2015/05/31 のログ
ご案内:「第一演習場」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > (魔術の概念や系統についての授業、魔術の簡単な実践を終えた生徒たちは、それぞれの帰路についた。誰も居なくなったことを確認すれば、ポケットに入れていた煙草を加え…指先から炎を生じさせて、それに火をつける。)…さて、今回は何人残るかねぇ。(紫煙をくゆらせながら、男は指先を動かす。吐き出された煙がその動きに合わせて左右に拡散していき…その部屋に並べられていた実習用の教具が全て、あるべき場所へと収納されていった。もし、誰かがそれを目撃したのなら…魔術に理解の無い者であれば、コマ送りの映像でも見ているかのような、不思議な感覚を味わうことができただろう。)………。(この男にとっては面倒な片付け作業でしかないが。)
ご案内:「第一演習場」から獅南蒼二さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > (全ての教具が元の場所へと戻れば…パン、と手を合わせるように、音を鳴らす。すると全ての窓が開いた。暗くなった外の涼しい風が吹き込み、演習場内の焦げ臭い空気を外へと押し出していく。)……だいぶ派手にやってくれたな、飲み込みが早いのは、良いことだが。(手を静かに下ろせば、扉は静かに閉じられた。壁には焼け焦げたような跡が残っている。炎を生じさせる魔術…ごくごく初歩の、子供だましの魔術を実践していただけで、どうしてこうなったのか。力の加減を知らないというのは、恐ろしいことだ。)
獅南蒼二 > (そう、恐ろしい事なのだ…力の加減を知らぬ無学な者が、異能という力に目覚め、その身と精神に余る力を得てしまうことは。それは、生まれながらの、自然発生的な能力であるが故に、時として無自覚に、無配慮に振るわれる。そして“純血”なる人間を害するのだ。本人に悪意があるかどうかなど、問題ではない。)……………。(誰も居なくなった演習場で、静かに煙草を吹かす。どこか憂鬱そうに腕を上げて、軽く手を振れば…焼け焦げた壁の汚れが、その手の動きに合わせて、消し去られていく。)