2018/03/30 のログ
ご案内:「スラム」に四凶さんが現れました。
■四凶 > ここは幼い記憶に朧気に残る原風景と全く変わらない…否、変わら過ぎて時が風化したかのようだ。
一人の青年、というには少々若く少年、というには少し大人びた男がスラムを独り歩いている。
「………。」
男は無言だ。そもそも彼は過去に自身にされた行いの後遺症で声帯機能が破壊されている。
故に、喋りたくとも喋れないと言うのが正しい。喉元に巻かれた包帯は傷跡を隠す為のささやかな抵抗だ。
しかし、スラムに足を運ぶ気になったのは何故だろうか?分からない。強いて言えばフと気が向いたとかそんな所。
今は落第街でひっそりと暮らしている身だが、かつてはスラムでありきたりの孤児の一人として過ごしていた。
その日々にさして思い出はない。そもそも、その記憶すら断片的でもうかなり磨耗している。
■四凶 > 「………?」
フと足を止める。…どうやら道に迷ったらしい。矢張り、10年近くブランクがあるとこうなるようだ。
少し考えるように無感情な碧眼を細めて周囲を見渡す。幸か不幸か人っ子一人居ない。
面倒は避けたいし、襲われる危険性が低いのは悪くないがここがどの辺りか分からないのは問題だ。
(…少しフラフラと歩き過ぎたかもな)
心の中で呟きながら、一先ず来た道を戻ろうとして…止めた。どう自分が歩いてきたかすら正直覚えてない。
■四凶 > 結局、そのままフラリと何処かへと歩き去る男。数時間後、偶然知った場所に出て事なきを得たようで…。
ご案内:「スラム」から四凶さんが去りました。