2018/06/06 のログ
ご案内:「スラム」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > スラム街の一角。
行政の手が行き届いていないことがはっきりとわかるほど荒れた街。
道の両脇で段ボールや布切れを身にまとってその日暮らしをする人々は、
同じ島に住んでいるとはにわかに信じがたい人種だ。

とはいえ、そういう光景を見るのは初めてではないし、
むしろ一般人よりも見慣れているといってもいい。
この島に来る以前も、この島に来てからも、割とよく目にする光景だ。

「申請が通ったとは言え、さすがに撃ち放題とはいかないですよね……」

申請。銃器の訓練で使用する弾丸の経費補助を申請したのだが、
当初期待していたほどの額にならなかった。
結局、今まで通りこういう後ろ暗い場所で購入する必要があることに変わりはなかった>

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「軍はあまり好きではなかったけど、
 必要なものがある程度自由に支給されるって部分はありがたかったかもしれませんね」

背中のケースに入っている弾薬の重みを感じながらそんなことをボヤく。
とはいえ、軍隊に居なければこうして訓練する習慣も身につかなかったし、
弾丸の出費なんて気にする必要などなかったわけだが。

「……ん?」

煩雑な思考とともにスラム街の外を目指して歩いていくと、
道の真ん中で人が倒れていた。
一瞬ぞっとしたが、注意して近づく。
何かの罠かもしれないと疑ったが、どうやら本当に事切れた人間らしい。
比較的新しいのに、ボロボロにすり切れた衣服、
腫れあがった顔、アザだらけの手足。
おそらく集団で暴行でもされたのだろう。
無惨な姿で打ち捨てられたそれは、まだ事切れてから数日もたっていないように見えた>

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「見た感じ、スラム街の住人という感じではなさそうですね」

服装を確認してみれば、それは明らかだった。
スーツを着た男、暴行によって髪は乱れているが、
髭はしっかりと手入れがされていたようだった。

「何かの取引でトラブルになったか、用事で出歩いていたところを襲われたか……」

身分の確認できるものはないかとポケットを漁るが、煙草しか見つからなかった。
腕時計もしていないところを見ると、スラム街の住人が回収していったのかもしれない。

「煙草も回収されててもおかしくなさそうですけどね。
 中途半端にみぐるみを接がれているのを見ると、不思議な状態です」

まるで慣れた手つきで状態を確認していくと、はて、どうしようかとため息をつく>