2015/09/18 のログ
ご案内:「研究区・異能力研究特室」にダリウスさんが現れました。
■ダリウス > 「最終的な調整はこんなところかな、と…」
デスクでコンピューターと向き合う白衣の男
タタン、と軽快にキーボードを叩く
「思ったより予算を使い込んでしまいましたねぇ。
まぁ、簡単に使い潰す気もありませんし、よしとしましょう」
ひとりごちて、椅子から立ち上がりゆっくりと伸びをする
コキコキと音がなる
「あいたた…んー、2日程度の徹夜が堪えるなんてもう年ですかね」
ご案内:「研究区・異能力研究特室」にヴァルトラウテさんが現れました。
■ヴァルトラウテ > ((メンテナンスベッドにて寝かされている金髪の少女
細身で程よくしまった西洋系の肢体は、それ自体芸術品のような美しさを醸し出している
……言うなれば、適当に目立って機能を試すだけの人形なのだが、見目が良いほうが便利である
人間とはそういうものだ
その、ただひたすら都合がいいだけの人形は、ケーブルに繋がれたまま製作の最終段階であり
最終工程を残すのみである)
■ダリウス > 「さて…」
かつかつと、研究室の奥へと向かう
そこにはスリーパー用のメンテナンスベッドがあり、
見たことのない少女が寝かされている
「そろそろ起きますか?僕のもう一人の愛娘さん」
くすりと、眼鏡の奥の目を笑みに細めて話しかける
当然返答は返ってこない
メンテナンス用のロボットを使わず、その手で1つ1つ、ケーブルを外していく
■ヴァルトラウテ > ……
(当然まだ起動していないのだから何の反応もない。
その肢体を晒したまま、一つ一つケーブルを外されていく。
特製の武器だけでなく特製の服に特製のアクセ、特製の鎧まで用意されている辺り
大分立場的には優遇されてると言えるし、それにふさわしい性格設定をされているのだが
それも今はまだ何もプログラムが走っていなかった)
■ダリウス > 最後のケーブルを外す
これでメンテナンスモードは解除される
真新しい、回路という名の神経に、プログラムという名の脳波が走りはじめる
カチ、と指を使って眼鏡の位置を直す
「……さ、もう朝ですよ」
■ヴァルトラウテ > ヴァルトラウテ=リーリエ=フェルゲンハウアーAF201=PT0001……起動シークエンス開始します
基幹プログラムOK、システムOK、連動、神経系OK、各部動力系OK……
(初回起動のため、チェック項目が多く1つずつクリアしていく
スペックだけで言えば狐並みに優秀な機体であり、一から開発していたらと考えるとゾッとしない
が、容量が大きいモノの構成として単純化してしまえば、かなり特殊な狐ほど高価でもない
もともと弄ったり組み替える前提なのだから単純に戦闘用としてしまえば限定状況故に効果的である
あとは面倒くさくないよう組んでしまえばいい、どうせ、どこかで壊れたり何だりするかもしれないのだから
……そんな少女は、起動シークエンスを終わるとゆっくりと目を覚ました)
……おはよう、ございます……父様。
(少女にとって目に入るこの姿こそ、起動前から待ち焦がれていた神だった)
■ダリウス > 「おはようございます」
目を開く少女に顔が見えるようにして、にこりと微笑む
「気分はどうでしょうか、悪くありませんか?」
■ヴァルトラウテ > (ゆっくりと身を起こし、自身の様子を確認しつつ
父様の瞳に収まっている光栄をその身に感じる)
勿論のこと……さわやかな朝ですわ
父様と一緒であれば当然のこと
ですが、せっかくであるならもう少し良い時間なら、と思わなくはないです。
(初回起動のため初めての目覚めである。
そのための質問と解釈し、問題はないと告げる
……もっとも、今は朝ではない
活動時期に程よい時に差し掛かっている)
……ブレックファーストというわけには行きませんからね。
(少し寂しげに。
父様を心酔し父様に忠実で父様に甘えたがり父様に愛されたい少女は
すべてを父様基準で考えたい欲求がある)
■ダリウス > 「そんなことはありませんよ。
今から僕も朝食をとろうと思っていたところです。
ヴァル、君と一緒にね」
笑顔でそう答える
徹夜の最中だが、今日はコーヒー以外口にしていなかった。
そろそろ何か胃にいれないと荒れてしまう
「着替えはそこにあります。
服を着たら、朝ごはんにしましょう」
■ヴァルトラウテ > 本当です!?
何たる僥倖……まことに光栄です。
では、すぐに着替えてきますね!
(そう聞けば居ても立ってもいられない、ぱたぱたと嬉しそうに特製の服に着替えに行った
可愛らしいものである)
■ダリウス > そのようすを笑顔で眺め、研究室の広いテーブルのあるエリアへと歩いて行く
朝食、といっても簡単なものしか用意はできない
トーストにインスタントのスープ、研究区の売店で買っておいたサラダ、そして最近買い置きするようになった牛乳、と質素なものだ
それらを丁寧に持ってテーブルに二人分、並べていく
■ヴァルトラウテ > (朝食が何であるかは重要ではない、父様と共の朝食が重要なのだ
父様と同じ食物を分け合う光栄……何たる幸せか
やがて着替えて騎士のような格好のツインテールの少女が現れる)
……このような感じでよろしい、ですか?
何か不都合や失礼などなければいいのですが
(恐縮、というレベルで喜んでいるさまが見て取れる
わざとそう設定したのではあるが、この娘のマスターに対する溺れ度合いは信仰に値するそれである
一挙一投足をすべてよい方向に解釈し、すべての行為を幸せに感じる
……なぜそうしたかといえば、単に楽だからだ
なんの気兼ねなく気を使う必要もなく、娘に幸せを与えられる
父親としてコレほど楽で、なおかつ娘にとってコレほど幸せなこともない)
■ダリウス > 着替えを終えて現れた姿に、にこりと笑みを向けて
「はい、よくお似合いですよ。
まるでお話に出てくる姫騎士のようです」
───妙なエラーは起きていないようだ
今までとは運用想定自体が違うアンドロイド
人体では実験がほぼ不可能と思われた、数十以上の異能力を同時に有し、運用、更に異なる異能力の併用による応用の実験データ。
それらをテストするための特別な素体である
……移植に必要な異能のサンプルは狐が順調に集めて来てくれている
これで一先ず求めていた効率化が成されたわけだ
「さあ、いただきましょう」
そう言ってテーブルへの着席を促す
■ヴァルトラウテ > ……ありがとうございます。お褒めに預かり恐悦至極です。
(恥ずかしげに頬を染める少女
素性を知らなければ本当に可愛らしい少女である
すでにそれなりの異能がセットされ、特に問題は起こっていないようだ
……生物であれば通常でいることすらも問題である状態であるのに
故に、今この状態自体すでに喜ばしいことでもある)
……はい!
(瞳を輝かせて食卓につく少女。
奇しくも、実の娘と対になるような外見設定は意図的なものかどうなのか
ともあれ、少女は嬉しそうに席についた)
■ダリウス > 「食べながらで構いませんのでいくつか質問に答えてもらえますか、ヴァル?」
そう言いながら自分もトーストを口に運ぶ
サクサクとした食感に続いてもっちりとしたパン生地、安い食パンといえども焼きたては美味しい
「自分が何を為すべきか…わかっていますね?」
■ヴァルトラウテ > はい、勿論です
何なりと。
(聞いてもらえるだけでも嬉しいのだ、父様は優しい)
はい、父様
ヴァルは……可能な限り父様の望むままのことを行い、望むままの結果を持ち帰るつもりです
さしあたっては……落第街での活動などでしょうか
地下闘技場にでも行こうかと考えていますがどうでしょう?
(基本的に異能を使用しそのデータを持ち帰ることである
特に実戦データであればなお良い
目立つかどうかについては問われていないため、地下闘技場などであれば名が上がるだろうが……さて)
■ダリウス > 「…上出来です。
ただしヴァル、あくまで君は学園の生徒の一人です。
場所柄、風紀や公安の介入があった場合には気をつけてください。
出自を洗われると面倒なことになりますからね」
牛乳を飲みおえたコップを小さな音を立ててテーブルへと置き
「もし彼らが君に一般生徒としての指示を与えたら逆らわず従ってください。
ただし───」
間を置く
にこり、と笑顔を正して
「敵性存在だと判断された場合は、迅速に始末して証拠を消しなさい。
それができないステータスをもった相手なら、隙をついて逃げることです。
これは風紀や公安相手に限ったことではありませんが」