2016/09/14 のログ
■滝川 浩一 > 「…!?な、何…だよ…これ」
手に付いた赤い液体の正体はすぐわかった。
血だ。人の血だ。ついでに言えば 俺の血 だ。
(落ち着け、落ち着け!何が起きた!?何で俺が血を出してる!?)
手の血を見て心拍数が上昇する。
自分を落ち着かせようと、頭の中で何度も自分に言い聞かせる。
胸元を自分で掴み、荒くなった呼吸を落ち着けようと深呼吸する。
数秒後、深呼吸により落ち着くと状況を整理しようと周りを見る。
まずは自分の状態確認だ。
頭痛と少しの吐き気はするが外傷はない。服が傷ついた形跡もない。模擬戦でやられた訳じゃなさそうだ。
次にこの血は自分ので間違いなさそうだ。しかし、自分の血を見るのなんて久しぶりだ。
次にこの戦車だけど…何これ。
見たところごく普通の戦車のようだ。いや戦車がある時点で普通じゃないけど。
「…一体、何が…」
口元に手を添え、考える素振りをしようとしたが鼻下に触り慣れない感触がする。
血だ。鼻血が出ている。
何故気づかなかったのだろう。では先ほど触れた血は鼻血か。と納得する。
とりあえず鼻をつまんで血を抑え、思い出すことに集中する。
何があったのか、訓練施設に来てからの事を思い出そうと…
■滝川 浩一 > 「…思い出した」
今に至るまでの経緯を一部思い出したようだ。
日課となりつつある訓練施設での修行。
いつも通り的へ向け生成物へ攻撃をしていたらある考えが浮かんだ。
自分の生成物というのはどの程度の大きさまで生成可能なのか、と。
流石に惑星レベルの大きさの道具は生成できずともそれなりに大きい物は作れるだろう。
そう考え、手始めに戦車を生成しよう…っと言うところで意識が途切れた。
差し詰め、異能が許容する生成物の規模を超えての生成をしたせいで反動のダメージが来たのだろう。
弱点は無いと思っていたがとんでもないところで欠点が見つかったものだ。
部屋の壁に立てかけてある自分のリュックサックを開き、タオルで顔の血と手の血を拭き取る。
■滝川 浩一 > 「制約か…クソ、それにしても…」
意外と厄介な制約が判明したものだと頭を抱える。
大きい生成物が禁止されるというのは即ち、この戦車のような大型の乗り物や大掛かりな移動手段…所謂橋などを生成することが出来なくなってしまったという事だ。
今の自分の状態から鑑みて、無茶な生成をし続ければ異能が強くなるなんてことはなさそうだ。
甘んじて受け入れるとして次は「どこまでの規模を生成可能なのか」を見極めるしかない。
「…帰るか」
今日はもう帰ろう。これ以上訓練を続けてもいいことは無い。
目の前の戦車を消し去り、トボトボと訓練施設の部屋を出て行くのであった。
ご案内:「訓練施設」から滝川 浩一さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に狐々さんが現れました。
■狐々 > (訓練施設の一室、周囲がコンクリートになっていて防火性も十分な広い部屋で、何度も繰り返し宙返りをする狐の姿)
………
(彼女が宙返りをすると、周囲の空気との摩擦で空中に手のひら大の火の玉ができる…はずだが、調子が悪いのか煙が上がるだけで火の玉ができる気配はなく)
はぁ…何で…
(着地し、うんざりした様子でため息混じりに)
ご案内:「訓練施設」に鬼灯花蓮さんが現れました。
■鬼灯花蓮 > (かさかさかさかさかさ。尻尾の先が常時点火中の火蜥蜴が 訓練施設に紛れ込んでいた。
いや、一応飼われている身です。)
…… かさ ちろちろちろ。
(時折動いては 舌を出し入れしている 火蜥蜴。)
………
(とある訓練施設の一室に紛れ込んでしまうのは ただの気分だった。
狐さんの姿を見かけるまでは。 何か動いていたようだが 溜息を吐いている)
…ちろちろ げふん。ぼっ
(舌を出し入れして 蒸せたのか咳き込んだら 火の玉が 一つ出た)
■狐々 > 練習サボったからかなぁ…?
(火の玉が出にくくなった原因に自覚はあるようで。
これは、今日は暗くなるまで帰れないかも…なんて思っていたところに、横から火の玉が飛んできて)
は!?え、出た…?
…あれ、トカゲ…今のって、君がやったの?
(一瞬自分が無意識に出したものかと思い、舞い上がる。
しかし、ふっと横を見ると、尻尾に火の付いたトカゲがいて。
相手がしゃべれるのかはわからなかったが、とりあえず尋ね)
■鬼灯花蓮 > ばすん ばすん 。
(火は絶えず こぶし大の火が火蜥蜴から漏れるように飛び出ていく。
飛び出すのだが、火蜥蜴の体高は残念ながら低いので 飛び出る
火の玉も地面を這うように転がっている始末。)
…ちろちろちろ。
(ん?気づかれ…気づかれるか。尋ねられて少し考えた。
狐さん 喋っている。会話が出来るのか。そーか。少し考えていると咳き込みも止まった。火の玉は止まろう)
『ん。我の咳き込みだな。すまん』
(火蜥蜴の見た目に反するようなしわがれた低い声を発す)
■狐々 > 凄いなぁ…
(慣れるとこんなに簡単に火の玉を出せるようになるものなのか、このトカゲは何者なのか…
色々考え込んでいると、その姿に似つかぬしわがれた低い声が聞こえ)
咳き込み…?ってことは、咳するだけで火の玉出るの?
(相手の言ったことが自身には俄かに信じられず、聞き返して)
■鬼灯花蓮 > 『そうか? 普通なんだが。』
(正体が サラマンダー。どこかの世界では炎龍、ドラゴンとか言われたことのある存在。
息をするように火を司る身としては 咳き込んだりすると火の玉は普通に出てしまう。
しかも ただでさえその火の玉は消えにくい。水とかではすぐに消えない)
『うむ。違う世界では火を司っておるからな。意識をしないと 諸 火の玉とか炎とか出る。
全身 燃えちゃったりしてな。』
■狐々 > 意識しなくても出せるなんて…
(相手の口ぶりから、どうも普通のトカゲではないらしいということを察し、驚きつつその姿をじっと見て。
やがてある決心をし、自分より数段火の扱いに慣れている様子の相手に一歩歩み寄って)
あの、お願いがあるんだけど…
…練習、付き合ってくれない?
(本当なら「教えて」とストレートに言ってしまいたかったが、初対面だし礼儀を重んじて控えめに尋ね。
しかし、その眼は本気で)
■鬼灯花蓮 > 『うむ。尻尾の先の炎は常時点火しておるからの。』
(先ほどからも 今も ずっと尻尾の先が点火している。意識はほぼしていない。
隣にいた狐さんが徐に近づいてきた。おおう、大きいな 狐さん。
火蜥蜴は人の掌のサイズなので 狐さんと比べたら雲泥の差。)
『うむ よいぞ。
この姿のほうが良いのか 別の姿のほうがいいのか。
好きに選べ。 練習っていうと 先ほど、宙返りしていたのは 関係あるのか??』
(…初対面だった! 礼儀とかそもそも口調が偉そうに振舞ってた!
いかん。ますますいかん。が、今更だしなぁ、と考えると、練習に付き合うことを伝え。)
■狐々 > あ、これって本物の火だったんだ…
(自身からすれば、体に火がついていることなどありえないと思っていたようで。
本物じゃないなら何なんだ、という話だが)
別の姿…ってことは変身もできるの?
うーん…とりあえず、今のままじゃ潰しちゃいそうだし、もっと大きくなれる?
さっきの宙返りが練習そのものなんだけど…
(ずいぶんマルチな蜥蜴もいるものだなあ、とある種畏敬の念に近いものを抱きつつ。
とはいっても、このままじゃ自身の練習に付き合せるのは危険な気しかせず、大きい何かになれないかと尋ね)
■鬼灯花蓮 > 『本物じゃが。え、偽物じゃないぞ??』
(鱗とか全身黒いけど所々 炎が覗いたり 尻尾の先は点火していたり。
それくらい 漏れっぱなしなのだ、まだ全身燃え盛っているとかでなくて良かった。)
『うむ、人の姿と…ど…やめておこう。屋内だとこの施設が崩落する。
人の姿にしておこう。見た目的に蜥蜴はちみっこいしな。
宙返りが練習だとう!? 体が柔軟でないと宙返りは、だな…。
うん、では 変 身 じゃ! 』
(ちびっこ火蜥蜴では 途中で潰されそうだ。大きい…最終体たる巨躯は却下。あれは屋外で尚且つ本気じゃないと出来ない。
中間たる人の姿のほうが 教えるにしてもちょうどよいと思った。であるので、
少しヒトカゲは離れると 瞬きより早く 蜥蜴状態から人になったという)
「ん、では 練習だったな!」
■鬼灯花蓮 > 【続きは明日に持ち越しとなりました】
ご案内:「訓練施設」から鬼灯花蓮さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から狐々さんが去りました。