2017/05/10 のログ
ご案内:「魔術学部棟情報処理室」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 午後。静かな情報処理室に、コンピュータを操作する音だけが響く。
情報機器の保全のために空調が利いた室内は冷涼だ。

「………ひとまず、これで第二弾は完成でしょうか」

コンピュータを操作していた人物はそう呟くと、今まで作業していたソフトウェアの画面を丁寧に確認している。
コンピュータ上で描かれた、三次元の図面だ。機械類のようだが、ところどころ不可思議な紋章のような絵面が姿を見せる。

クローデット > 魔術学に基づいて動き、工業的プロセスで製造を可能とし、電源で動かすことも出来る『門』の発生予測装置。
この学園における、クローデットの卒業課題だ。

(後は、この図面で作って、実働のデータを取って…
そこから浮かび上がる今後の課題までまとめれば、卒業発表としては十分でしょうか)

図面に問題がなさそうなのを確認すると、クローデットはその図面を保存し、それから印刷にかけた。
作製作業は工具などが用意された別の場所になる。そこで確認するために図面を印刷しておくのだ。

クローデット > 情報処理室に、印刷を出力した紙が吐き出される音が響く。

(卒業研究の要旨の提出期限には余裕がありますけれど…今のうちに下書きのメモくらいは作っておきましょうか)

紙が吐き出されている間、クローデットはコンピュータ上のメモを開いて、少しだけ文字を打っていた。
…もっとも、印刷が終わるまでにそう時間はかからなかったが。

クローデット > 印刷機が止まると、クローデットは作成途中のメモを置いて席を立つ。
印刷機に向かい、印刷された図面を確認しながら席に戻り、再度印刷漏れがないかを確認する。

(…大丈夫そうですわね)

確認が済んだクローデットは、念のため再度コンピュータ上の図面を保存して、図面を引くのに使っていたソフトウェアを落とした。

クローデット > (せっかく手をつけましたし…メモもある程度進めておきましょうか)

再度コンピュータの前の椅子に座り直したクローデットは、少しだけメモに文章を綴る。
切りが良いところまで書いて、それも保存すると…コンピュータの電源を落としてメモリーを回収した。

研究はまあまあ順調だ。…忌々しいカウンセリングさえなければ、もっと順調なのに。
そんな苦い思いを表には見せず、クローデットは情報処理室を後にした。

ご案内:「魔術学部棟情報処理室」からクローデットさんが去りました。