2016/05/18 のログ
ご案内:「演習施設」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > ついにこの時が来た。
そう、覚えたての魔術を試す時が!

「いやーこんな簡単に覚えられるんならもう少し早く覚えとけばよかったな!」

もし、魔術の教師や習っている生徒に聞かれたら怒られそうなことを言いながら付箋が付いたノートのページを開く。
そのページには先日読んだ本に描かれいた魔法円が記されていたが円の淵の部分が少し切れていた。
完成させると発動するので写すときはこうするって本に書いてあったのだ。

真乃 真 > 右手にチョークを持ち演習場の床に直接描きはじめる。

「まず、丸描いて中に線を引いて…」

意外に綺麗に円を描きノートの中身を写していく。

「三角、三角、三角、四角…」

描くのに大分時間がかかるこれでは残念ながら戦闘に使うことは難しいかもしれない…。

真乃 真 > …記号は終盤に差し掛かり最後の一筆を残すだけになった。

「最後にこれではい、完せ…」

パァン、という音がしてチョークが右腕ごと弾かれる。
最後の一筆、ぐにゃりと曲がったアルファベットのような記号を書き込んだ瞬間そこに金属の柱が生えてきた。
勢い良く。

「痛っ!なにこれ怖っ!」

成功である。

真乃 真 > ひりひりと痛む右手を押さえながら生えてきた柱を確認する。
直径はさっきの魔法円と同じくらい、高さは膝と同じくらいこれは記号の書き方で調整できる。
材質は多分鉄で表面はつるつるしてる。

「あとはこれをどうやって生かすかだね!」

今のままでは右手を犠牲に鉄の柱が出せるだけというあまりにハイリスクローリターンな魔術である。

真乃 真 > いや、生かし方の前にどうすれば右手にダメージを負わずに使えるかを考えたほうがいいかもしれない…。
なにかよい方法はないだろうか…ノートを少し見てみるなるほど円を最後に描けば避けることができ右手はダメージを受けない!
物は試しと早速魔法円の内側から描き始める。
右手は痛いしチョークは砕けて短くなったが問題はない!

「よし出来た!後は外側を描くだけだ!」

二度目なこともあり作業ペースは先程よりも大分早くなっていた。

真乃 真 > こうして最後に外側を描けば円の中に手が取り残されることもなく安全に発動できる!
そんな考えで右手の位置を気にしながら円を描く。…少し位置がずれたかもしれない。

「よし!これを繋げば完せ…危なっ!」

柱が斜めに飛び出してきた。
何とか異能で躱したがそのままなら顔に当たるところだった。
どうやら円の中身を描く位置によって角度が変化するらしい。

「これ、下手したら死ぬよね…。普段から魔術使う人は普段からこんな危険なことを…。」

魔術使える人凄いな…。

ご案内:「演習施設」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 普段から使う人は起動に条件を付けたり、時間を設定したり遠くから発動したりする。
きちんと基礎を勉強してれば出来るようになったのかもしれないけれど真には使いようがない。

「でも、描いた後に異能で避ければダメージ無く使えるぞ!」

そうと決まったら練習だ!早速地面に新しい円を描きはじめる。

安定して鉄柱を避けれるようになるまで二時間はかかった。

ご案内:「演習施設」から真乃 真さんが去りました。