確に、かつ効率よく更地にしたのだろう。

自分も範囲攻撃系の魔術を使うことが出来る身だが、
その破壊力は範囲に反比例する。
この範囲を一度に更地にすることは到底できない。
そう考えると、やや恐怖と言うか畏怖に近い感情が湧き上がるのだ。

「ここを更地にした人が悪い人じゃないことを祈るばかりです」

この祈りはとても微妙なラインだ。
少なくとも、面と向かって戦いたくはない>

木更津 水乃 > 「よし、記録も終わりましたし、
 後は残りの区画を見て回って終わりにしますか」

更地になってしまった場所を一通り写真に収め終わると、
端末をポケットにしまう。
そして腕時計を見て時刻を確認すると、少し急ごうと足を進める。
先ほどまで綺麗に輝いていた雲も、
陽が沈んでしまったことで藍色が増し、
空もスラムと同様にすっかり暗くなってしまいそうだった。

「なんとなく様子を見た感じだと何日も経っていないようですね。
 この先で遭遇したりしなきゃいいんですが…」

そんなことを口にすると、
改めて今日この区画を一人で担当してしまったことを後悔する。
しかし何度後悔しても同僚が増えるわけでも、
仕事がなくなるわけでもない。
早く終わらせてしまおうと、足を速めてこの先の区画を見て回った>

ご案内:「スラム」から木更津 水乃さんが去りました。