2015/08/01 のログ
ご案内:「第一演習場」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > (防壁に包まれたその内側、ど真ん中に陣取って。
分厚い本を片手に、何やら試行錯誤している魔王様)

ふむ、これをこうして、こうして、と……
(まず、人ひとりが通れる位の、大きな円を描きます。
指の動きに沿って、淡く光る線が浮かび上がる)

それで、こうして、と。
(その円の内側に、幾何学的な模様を付け足していく)

ギルゲイオス > 中々面倒臭いの……
(じっくりたっぷり時間をかけて、円の内側にみっちりと書き込まれる紋様。
予定の段階まで終えれば、深く息を吐き出し、首の骨を鳴らした)

門、というのは一種の気まぐれな召喚術、或いは異世界同士を繋ぐ転移術、というのが我の推測であるが。
どちらにせよ、我あんまり得意じゃないのよな。
という訳で、比較的周囲に被害が出にくい、転移術をまずは、っと。
さて。
(描き終えたのは、設置型の転移魔方陣、とでも言った所か)
そういえば、城にも似た様なのがあったのであるな。
左大臣が得意だったのだが……少し、習っておけばよかったの。
(喉元、小さくと唸る。
後悔先に立たず、である)

ギルゲイオス > では、行くのである……
(大きく深呼吸。
決意を込めると、歩み、入って。
それと同時、転移先に同じような陣が現れる、のだが)

……ぬ?
(眼前に映る、『魔王』という文字。
どうやら、Tシャツの背中にプリントされているようだが)

…………………………
(後ろに下がったり、前に出たり。
動きを加えると、その文字も後ろにいったり前にいったり)

……真後ろ、であるな。
(真後ろであった。
つまり、自分の背中が見えている状況である)

ギルゲイオス > (サッサッサッとフリーダムに手足を動かしてみれば、その姿が後ろから観察できる)
これはコレで面白いのである。
しかし、コレじゃないのであるっ!!
(はっきりと言ってしまえば、失敗。
座標の指定ミスか、それ以外の要因か。
兎も角として、狙いとは大幅に違う結果な上に、実用性も無い)

うーむ、もう少し弄ってみるかの。
(大きく一歩と下がると、陣から外に出て。
もう一度と、紋様に手を加えていく)

ギルゲイオス > さーて、これならどうであるかな。
流石にセーフティーは掛かってる故、『いしのなかにいる』状態にはならんとは思うのだが。
(先の失敗から、微妙に嫌な予感漂う。
じりじりと、摺り足で魔法陣から間合いを計り)

えぇい、男は度胸なのである。
(勢いをつけて、ぽん、と飛び込めば)

おや、これは地面が見えるのであるな……地面――ぬぉっ!!
(上へまいりまーす。
次に転移先魔法陣が現れたのは、障壁の天辺。
勢いよく突っ込んだのが仇となり、そのまま、落下)

ギルゲイオス > ぐふぁっ!!
(そして着地、というか墜落。
受け身も取れず背中から激突し、あんまり良くない感じの声が漏れた)

ぐぬ、おのれ……フフフフ、ハハハハ、アーハッッハッハ
(歯ぎしりを鳴らしつつ、上半身を持ち上げて。
少々の間があった後の、唐突な三段笑い)

もう怒ったのである。
こうなれば、成功するまで徹底的に試してやるのである。
(その後数時間、ビッタンビッタンと障壁やら床に叩きつめられる魔王様がいたそうな)

ご案内:「第一演習場」からギルゲイオスさんが去りました。