2017/10/08 のログ
ご案内:「スラム」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > まるでつぎはぎの様に立てられた集合住宅はまるで迷路のようで、無計画に建てられた建物と建物の間にぽっかりと空いた空間に出てしまった少女はどうしたものかと息を吐き出して。
元々は小さな公園だったのだろうが、今は僅かに残ったベンチと遊具を囲んでいただろう柵しか残っておらず、ここだけまるで時間でも止まったかのように忘れ去られている

「さて、どうしたものかな…そういえば、昔遊んだ公園もこんな小さな公園だったっけ」

柵に腰かけて一旦来た道を戻ってみるかと考えているも、小さな公園に小さい頃の家族との思い出を思い出して感傷的になってしまい

近衛 昴 > 思い出すのは手を引いて遊んでくれた父親の姿、いつも助けてくれた姉の姿思い出は次々と浮かんでくるが最後は物言わぬ姿となった父親と、少女を愚かだと罵り一人残して去ってゆく姉の姿、黒いものが自分の中で広がってくるのがわかる。
こんなところで時間を無駄にするわけにはいかない。過去を振り返ってもなにも残っていないし、もう戻れない、あるのは進むだけだと。
冷たく光る爪を見つめながら立ち上がると、小さな公園後に別れを告げてもと来た道へと戻っていこうと

ご案内:「スラム」から近衛 昴さんが去りました。