2016/06/14 のログ
ご案内:「訓練施設」に久藤 嵯督さんが現れました。
久藤 嵯督 > ―――
■システムメッセージ >
【演習プログラム 起動】
【敵武装レベル最大 データベース内の異能を全エネミーに付与】
【ステージ検索... ... ステージ決定 読み込み開始... ...】
【スタート地点を決定します... ...】

久藤 嵯督 > ―――白い空間の中で目を瞑る。

■システムメッセージ > 【投影完了 演習開始まで 3 2 1】

【ゼロ】の音声と共に目を見開く。


視界に入ったのは暗い荒野だった。

状況確認をする前に、周囲の空気が裂ける感覚を肌で感じる。
空を裂く物体の正体を確かめる前に横っ飛びして、その射線上から飛び逃れる。
同時に飛来物を目視確認。7.62x39mm弾。遅れて聞こえてきた音からAK-47から放たれたものと推測。
続けざまに放たれてくる弾丸の軌道を感じながら、岩陰に身を隠す。

久藤 嵯督 > 確認するまでもないが、こちらは丸腰。
敵性存在は一人だけ確認されているが、近くに複数人潜んでいると見ていい。
既に一人には気付かれているし、加えてここは開けた場所だ。
狙撃兵がいるなら今の時点で狙われていることだろう。
敵が異能や魔術を用いる場合、一発でも受ければアウトになる可能性がある。
本来ならば先手を取って封殺する所であるが、それを成すには装備がこころもとない。
敵性存在の人数が確認できない。無計画に”タガ”を外すことは得策でない。

限定状態のまま、罠を警戒しつつ、一人一人潰していく。今はそれぐらいか。
感覚を研ぎ澄ませて、相手の眼を読み取れ。
眼で読めなければ、耳を澄ませろ。
耳が聞こえなければ、臭いを確かめろ。
臭いがわからなければ、空気を肌で感じろ。

持てる全てを以ってして、確実なる勝利を掴むのだ。

ご案内:「訓練施設」に浦松時子さんが現れました。
浦松時子 > 久しぶりに入る訓練施設。
どうやら先客がいるようで。

「あら、誰かお先に使用中ですか」
モニターに映る訓練中の映像を見る、かなり実戦を想定した内容の訓練であることは明らかだ。

「…どうやらかなりお強い方のようで」
興味がわいたのかしばらくその様子を見てみることにして椅子に座って持ってきていたお茶を飲んでいた。

久藤 嵯督 > 一気に岩陰から飛び出せば、弾丸の嵐が吹き乱れる。
発砲音は二つ……いや、三つ。銃口が三つ。人数予測2~3。
目視確認、対象三人。

大きく迂回するように走りながら、飛来する弾丸を右手で四発ひっつかむ。
それを1、2、3と武装した敵の右手首に投げつける。
いずれの敵も手首も吹き飛ばされるが、痛みに堪えながら左手でホルダーのハンドガンに手を伸ばしている。
走る速度を上げて、ジグザグに動きながら急接近。乗用車の最高時速程度ならば簡単に追い越せる。
ハンドガンに手が届く前に、一人目の顎に拳を打ち付け、昏倒させた。
二人目はハンドガンを、三人目はナイフを握っている。勘のいいのが一人いるようだが、それでもまだ遅い。
先に三人目の腹に向けて拳を放ち、続けざまに顎を抉る。
二人目がハンドガンを構えているが、打たれる前に銃口を反らし、首の横に手刀を放つことで気絶させる。

クリア。すぐさまナイフを拾う。
まだ弾の残っているAK-47からマガジンを取り出して、倒れている三人からいくつかのマガジンを奪い、そのうちの一つを装填。
今回はあまり出番はないだろうが、ハンドガン―――Mk23もホルスターごと貰っていく。

倒れている三人の骨や腱を念入りに破壊して、次の標的を探るために走り出す。

浦松時子 > 飛んでくる弾丸を素手で掴み、最短ルートで敵を倒す。
プロの動きだ、手刀一発で気絶させるなんて漫画みたいな動きを実際にやれるものなどそうはいない。

「あ~これはすごいですね、敵に回したくないタイプです」

お茶を飲んでいるとズボンが風紀委員のそれのデザインであると気付く。

「…風紀ってあんな凄いのばかりなんでしょうか、ここの治安は相変わらずのようですね」
あのレベルの人間がごろごろしていないと治安が守れないということはここの治安は相変わらず危ないということだろう。

久藤 嵯督 > ただ、確実なる勝利を求めて。常勝を求めるが故に、己に架した試練。
純粋に戦いを楽しむために。
誰にも負けない男になるために。

圧倒的に不利な状況であるにも関わらず、男の顔には笑みが浮かんでいた。

■???エネミーα > 「θερμότητα...」

聴覚が魔術詠唱を感知。魔術予測:熱・炎・プラズマ―――遡行詠唱開始。

「ατητόμρεθ―――」

魔術、完全沈黙。音源へ接近。
飛来物感知、回避。対象12.7mm弾。発砲音からM82と断定。
弾丸への接触は危険。制度高高、回避に専念すべし―――否、あえて突っ込む。

魔術師に接近、拘束、対象を盾に狙撃手へ接近。
飛来物確認、回避。肉片と化した魔術師の死亡を確認。
遮蔽物への移動を開始。

呼吸音感知。対象の心拍数、接近に伴い急激に上昇。
敵性存在の罠が控えていると思われる。
遮蔽物を迂回し、接近を継続する。

久藤 嵯督 > ―――
射線予測、回避。射線予測、回避。射線予測、回避。
射線予測、回避。射線予測、回避。射線予測、回避。
射線予測、回避。射線予測、回避。射線予測、回避。

対象の弾薬切れを確認。一段階解除。

『ガギィン』

人間から出てくるとは思えないような、何かが勢いよく外れる音。
白金の髪をした男は雷を纏い、音よりも早く狙撃手に肉薄する。
鼻っ柱に拳を一発、それから側頭部に蹴りを入れて、狙撃手は動かなくなった。

浦松時子 > 「ふむ…」
銃器、魔法、丸腰で相手をするのはそもそも危ない。
それをあえてシミュレーションとはいえ相手取っている。
しかも対象の数をコンピューター任せ。

本人には何体敵がいるのかも分からないのだろう。
「完全に実戦を想定していますね」

そして狙撃を連続で回避して弾切れを狙っての撃破。

「…狙撃を全部躱して弾切れを待つって発想がおかしいんですけど」

時々忘れてしまいそうになるが普通銃弾と言うのはよける物ではない、遮蔽などを利用してやり過ごすものなのだが…

久藤 嵯督 > 確かに、銃弾とはあまり避けるものではない。
何せ相手が当たるものだと思って撃ってくれる方が、無意味に隙を晒してくれるのだから。

―――身体機能に異常発生。
足首から全身にかけて巻き付くもの在り。

狙撃手のいた影から伸びており、押しても引いてもびくともしない。

■魔術型エネミーβ > 「anablepoo」
■魔術型エネミーγ > 「asteer」
■魔術型エネミー⊿ > 「auxanoo」
■魔術型エネミーε > 「apostolos」
■魔術型エネミーζ > 「apokteinoo」

周囲に魔術型エネミー五体。
大魔術の詠唱を確認、遡行詠唱は不可能と認定。
二段階解除―――自己承認。

『ガギィン』

身に纏う雷は一層強くなり、周囲に青白い光を放っている。
そして、チャージ開始。

■魔術型エネミーβ > 「apokteinoo!apokteinoo!apokteinoo!」
■魔術型エネミーγ > 「apokteinoo!apokteinoo!apokteinoo!」
■魔術型エネミー⊿ > 「apokteinoo!apokteinoo!apokteinoo!」
■魔術型エネミーε > 「apokteinoo!apokteinoo!apokteinoo!」
■魔術型エネミーζ > 「apokteinoo!apokteinoo!apokteinoo!」

上空より空間転移らしき術式、および超高熱源を確認。
チャージを急がれたし。

久藤 嵯督 > ―――
■魔術型エネミーβ > 「teleoo!!!」

直後、魔術型エネミーの姿が消える。
空間転移によって、途方もない量の呪いを帯びた隕石が降り注ぐ。
地に落ちて弾けるたびに、その破片はわずかに生えていた草木を死滅させる。
やがて土埃が男のいた場所から半径百メートルほどを覆いつくす。

浦松時子 > 「あらあら」

魔術による拘束。
完全に不意を突かれた形になっている

「どうもあの人、魔術は苦手なのかしら」
さっきも詠唱される前に倒していた、驚くべき身体能力だが魔術を直接解除ができない様だ。

「まあ魔術を肉体能力でどうにかできれば苦労しませんしねえ…」

そうつぶやくと雷の光が強くなっている。
この期に及んで力押しでまとめて倒そうという腹か

ただどうも貯めが必要…

「あ、間に合ってない」
隕石と土ぼこりを確認、こりゃだめかなあと言う顔をする。

久藤 嵯督 > ―――雷。

土煙の外側を、青白い光が迸る。稲妻のような速度で、これから起こされるのは殲滅行為。

光は、潜伏していた魔術型エネミーを打ち上げる。
光は、隠れていた魔術型エネミーに電撃を撃ち込む。
光は、魔術型エネミーの全身を切り刻んだ。
光は、魔術型エネミーを壁にめり込ませ、
光は、魔術型エネミーを地に叩き付けた。
そして光は、その身に余る『雷』を『球』のように収束させ、掌打と共に打ち込んだ。

『がこん』

行動開始より10秒が経過し、解除段階は一段目にまで引き戻される。
先ほど影を操っていたであろう異能型エネミーらしき足音が聞こえたので、後頭部に一発入れて無力化しておいた。

浦松時子 > 「…何だ、あの影異能だったんですか」

どうりで解除の類ができないわけだ、異能は力押しでどうにかするしかない。

「しっかし…久しぶりに顔を出してみればとんでもないですね、私も何やかんやでそれなりに強くなったつもりだったんですが」

見ている限り子のレベルの強者はめったにお目にかかれない。
帰って来て早々に見かけるには少々刺激的だ。

飲んでいたお茶がとっくに無くなっているのに見気付かないほどモニターに集中していた。

久藤 嵯督 > 休む間もなく、飛来するのは十二体のパワードスーツ。
なるほど、二段階目を消費した直後に投入してくるとは。
AIにもそれなりの知恵があるらしい。

体内質量を顧みれば、これ以上電撃を放つのは厳しいということが理解できる。
向こうは大量の重火器を持っているが、対してこちら側の銃弾はほぼ無意味だろう。

「クク…!」

実に愉快なことだが、あれも全てこの身一つでカタをつけるしかない。

第一段階まで解除されてしまう前に、スーツ部隊の投下地点へと急ぎ向かう。
ホバー降下しているパワードスーツから機関銃の洗礼を受けるが、第一段階を解除中ならば容易く避けられる。
相手の狙いの先を読み、ゆらゆらと、そして風を切る。
スーツの一体の背中に回り込んで、飛び掛かる。
腕を極めてへし折った後、その隊員を盾に機関銃を他のパワードスーツに向けてブチ放つ。
それで四体のスーツが煙を噴いて機能停止。
機関銃が弾切れを起こせば、拘束している隊員のスーツに電流を流し、機能停止させる。

残り七体。

浦松時子 > 12体のパワードスーツが相手でも何事もなかったかのように撃破を重ねていく
「…これは12体のパワードスーツが全滅、3分もたたずにか、とか言う展開ですか?」

そんな冗談も飛び出す程度にはおかしい展開だと思いつつ

「…あの人、余計な技を使わずに普通に物理で殴った方が強いんじゃないんですか?」

今の光景を見ると思わずそうツッコミを入れずにはいられなかった。

久藤 嵯督 > 隊員の一体がブレードを構えて肉薄してくる。

■高機動重武装型エネミー 壱 > 「よせっ!!」

体長格らしきエネミーが引き留めるが、もう遅い。
手首を捻ってブレードを奪い取れば、その隊員の両足をバターのように切断する。

―――残り六体。

しかしこの便利な刃はスーツを着用した者が持っていなければ機能しないらしく、すぐにただのなまくらへと変わってしまった。
刃をへし折りたくなる衝動に駆られたが、生憎とそんな時間はない。

敵は二体三組のフォーメーションを取り、距離を開けて機関銃を連射してくる。
しかしそれも、体長格の喉にブレードを投擲すればいとも簡単に陣形は崩れる。
ダメ元でやってみたが、どうやら可動部への”突き”ならば何とか通るようだ。

―――残り五体。