2016/04/13 のログ
ご案内:「魔法科学研究棟」に”望月満月”さんが現れました。
”望月満月” > 陽が落ちすっかり暗くなった時刻。
魔法と科学を融合させる事を主な傾向とする研究棟群の建物のうちの一棟の入り口にて。

落第街に出入りする時用の変装をし、端末とペン型の器具を手に入り口と通行人を観察して何らかの調査中に見せかけて人通りを見ていた。

”望月満月” > 研究者らしき白衣の人物が通りかかり、ペン型の器具で端末を操作して、研究者の画像と備考として一言書き込む。
向かった方向位で、特にその人物に対して何かを特筆している訳ではない。

せいぜい、何らかの異音や電気関係の異常の有無が通りかかる時にあったかどうか程度。

そこに、入り口に向かってやってくる赤髪のスーツ姿の青年が一人。
いや、1機だろうか。普通の人間にはない、機械的で尖った部分が耳に存在する。

”望月満月” > 言葉をかけられなければ、ただ淡々と画像を取り、注釈を付随させる。
ただそれだけの、傍目には先程までの行動と変わらない作業。

一度青年がこちらに目を向けたけれど、意識しない振りをする。
会釈すらしないのは、意識していない振りをし過ぎていたからで。

ほんの少し怪訝そうな顔を向けられ、青年は建物の中へと入っていく。

足音が遠ざかる音を聞きながら、少し早くなっていた鼓動を落ち着かせて。
手元の付随備考を確認する。”可能ならば構造調査”

以前メンテナンスを、と言ったサイボーグの少女の事を思い出し、しかし、知らない構造だった場合はメンテナンスどころか、プログラムを走らせる事すら難しいのではと気付き、幾つか特殊な機械と魔法の融合型のサンプルを探す作業を行っていた。

サンプル候補を探すだけで、接触に関してはまた考えなければならないのだが。

”望月満月” > この周辺が魔法と科学の融合を主とした研究を行っている場所だからといって、全てのそうした機械部分がある人型が魔法と科学の融合だとは限らない。

その点を忘れている事にはまだ気付かず、街灯の明かりを頼りに通行人調査へと戻る。

先程1人と1機が通りかかった以外はしばらく誰かが通りかかる事は無かったけれど。

そうなると少し暇になる。別の建物の方を見たり、通りの向こう側を見ようとしてみたり。少しせわしない動きが混じり始め。

”望月満月” > その動きが、他の研究所の守衛の目に止まったのか見られている気がする。

しばらくして視線を感じ、少々まずった気がして、時間を確認する仕草と端末を閉じ、その場を移動する準備。

端末をコートの内ポケットに仕舞えば、今日は手仕舞いと早歩きで歓楽街方面へと歩き出す。

わき道に入ったけれど、足音が多い気がする。

”望月満月” > 気のせいじゃなかったとしても気付いていない振りをして、角を曲がって建物の壁をちらりとチェック。通気口や何らかのコード、外に出してある何らかの機器。

電気ではなく、魔力で動く代物だろうか、好奇心にかかるものはあるものの、足音が気のせいでなければ、機器の近くで戦うのは少々拙い。

気のせいでなければ、足音の主を釣りだすつもりで歩みを加速させる。
この間、ずっとしかめっ面で無言を保っていた。