2016/07/17 のログ
ご案内:「演習施設」に陽実 凛さんが現れました。
陽実 凛 > 演習施設の隅っこで。
機械によるシチュエーション設定中。

「先に基礎訓練から。
目標時間は一応無制限の達成型。
その後は様子見を置くかな。」

ポチポチと手袋越しに操作して、決定ボタンを押すと演習場のど真ん中に金属の丸い柱が生成されました。

陽実 凛 > 胴着を着てきたら様になってたのかも知れません。
金属の柱の前に立って、深呼吸。

右足を上げて、一回柱に向けてハイキック。
大きく高い音が響きました。

「ん、硬度は十分。」

右足を下ろさないまま頷いて、そのまま、柱にキックの打ち込み。
硬質な音が不規則に休みなく響き渡ります。

陽実 凛 > 左足だけで体重を支えて反動でぶれないように体を引き締め踏ん張る。
踏ん張りやすくする為にキックの威力を弱めないように、柱から響く音と足に伝わる反動の強さを確認して弱まったら強めるつもりで足を振るう。

蹴りそのものも単調にならないように、ハイ、ミドル、ロー、反動で大きく足が離れてからの回し蹴りを織り交ぜて。

陽実 凛 > キック訓練を続ける事暫し。

「…今何回だったっけ。」

時間制限なしの回数達成型に設定していたから、目標回数達成したら柱が消える事がわかっていても、カウント数え忘れてました。
考えている間もキックを続けて。
結局柱が消えるまでやればいいか、と訓練再開。

ご案内:「演習施設」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 > (主に落第街周辺をホームとしている自分が、所謂表側でほぼ唯一と言って良いほど頻繁に訪れるのがここだ。
 理由は単純明快、ここにくればケンカの相手に事欠かないから。
 本気の殴り合いは出来ないものの、それなりに楽しいケンカのできる場所、と言う認識である。
 さて誰かめぼしい相手は、と見回してみれば、)

んだありゃあ。

(隅っこの方でなにやら金属の柱を蹴り付けている少女を見付けた。
 年のわりに良い蹴りを放つ彼女に興味を抱き、近付いていく。
 気が付かれなければ、彼女の真後ろで立ち止まるし、気が付かれてもとりあえず近くまで寄るだろう。)

陽実 凛 > 背後の方に何かが居る事は感じ取ってはいるものの、両腕から力を抜いて後ろに回せる状態にしてキックの訓練を続けていました。

「使うなら、もう少しで終わると思う。」

それだけ無表情を変えないまま振り向きもせずに淡々と口にした後、数回。
『目標1000回達成です』柱の上に文字が映し出され、同時に柱が消えかけて、その時に当たった蹴りで柱が折れたように見え。

「強度が落ちてたか、柱の不壊設定が消えるときは機能しなかったかな。」

龍宮 鋼 > 別に使いやしねぇけどよ。

(彼女の真後ろに立ったまま、柱を蹴り続ける彼女と柱を観察。
 目標額達成の表示に、ほーんなんて興味なさそうな声を出して目線を彼女にやり、)

――あ?

(1000回と言う数字を二度見。
 柱が壊れたことよりそちらの方に興味を感じて、)

変態かお前。

(そんな言葉が出た。)

陽実 凛 > 「……そうなの?」

使わないのに施設に来る意味を考えて、取りあえず投げ捨てました。
キック訓練が片足分終わったのでこめかみの汗を手袋で拭って振り向けば。

妙な方向に意識を向けられているような発言を聞いて。

「それは夏なのにコートに手袋だからなのか、
1000回キック訓練だからなのか、
それともどこかで私の事を変な風に聞いたのかその他なのか。」

なお、冷房は効いていません。
夕方だから気温は落ちているとは思います。

龍宮 鋼 > 俺ァ適当なやつとケンカしに来ただけだ。

(意訳すれば「組手しに来た」と言う意味。
 だが言葉通りに受け取れば、ある種道場破りに来た、と言うようにも受け取れるだろうって言うかこちらの噂を知っていればそうとしか取れないかもしれない。)

1000回も柱蹴り続けるとか変態かアホかのどっちかだろ。
ついでに言うと格好はどうでも良いし、お前の噂はもっとどうでもいい。

(格好についてはこちらもあまり言えはしないのだが、別に暑いとは感じないのでそれでいいのだ。)

陽実 凛 > 「訓練施設じゃなく演習施設に、なんだ。」

少し不思議そうな声色を作って、目を少し見開く。
首を回して準備運動に近い動きをして。

「片足だけで蹴り続けるとある門派の鍛錬法。
まぁ、そう見えるって事は伝わった。

ちなみに、さっきの適当なやつって私は含まれるの?」

挙げた門派が蹴っていたのは木製の柱だと言う事は省略して、どの点で変態と呼ばれたのかわかればそれでいい、と残りの言葉を軽く流しました。
ケンカするつもりなのだろうか、と首を傾げて問いかけてみた。

龍宮 鋼 > あー、あっちもまぁ行く。

(日によって気分だったり近い方だったり。
 とにかくケンカの相手を求めてそこら辺をウロウロしている訳だ。
 一歩離れて首と腕をぐるぐる回す。)

はーん……中国拳法でもそんなんあるって聞いたけどな。
そうじゃなくても何百回も同じもんを蹴ったり殴ったりするやつの気が知れねぇよ。

――あァ、お前が良いなら良いぜ。

(彼女の使う拳法がそれかどうかは知らないし、興味もない。
 あるのは強い奴とケンカ出来るかと言うだけで、強くなるための修行もどうでもよかったりするのだ。
 そして彼女にやる気があるなら是非ケンカしたい、と言わんばかりに口の端を吊り上げた。)

陽実 凛 > 「ん、なるほど。」

どっちも探すし、多分他でも探してると言う事で大体噛み砕きました。
右足を軽くぶらつかせて。今度は左足。

「反復練習には丁度いいと言う事だと思う。
威力がありすぎると下手に試合をすると死者が増えかねないから。

で、りょーかい。
開始の合図はそっちでどうぞ。」

軽く後ろに下がってステップを踏み。
表情に軽く首を傾げて、何かしらを考える。
今の自分に高揚感と見えるその表情は把握もし難くて。
一つだけ認識として残したのは、まず何百回もと言う言葉からの集中力の点で勝っていそうと言う一点のみ。

龍宮 鋼 > (表側だけではなく、裏側の落第街でも大暴れしている。
 たまに望まぬケンカもあるが、それはそれ、そう言うこともある。)

んなもん弱ェ奴が悪い。
死ぬのが嫌なら強くなりゃ良いんだ。

ま、お喋りはこんなもんにしとこうぜ。
こっからは楽しいケンカの時間だ。

(同じく軽くステップを踏む。
 動作は軽く見えるだろうが、着地する度にゴトンゴトンの重く固そうな音がする。
 右腕を前に、かつ体の前に構えて軽く肘を曲げる。
 何度目かの跳躍の後、勢いよく一歩踏み込み射程内に。
 右腕を肩、肘、拳と順に加速させ、鞭――有り余るパワーを乗せたそれはフレイルと言った方が良いかもしれない――のようなジャブを。)

陽実 凛 > 「それは正論。」

楽しいかどうかは別にして、と言う台詞は一応飲み込んで。
死にたくないなら強くなればいい。
そこにだけ同意する。

重い足音から察するに重量と仕込み。
それに靴の底から刃物が飛び出す可能性も視野に入れました。

相手の構えとは打って変わってこちらは腕を下ろした自然体。
踏み込みに対応して目を見開く。
フックに近いジャブを、左手を上げて、革手袋越しに掌で受け、感触を確認する。
思ったよりなお重い。
少しだけ遅れて左手でジャブを放った右拳を握りに行く。
続いて右手を伸ばして指を開いて、力比べの誘いをかけた。

龍宮 鋼 > (小手調べに放ったジャブは、意図も容易く受け止められた。
 活きの良い相手に巡り会えた喜びに、笑みがより獰猛なものに変わる。

 力比べの誘いに乗るように右手を開き、がっしりと彼女の左手を掴む。
 そのまま伸ばされる右手を無視し、腕を伸ばすように力をかける。
 体で押すのではなく腕の力だけで押しているが、それだけの動きからは考えられないほどの力が彼女にかかるだろう。)

陽実 凛 > 恐らく楽しんでいるのだろうと察せる表情を見ても、なお表情は変わらない。

左手を捕まれた事で、右手もと思っていただけに最初は両方に力をかけて押されそうになる。
最初に押された分、左腕だけで対抗するには体勢が悪い。
体勢が悪いままで押し返すのは苦労しそうだけれど、あえて重心を腕に乗せず、左腕で押し返そうとする。
見た目からは考えられない位の力がお互いに掛かる事になり、掛かる力に反応して、演習施設のグラウンドが硬質な床に切り替わる。
今の所は一応拮抗状態に見える。

龍宮 鋼 > (彼女が無表情でも、自身が楽しいから詰まらないわけはない。
 何より自身の力に正面から対抗してくる相手など、今まで見たこともなかったのだから。
 脚のスタンスを広げ、いよいよ本気で押しにかかる。
 右腕の筋肉が肥大し、ジャケットの袖の余裕が狭くなった。)

良いなぁ、お前良いなぁ!
強ぇなお前ェ!!

(叫びつつ、押す。
 渾身の力――ではない。
 押し返される力から、それをやや上回る程度の力で押し、隙あらば彼女の体勢を崩そうと力の方向を微妙に変えていく。)

陽実 凛 > ジャケットの膨らみが変わる。
これは、と目を開いて。

そう言えば、一見瞳は爬虫類のように見える。
小柄でも筋力が高く俊敏なのが最初に思い浮かぶ爬虫類、トカゲの特徴だった。

「それはどうも。
何との混血?」

問いかけながらも、まだ腕の力だけで来るならば、と持ち応えるように左腕を押し伸ばす。
力が強まる度に人間相手の認識だった部分を少しずつ解いて対人外用に切り替え力を強める。
方向を変えられるたびに、足の力を入れなおす事にはなるものの。
まるで自分のスペックの試金石にしているかのように、力の限度を探るように同条件での力比べにこだわった動きをする。

龍宮 鋼 > (恐らくは彼女は人間なのだろう。
 恐らくと言うのは彼女からなにかよくわからない何かを感じるからだ。
 もともとそんなに敏感な方ではないが。)

あぁ?
龍だよ龍。

(どうでもいい、と言うように吐き捨て、力の方向を前から上へと変えていく。
 そのまま彼女の腕ごと自身の腕を上へ上へと引き上げようとし、抵抗出来ないのならばそのまま持ち上げようとするだろう。)

陽実 凛 > 竜。なるほど、と認識を改める。
改めた所で何が変わるのかと言うと表面上ではまだ何も変わらない。

「……じゃあ、試す必要、あまり無かったかな。」

ただそれだけを呟いて。
大きく息を吸って、錬気。
さっきまでの徐々に探り探り上げていた時とは変わって2段階程、一気に力のギアを上げてもぎ落とすような腕の動きに差し替える。
竜の力も含めた全力で抵抗されれば上回られるかもしれないけれど、これ位の力を込めても致命傷にも、腕がちぎれることにもならないと踏んだ。

龍宮 鋼 > あ?
――っ、お、おぉ!?

(急に彼女の力が跳ね上がった。
 慌てて両腕に力を込めて抵抗したが、後手に回っては流石に遅れを取る。
 不利な体勢で無理に抵抗するよりは、と判断し、脚を跳ね上げて腹を蹴り距離を取ろうと。)

陽実 凛 > 「っ、と。」

一気に力を込めた分だけ、他に回す分が遅れる。
足が見えれば、丹田に力を込めて手を敢えて離す。

反動で離れる分には仕方ないし、お腹への蹴りのダメージを自分から後ろに飛んで軽くする方を優先した。

「ん、やっぱり急にパワーを上げるのも良し悪しかな。」

2,3歩後ろに下がって足の調子とお腹のダメージ、後握り合ってた手と腕のダメージを計る。

龍宮 鋼 > (狙い通り離れることに成功した。
 ゴッと言う重い足音ともに着地し、腕の調子を確かめるように二度三度軽く振る。)

なんだお前――いや、いいわ。
お前がなんだろうと関係ねぇ、楽しいケンカが出来りゃ、それで良い。

(拳を握り直し、上体を振って突撃。
 同時に踏み出す足の間隔と、左右の踏み込み位置を一歩ごとに細かく変えながら前進していく。
 今度は左腕を盾にするように顔の前で構え、右拳は引き絞るように腰の横へ。
一歩ごとにゴッゴッと重そうな音が響く。)

陽実 凛 > 「……。」

無言で、少し考える。
相手の身体全体を見て、規則性をある程度消しての前進。
構えも防御と牽制に使えそうな左と本命に見える右。

淡々と無表情のまま、迎え撃とうとするように敢えて頭部を狙う気配を乗せて両腕を挟みこむような動きで伸ばす。
と、ほぼ同時に膝の力を抜き前傾姿勢から倒れこむ動き。
気配を動きを囮にして、膝を腕で狙う。
腕が本命なら、意表はつけるだろうか?

龍宮 鋼 > (頭に迫る腕。
 片手では両腕は払えない。
 両手で払えば攻撃に移るのが遅れる。
 二択を迫られ、一切迷わず片手での防御を選択。
 左手で右腕を払い、右手で相討ちを狙おうとしたが、彼女の腕は軌道を変えて脚へと向かう。
 こちらも左手の軌道を下へと伸ばして片方はなんとか防いだが、もう片方が止まらない。
 咄嗟に踏み込みを深くし、少しでも狙いを外そうとしたが、それでも体勢は崩れる。)

――ッ、おらァ!!

(それでもなお無理矢理腰を回し、右手をアッパー気味に振るう。
 手加減とかどうとかは完全に考えておらず、ただ全力で彼女の顔面に右拳を叩き込むことしか考えていない。)

陽実 凛 > 足を先に刈れれば、拳を振り下ろしても威力は足りないと踏んでいたし、右腕を払おうとする動きは前傾しながら見る事はできた。
それでも防がれたのは見事だけれど、左腕で膝を持っていこうとする。

計算外だったのは、右手が打ち下ろしじゃなく、アッパー気味の振り上げ型と言う事だった。
右腕は防がれ、左腕は今は膝を抱え込んでしまおうとしている最中。

「……っ!」

歯を食いしばって耐えても、そのまま宙へ浮かされる事を覚悟した。
顔面から頭部へのダメージも覚悟した。
本当の問題は別にある。
見た所、彼女は素手で。
顔面はもちろん素肌だ。
『顔を殴られた反動で異能が発動して記憶を奪いかねない事』
が問題になった。

けれど、避けるには遅く。体勢も悪い。そのまま、膝から手を離し、足首に力を込めて少しでも上に跳ねようとするくらいしかできずに拳を受け、宙を舞った。

龍宮 鋼 > (ミシリ、と。
 こちらの拳が彼女の顔面を捉えた瞬間、時間が止まったような感覚がした。
 勿論実際にそんな異能があるわけではなく、ドーパミンたら脳内麻薬たらそう言うものの作用で体感時間がうんたらかんたらとか言うあれだ。
 この人を殴り飛ばしたときのこの感覚はなんとも言えず好きなのだが、微妙にいつもの感じと違う。
 恐らくあの体勢から後ろへ跳ねたのだろう。
 拳を振り抜きながら、どこの誰とも知らぬ奴だが、大したものだと考え、)

――あ?

(そう言えば誰だこいつ、と言うことに気が付いた。
 よくよく考えれば自分がこの演習施設にいつ来たのかも思い出せないし、どちらかと言えば気が付いたらここにいた、と言う感覚だ。)

――なんで俺に殴られてんだお前。

(わからないのでとりあえず自分が殴り飛ばした相手に聞くことにした。)

陽実 凛 > まずった。
衝撃を軽減する事よりも、髪で素肌との接触を避けるべきだった。
それに気付いたのは、顔面を殴られた衝撃で若干朦朧とした中の事。

とりあえず、背中から腕を使って受身を取って、立ち上がる。
状態を確認しないと厄介な事になりかねない。

まず、新しい記憶を思い出そうとして……

「……ケンカ相手を求めて、満たされたらハイになり過ぎました?」

とりあえず誤魔化しつつ問いかけに答えた振りをしてみました。

龍宮 鋼 > (ケンカ? なんで? こいつと?
 拳を振り抜いた体勢のまま、そんな表情で彼女を見る。)

いやねーだろ。
なんで俺が人間のお前をおもっきしぶん殴るんだよ。

(今の自分にとっては彼女はただの人間だ。
 ただの人間ならば、今の一撃で重症を負っている筈だし、意味もなくそんなことはしない。)

アレ――じゃねーな、感覚が違う。
お前の仕業か?
俺になにした。

(殴る直前のことまでは覚えている。
 だとすれば彼女を殴ってなにかされたと考えるのが妥当だろう。)

陽実 凛 > 首と顔面はまだ痛い。
痛いけれど、我慢できない程ではない。

骨には多分異常はないけれど、後で確認しないといけないか。
そんな事より誤魔化せてない。
痛いとかダメージよりもそっちが重要でした、今は。

「……アレの意味も聞きたいですが。
私の仕業だとすれば、未知の異能か予期しない条件で異能が自動的に発動したのではないかと。」

学園に申請していない以上は、未知の現象、条件である振りをする必要がありました。
その為、知らない振りを無表情で、淡々としてみて。

龍宮 鋼 > 聞くな。
まぁアレだ、俺に対するNGワードっつーやつだ。
知りたきゃ自分で調べな。

はーん。
そんならしゃーねーやな。

(自身の蔑称は、風紀委員かその辺の不良あたりにでも聞けば教えてくれるだろう。
 まだ捕まったことはないが、ケンカや乱闘騒ぎの常連だし、それが原因でのそれも山ほどあるのだから。
 異能の条件やらなんやらには別段興味もなかった。
 本人が制御出来ないのならば仕方がない。)

とにかく俺とお前はケンカしてたんだな。
で、どうだ、まだやれるか。

(やれるなら続きだ。
 ゴン、とブーツの爪先で地面を叩く。)

陽実 凛 > 「じゃあ聞かない事にしましょう。

ともかく失礼しました。」

NGワードと聞けば小さく頭を下げる。
とある一件で逆鱗やNGワードに気をつけるようにしたからだ。
ただ、次の問いには考え込む。
一撃のダメージはまだ響く位には効いているけれど続行できないほどじゃない。

ただし、もう一回発動したとなると誤魔化しが効かなくなる。となれば。

「コンディション的には。
ただ、また忘れる事になって何度も仕切りなおしは面倒な事になると思います。」

こう言って辞退するのが無難と判断しました。
手を前に出して、振り。

龍宮 鋼 > 気にすんな。
お前強ェからな、強ェ奴は好きだ。

(手合わせの記憶は飛んでいるが、自分がそれなりに全力を出したのだろうと言うのは身体の感覚からわかる。
 そも顔面を殴り飛ばしてケロッとしているのだから、弱かろうはずがない。)

あー、まーそりゃそうだわな。
しゃーねえ。
そんかし名前教えろ。
あと連絡先。
また今度やんぞ。

(だからこそ、ケンカをやめるのは残念だった。
 だがここで無理矢理続行するほど飢えている訳でもないし、何より彼女は強い。
 強者の意志は尊重するのが自身である。
 しかしただでは終わらせない。
 スマホを取り出しアドレス帳を呼び出しながら近付いていく。)

陽実 凛 > 「強い相手なら…噂で聞く人はいますけどね。」

強い相手を求めてるなら、と噂でそういえば位に心当たりがある事は匂わせ。

「しばらく条件調べてそれからになりそうですけれど。
…陽実凜。
連絡先は…」

スマホじゃなくて安い携帯だったけれど、アドレスは教えておこうと表示して、
差し出してみた。
なお、まだ載ってる名前は四人である。

龍宮 鋼 > その辺のガキは弱えーくせにケンカ売ってくんだよな。
いっぺん撫でたらゲロ吐いてぶっ倒れやがんだ。
噂なってるやつも教えろ教えろ。
ケンカ売りに行く。

(聞かれてもいないことをべらべらと喋り、更にその噂の人物について聞き出そうとする。)

お前ガラケーかよ。
あー、了解了解。
俺ァ龍宮鋼つーんだ。
メール飛ばしといたからな、登録しとけよ。

(彼女のケータイがガラケーだと言うことに驚きつつ、言われた名前と見せられたアドレスをさっさか登録。
 そのアドレスに自分のアドレスを乗せてメールを送った。)

 お前友達すっくねーなー。

(そして失礼な一言。)

陽実 凛 > 「そういうのを吹っ飛ばせそうな相手なら、確かグエンって言う巨漢の男がいるそうです。」

OIHAGI黒装束時代に落第街で聞いた、と思う。
会った事はないけれど、相手を求めてるならばと。

「ん、りょーかいしました。
スマホ高いですからね。」

届いたメールとアドレス確認、打ち込み。
そして首を捻って。

「友達と呼べそうな人はさらに少ないですけど。」

余計に減りました。

龍宮 鋼 > あーあいつな、知ってる知ってる。
いっぺんケンカしてみてぇんだ。

(会ったことはないが、名前だけは知っている。
 と言うか落第街に生きるものでその名前を知らない奴を探す方が難しいだろう。)

んな高いか?
せいぜい9万10万の話だろ。

(ただケンカばかりしているだけでなく、風紀委員に知られては不味い副業もいくつかあるので、かなり溜め込んでいる。
 そのため金銭感覚が多少狂っているのだ。
 スマホをジャケットのポケットにしまいながらあっけらかんと言う。)

 あ?
 何言ってんだお前。
 アドレス交換してんならダチだろ。

(何を言っているのかわからない、と言うような顔。)

陽実 凛 > 「ああ、なら探せば会えるかも知れないですね?」

そっち側の事も知っているなら、落第街で口元も布で覆った状態でやりあう事もあるかな、と思考の片隅に置き。

「学費、教材もありますからね。
固定収入が大きくないと。」

中々、と肩を竦めて。
登録し終えたら、こっちもコートの内ポケットにしまい。

「仕事関係のアドレス交換もあるんですよ。」

真顔で言った。

龍宮 鋼 > ただなぁ、あっち歩いてっと雑魚が寄ってくんだよなぁ。

(一応自分もそれなりに名前が知られているとは思うのだが、それは強者と言うものではなく、倒せば仲間内で自慢出来るもの、と言うことなのだろう。)

んなもん仕事終わったら消せ。
メモリの無駄だろ。

陽実 凛 > 「挑戦者がくるか……」

顔を見る。
視線を少しずつ下ろす。
納得する。

「終わってないから消さないんですよ。単発のお仕事じゃないので。

あれ、ダチ?」

長期のお仕事はしてない人、と認識。
遅れた反応が今来ました。あれ?と首捻り。

いつものあれは言わなくて良さそうかな、と飲み込んで。