2015/08/30 のログ
平岡ユキヱ > 「…組織の者としては間違っていた。
 しかし人の道として外れたことはしていないつもりです」
何ひとつね。と、ただそれだけ、清々しい表情で簡潔に言い切る。

「面白きこともなき世を面白く、ってヤツです。
 …まあ、そういうのがなきゃあ回らない部分もありますから。
 こんな事もありますってー。あははっ」
そう笑いながら、突然に携帯端末が鳴る。
失敬、とすぐにとる。

「…平岡です」
どうもさっそくその風紀からの呼び出しらしい。
了解、とこれまたひどく短く返事すると、鏑木に向きなおって
申し訳なさそうに片目を閉じておどけて見せた。

「噂をしたせいでクシャミでもした奴が出たようです。
 名残惜しいですが…招集がかかったのでこれにて失敬!」
手にしていた木の棒を元あった場所に放ると、ぺこりと鏑木に一礼し、サッと踵を返して立ち去っただろうか。

鏑木 ヤエ > 「やえみたいな市民は平岡ユキヱみたいな正義の味方のおかげでのんびり暮らせてますから。
 あなたが間違ったことをしたと思わなければそれはきっと正答でしょう。
 応援してますよ、フーキイインさん」

(気持ちのいい口ぶり。それを聞けばほんの少しだけ口元を緩めた)

「誰かがやらなきゃいけないことをやってくれてるんですからね、感謝してますよ。
 本当だったら会うひと全員に言わなきゃいけなくなっちゃいますが。
 平岡ユキヱならきっと大丈夫そうです。まちがった正義じゃない。

 自己犠牲精神の『やってあげる』正義なんてツマンネーですから」

(どうぞ、と電話に対しては右手をひらり。
 ぎいこ、ぎいこ。ひとりブランコと戯れる)

「なるほど」

「がんばってくださいね、正義の味方。
 やえはのんびり……ああ、バイト遅れましたねコレ。また怒られそうです」

(薄く薄く笑う。
 背を向けるユキヱにびし、と慣れない敬礼をひとつばかり。
 その少しあとまで諦めたようにブランコと戯れ、のそのそと這うように委員会街へ向かった)

ご案内:「研究区中央公園」から平岡ユキヱさんが去りました。
ご案内:「研究区中央公園」から鏑木 ヤエさんが去りました。