2016/01/09 のログ
ご案内:「訓練施設」に不凋花 ひぐれさんが現れました。
■不凋花 ひぐれ > 【この学園は異能者の巣窟だ。一般生徒であれなんであれ、異能・魔術・特殊能力の適合者は少なからずいる。
しかし学生である故にテストだなんだとそろそろ沸き立つ頃合なのだが、特別学級に所属する彼女にはそのような話し相手もいない。
遠めに見る分には楽しそうだ、という印象しか浮かばん。唯羨ましいとも、望みがあるとも異なる。】
「ふー……」
【居合いの型を為し、不出来な形をした結晶型の目標物を両断する。どれだけ正確に、どれだけ綺麗な切り口で相手を切り落とせるかの鍛錬の真っ最中。】
■不凋花 ひぐれ > 【歪で出土仕立てのような形のそれは、青色の文様が描かれた刀身に表面を削がれる。
丈夫な台座の上におかれたそれを、部屋の中心で武芸を披露するようにただ集中する。
見えぬからこそ迷い無く断ち切れる、思い切りの良いもの。結晶は艶やかさには聊か欠けていたが、削られるごとに表面はすべらかになって行く。
結晶の破片は健常者が視認する限り細やかなものは飛び散らず、大きく削られたもののみがからんからんと音を立てる。
動作を最低限に、斬る回数も最小限に。】
「つぎ……」
【一定の速度と筋力がなければそも両断することも難しいのだけれど、そこだけはクリアできた。
下部を対象に正眼の構えに直す。そちらは少しばかり切り口が甘い。鍛錬し足りないのか、、僅かに欠けてしまう。】
ご案内:「訓練施設」に牧瀬 莉那さんが現れました。
■牧瀬 莉那 > 久しぶりに運動のつもりで訪れた訓練施設、
此処の所勉強ばかりで少しウンザリしていた所だった。
施設内へと入り訓練部屋へと続く道を歩いていく。
「勉強ばかりしてちゃ・・・、疲れちゃうってね・・・?」
かばんの中にしまっていた二丁銃とお手製ホルスターを取り出しながら言葉にする。
ホルスターを腰に取り付け二丁銃を両方の腰にしまい、
訓練施設に用意されている的を3こほど持ち部屋の中に入ろうとしたところ、
扉のガラス越しにいる部屋の中の一人に気づいた。
「あ、誰かいる・・・、わぁ・・・。」
無駄のない動き、素早く綺麗な太刀筋、
音もなくずり落ちた結晶の欠片。
みとれてしまい少し扉の前で立ち止まってしまった。
っは、と我に返り、
扉をゆっくりと開けて構えなおした彼女に声をかける
「しつれいしまーす・・・?」
声をかけていいか迷ったせいか、
少し控えめな声量で彼女に向けて声をかけてあけた扉をゆっくり閉めた。
■不凋花 ひぐれ > 【上段から下段へ、下段から上段へ。切り上げの体勢は手馴れたもので、振り下ろすそれよりもさらに加速。刃は迷うことなく綺麗に形成する。
一連の流れを眼を閉じたまま行う。もう片方の手より、上段に構えた鞘を背に、刀身を輝かせる刀を振るうと納刀。
肩をすくめて眉をヒクリと動かす。眼を開くこともせず僅かな息遣いを零せば、聞き慣れない娘の声が。】
「……はい、どうぞ」
【極度に集中していた為に声をかけられるまで反応が遅れてしまった。小首を傾げながら、推定扉のある方面を覗き込むような態勢。】
「何か……いえ、ここへの利用者でしょうか」
■牧瀬 莉那 > ちょっと反応が遅かったからきこえてなかったかな?
と思いもう一度声をかけようとした時、
彼女の視線が此方に向いたのに気がついて話しかけようとして吸い込んだ息をとめて言葉を待った。
どうぞの声を聞いてほっと一息ついて・・・。
「ありがとっ、・・・うん、ちょっと気晴らしにここきたんだよっ。」
返事が返ってきたことにちょっと安心したのか、
ぱっと明るい笑顔で言葉を返す。
「実は少し前からみてたんだけど・・・、刀の使い方、凄く綺麗だね。・・・、あ、ごめんね、黙ってみるつもりなかったんだけどついついみえちゃったんだ。あはは・・・。」
素人が見てもわかるほど彼女の太刀筋は綺麗だった。
ちょっと恥かしそうに照れ笑いして後頭部に右手を沿えて謝りの言葉を紡いだ。