2017/06/15 のログ
ご案内:「魔術学部棟ロビー」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 午後。研究棟のロビーの椅子に腰掛ける女性の姿。
彼女の人となりを知る者からすれば意外なくらいの、至ってオーソドックスな携帯端末を操作して、少しばかり思案顔。

(…少しばかり、組み立てを急がねばなりませんか)

卒業発表の要旨をまとめた書類は、期日には余裕を持って提出出来たものの、色々あって予定より遅れてしまった。
発表の本題となる、
「工業的プロセスで生産可能な"門"の発生予測装置」
の試作機…卒業発表における本命ではあるが…の組み立ては、更に遅れているのだ。

「………。」

スケジュールを管理する携帯端末のアプリケーション(デジタルの情報は漏れるものだと思っているクローデットだが、当たり障りのない情報くらいは文明の利器に頼る)の画面を見つめて、少し苦みのある顔。

クローデット > 危うい亀裂を抱えているように見えながらも、表の日常を滞りなく続けていくこの学園都市。

(…若さと活気は、生半な危うさなど覆い隠してしまう、ということでしょうか)

誰が見ているか分からない。「スケジュールの遅れ」由来以上の意味が見えないように、表情に出す苦みを気持ち抑制して…携帯端末をポシェットにしまう。