2017/02/21 のログ
ご案内:「訓練施設」にセシルさんが現れました。
■セシル > 少しずつ陽が長くなりつつあるとはいえ、既に陽はほぼ水平線の下に入ってしまった時間。
警邏を終えて委員会棟に報告に戻った後、セシルはそれなりに使った神経を労うこともなく、まっすぐ訓練施設に足を運んでいた。
きっかけは、委員会棟で言われた言葉。
『ラフフェザーさん、警備課志望だっけ。
…気持ちはともかく、能力はあまり向いてないんじゃないかなぁ。盾になれる身体でもないし』
■セシル > 「救う」ために手を伸ばす範囲を広げるべく、努力を怠ったことはない。
初秋から練習を始めた浮遊の術式も、地道な練習の成果で1回方向転換出来るくらいにはなった。
警棒の扱い方も、随分様になってきたと思う。
…セシルは、鋭い動きで戦える時間をかなり持てる己の身体に、「女だから」という理由でコンプレックスを持ったことはほとんどない。
鎧ごと引き裂くような剛剣の使い手は男と言えどもさほど多くはないし…何より、セシルは魔法剣で力を補うことが容易だったのだ。
セシルの世界では、魔術の素養に特別に乏しいような者は、男が多数だったし…何より、セシルは「男に生まれていたら命が危ぶまれた」身だ。
男装が習慣となってはいるが、「男に生まれた方が良かった」と思ったことは、ほとんどなかった。
士官学校に入りたての頃、ほぼ男子校の剣術科内部でなめられたとき。
そして…今「守る」ことへの資質に疑問符がつけられて、煩悶している程度である。
まあ、「程度」といっても気分は良くないわけで。
セシルは、スケジュール外だが剣術の鍛錬を積みに来たのだった。憂さ晴らしに。
■セシル > 訓練スペースに入って、いつものように端末を操作。
今回は、いつもより多めのセット数をこなすつもりで訓練メニューをセットした。
きっと、今の心情では訓練に雑念が入り、身体の動きの統制が緩んでしまうから。
それを引き締めるように、締め付けるように…というつもりで。
「………。」
セシルが静かに呼吸を整えると…丁度、訓練開始の合図がスペース内に響いた。
■セシル > 素人目には、セシルの訓練の様子はいつも通りに見えるだろう。訓練をこなす時間も、記録上は大差ない。
しかし、身体の動きがどれだけブレているか。剣の向かう先がどれほど精確さに欠けているか。
セシルは、誰よりもまず自らよく把握していた。
(このままでは良くないな…)
意識を、悩みから身体へ。中心から手足の先へ拡張させていく。
少し記録時間を揺らがせながらも、その動きは徐々に精確さを取り戻し…訓練メニューを一通りこなす頃には、動きも記録もほぼいつも通りになっていた。
■セシル > 「…ふぅ」
身体を動かすと、多少気分も晴れた。
まだ暖かいとは言いきれない時節、額にややじっとりとした汗をかきながら、訓練スペースから出てくるセシル。
身体を動かして上がった体温をクールダウンするつもりかのように、スポーツ飲料を買った。
自販機の傍らに立ったままペットボトルの蓋を開けて、ごくごくと数口一気に飲む。
ご案内:「訓練施設」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 一旦の訓練を終えて、飲み物を買おうという時
ひとつのスペースから出てくるに風紀委員の制服が見えた。
見ればそれは知っている姿の女生徒(イケメン)ではないか!
「おっと、セシルさんじゃあないか!久しぶり!
元気にしてたかい!?」
話かけながら同じようなスポーツ飲料を買う。
「いやあ、冬の風紀の制服は動いたら暑いよね!
温かいのに動きやすいのは良いんだけどさ!」
熱を逃がさない。長時間外で巡回などをすることも考えて作られたものだ。
真が着ていたころは少なくともそんな感じだった!
■セシル > 「おや…マノマコトか、久しいな」
声のした方を見ると、よく知る男子生徒の姿が。
「私は…まあ、それなりにやっているよ。
色々と、課題なしとはいかんがな。それを考えるのも精進のうちだ。
貴殿の方はどうだ?」
真の問いに、穏やかな笑みと共にそう答え…相手にも水を向けた。
「風紀の制服というのもあるが…それ以上に、私の剣術は力よりも速さと精確さが肝要だからな。
それをきちんと意識しながら鍛錬を積む、ということをやっていると自然と汗が出るんだ」
「勢いで来たから汗を拭くタオルをそういえば持って来ていないな」なんて、笑う。…笑い事なんだろうか。
■真乃 真 > 「課題が見えてる内はどうとでもなるからね
ちなみに僕の方もいい感じだよ!絶好調だ!」
困ったことなど何もない!
こちらも課題はあるのだがそれはともかく絶好調ではある!
「へえ、僕は剣とかは全然分からないんだけどやっぱり何でも意識しながらするのは大事だよね!
うん、分かる。分かる気がする。」
本当に分かっているのかどうかはともかく。
集中力を使うと汗をかくのは分かる。
「ああ、僕も良くやるよ!なんかどうしようもなく体が動かしたくなるとかあるよね!
やらかした時とか!…セシルさんもなんかやったのかい?」
自分の過去の失敗を思い出しながら尋ねる。
相手はそんな風に大きい失敗をやるタイプには見えないが…。
ちなみにこの首にかけている白く異様に長いタオルは汗を拭くことが出来ないので
汗を拭くためにはほかのタオルが必要となるのだ!不便!
■セシル > 「そうだな…幸い、ここでは対策のための「学び」の機会も材料も、豊富に提示されているわけだし。あとは私達の頑張り次第、というわけだ。
…ははは、見た目通り絶好調ならば何よりだ」
身体を動かして気分がすっきりしたところで、自分が目指す進路のために必要な勉強、というのもいくつか浮かんできたところではあった。
出来るかどうかはおくとして、道はあるのだ。まずは踏み入らねばならないだろう。
良い方向に迷いが晴れて、そして、相手も絶好調と言えば、朗らかに笑った。
「意識せず身体を動かしても、技術としての身にはならんからな。
使った分の筋肉は鍛えられるのだろうが」
適当に頷いているように見える真の様子に、僅かに失笑を零しながらもスポーツドリンクを軽く口にした。
…が、「やらかしたのか」と聞かれれば、困ったように眉を寄せつつも、特に吹き出したりはせず…
「…やらかした、というほどのことではないと思う。
風紀委員内での、自分の立ち位置を改めて考えさせられる羽目になっただけだからな」
少し、苦笑いを零した。
■真乃 真 > 「ああ、他の場所では難しくてもここでなら見つけられる!
壁を乗り越えるには困らない場所だと思うよここは。」
世界から集められた知識、様々な事を知る教師、そして集まった人。
この常世学園ほど、前に進むことを押してくれる場所はないだろう。
「技術か、そうやっぱり技術が大事だよね!
力は別の種族の人とかにはどう頑張っても勝てないしね。」
また、うんうんと頷きながら聞く。大丈夫分かってる。
それこそ獣人とかは人間と比べて凄く力が強い。
一部の特別な人で無ければそこに近づくとことは出来ないだろう。
「セシルさんの立ち位置か…。風紀委員に知り合いがいるけど
特に悪い話は聞かないよ。褒められたのは聞いたことがある!
こう…かっこいいって!」
王子様みたいな新入生が入ってきただとか、女子だってわかってるのに駄目な道に目覚めそう…だとか。
…見た目ばっかだな!!
■セシル > 「元の世界から引き離されたのは不幸だったが…それでも、訪れたのがここだったのは幸いだったと思うよ」
そう言って微笑を零す。
どちらかといえば鋭い印象の、まっすぐなまつ毛に縁取られた目が、随分優しく感じられるだろう。
「…こちらに来るまで、「別の種族」というのを意識したことはなかったが…
人の身「だけ」で振るえる力に限界があるのは分かりきっているからな。身体を動かす技術は前提として…それ以外にも、使えるものは積極的に取り入れていかんとな」
少し考えた後、そう言って頷く。
剣の技術だけでなく、更に何かを。セシルの視線の先は遠い。
セシルの場合、先に対抗対象として思い浮かぶのは、同種族の男性だ。
セシルには、この世界で一般的な人間の男子学生と腕相撲をして、同等程度に戦えるくらいの腕力はあるが…それでも、その程度だ。
男が少し本気で鍛え始めれば、あっという間に突き放される。
…無論、それでもそうそう負けないくらいの技術を鍛錬によって積み上げて、今のセシルがいるのだが。
「ははは…見た目で治安が落ち着いてくれるならば、それでも良いんだがなぁ」
見た目ばっかりらしい評価を聞いても特に憤慨する様子はなく、鷹揚に笑った。
…それでも、留保したところに、他ならぬ本人が歯痒さとか、そういったものを感じているのだろう。表情には、今はあまり出ていないが。
■真乃 真 > 「力を持ってる相手は生まれつき全然違うからね!
いくら鍛えても何をしても届かないんじゃないかって思うくらいに遠いんだ。
…いや、うん。まあ、それでも色々やってたらいつか超えれるかもしれないしね!!」
例え勝てなくても鍛えない理由にはならない!
それに、超えれる可能性もゼロじゃあないかもしれない!
「…風紀委員の数は増えるかもしれないけどね。」
街中で見かけた王子様に憧れて風紀に入ってくれる子がいるかもしれない。
その子が治安維持にどれほど役に立つのかはともかく…。
「…よし!!セシルさん!軽く模擬戦でもするか!!
こう見えて僕は元々風紀委員だったからね!自分でいうのもなんだけど風紀の中でも半分くらいには強かったからね!」
スポーツドリンクを一気に飲みきれば唐突にそんな事を言い出す。
■セシル > 「そうだな…肉体でも、魔術でも、異能でも飛び抜けたもの達は多いが…
「個人として」それに勝てん程度で臆していたら、風紀委員は務まらん」
そう言って、あっけらかんと笑ってみせる。
個人として勝てなくとも、最終的には組織の力があると、信じて割り切っているのがセシルだ。
「まあ、それでも有難いな。危険なものから地味なものまで、風紀委員(われわれ)の仕事は数え上げればきりがないから」
そう言って、少しだけ悪戯っぽく笑う。こうすると、セシルの若さが垣間見えるような気がするかもしれない。
…なお、「王子様」に憧れて入ってくる子が地味な職務に耐えうるのかどうかには、議論の余地がありそうだ。
「模擬戦?そうだな…」
訓練施設の時計を見上げる。
「軽く」ならば、女子寮の門限は何とかなりそうだ。
「それでは、軽く一戦頼もうか。
「先輩」になり得た相手ならば、学ぶことも多そうだ。
………異能や魔術の使用についてのルールは、どうする?」
そう尋ねながら、飲みかけのスポーツドリンクの容器に蓋をして…ベンチの上に置いた。
■真乃 真 > やはりこの人は風紀委員にむいている。
異世界の人だというのも関係してるのかもしれない。
それよりも向こうで士官学校に行ってたのが関係しているのかもしれない。
少なくとも真よりは確実に風紀委員に向いている。
「ああ!模擬戦!ルールはそうだね!全部アリアリで!
多分そうでなかったら僕は凄く弱いからね!」
ペットボトルをゴミ箱押し込んで訓練場へと戻る。
軽くストレッチをすれば準備は完了だ。
「さあ、どこからでもかかってくると良い!」
訓練場の真ん中で無駄にカッコいいポーズを取ってそんな事を言う。
どこからどう見ても隙だらけだが…
■セシル > 「ははは…私も似たようなものだよ」
ペットボトルをそのまま置いて、真に続いてセシルも訓練スペースへ。
レイピアを抜くと、剣の先に、刺さらないようにするための留め具をつけた。
それから、フェンシングのような構えをとる。
間合いを取った構えは、丸腰に見える真にやや不利と映るだろうか。
「…言ったな?」
隙だらけのかっこいいポーズで「どこからでもかかってこい」と宣言する真に…不敵に笑い返して。
「付与・風《エンチャント・ウィンド》」
そうセシルが唱えると、セシルの剣が淡く緑色の光を帯びた。
セシルは、足元に確かに力を入れ…
「…ふっ!」
気合いとともに、剣を突き出す…が、踏み込んだだけで、間合いを詰めて直に突きかかったりはしていない。
しかし、気合いとともにレイピアが突き出されると…そのまま、緑色の光が、風の弾丸となってまっすぐ真に向かって飛んだ。
籠めた魔力の量は大したことがないので、標準的な魔術耐性の持ち主ならば軽くよろめくくらいだろうが…。
■真乃 真 > 「軽い!!」
首に巻いたタオルを右手に握り飛び来る風の弾丸を打つ!!
恐らくここに来るだろうという場所を読んでなければ間に合わなかった!
打ったその瞬間に巻き起こった風は魔力の抵抗が少し劣る真の体をよろめかせるには十分だ!
「危うく転ぶところだった!楽しそうだなそれ!」
そんなことを言いながら不安定な姿勢からタオルを振るう。
それは普段首に巻いている時よりも明らかに伸びているように感じる。
セシルがいる場所にも十分届くだろう!
■セシル > 「…!」
真のタオルのリーチが、思ったより長い。
…というか、普段真が首に巻いているときより、明らかに長い。
この場合、一番まずいのは剣を絡めとられることだ。ただのタオルならレイピアについた程度の刃で切れるだろうが、魔法を受け止めている辺り、そうでもないだろう。
セシルは、タオルの振り回される隙間をかいくぐるべく、真顔で身を屈めた。
「私の世界の「魔法剣」の、応用だ…模擬戦と思って加減し過ぎたかな!」
そんな風に答えながら、身を低く保ったまま距離を詰めていく。
タオルに絡めとられないよう、刀身は身体に寄せて…その上で、真の次の攻撃に備えるように、タオルの描く曲線に注意をしながら。
レイピアの間合いに到達してセシルが剣を突きつけるのが早いか、真が新たな手を繰り出すのが早いか。
■真乃 真 > 明らかに取り回しの悪い真のタオルとセシルのレイピア
これは近づかれる前に倒さねば真に勝利はないだろう!!
「使えたら僕も使いたいんだけど魔法剣とかは苦手っぽいからな僕!!」
振り切ったタオルは瞬時に全て真の手に戻る。
地味ではあるが真の異能の有効な使い道である!
そしてこのタオルのリーチは普通に使えば明らかにレイピアよりも長い。
しかし、今から振るえば確実に間に合わない。レイピアが真を貫くのは目に見えてる。
ならどうするか?そう突きだ!真っすぐ突けばリーチが長いこちらが先に相手に当たる!
低い姿勢の相手に向けてそのタオルの特性を生かし棒のように硬質化させて突きを仕掛ける!
■セシル > 「っ!」
明らかに取り回しの悪い得物(?)と、真の異能の相性が恐ろしくいい。
おまけに棒のようにも取り回せるとか、何なんだあの得物(?)。
セシルは、躊躇せず自らの異能を使った。
意識して横に「踏み込む」ことで、真の突きの軌道から少し横にずれ…それから一歩踏み込み直して、真の胸元に寸止めすべくレイピアを突き出す。
相手の得物(?)の取り回しにはラグがない。
全ては真の反応速度次第だが、間に合うだろうか…。
■真乃 真 > 「勝った!」
咄嗟に避けても避けきるのは難しいだろう!
…そう、勝利を確信して油断した。
「消えた!?」
低い姿勢の相手が異常な速さで動けばそう錯覚してしまう。
そうして急に現れた相手に胸元にレイピアを突き付けられば…。
「うおう!?」
…その切っ先に反応しその異能を使ってまで思わず取ったのは両手をあげた降参のポーズだった。
…明らかにビビっていた。ビビりまくっていた。
「ご、ゴホン…ど、どうやら今回は君の勝ちみたいだね。…なかなかやるじゃあないか。
さっきの何だい?セシルさんの異能かい?凄い早いな!びっくりしたよ!」
レイピアの切っ先から少し距離を取ると一度作った咳ばらいをして無駄にカッコいいポーズを取りながら相手を称える。
■セシル > 「………何とか、私が一本とらせて頂けたようだな」
相手の降参のポーズを確認すれば、安堵の息を吐いてレイピアを突きつけるのをやめ、先につけた留め具を外して収める。
練習の手合わせは数えきれないほどこなしてきたので寸止めも慣れたものだが、念のため、刺さらないようにつけていた留め具だ。
「いや…マノマコトもなかなか、剣士(我々)にとってはいやらしい戦い方をするじゃないか。
あれだけのリーチと柔軟性を備えた武器があれほど瞬時に取り回されるんだ、冷や汗をかいたよ」
そう称えるセシルの口元には笑みは刻まれているが、目はあんまり笑っていなかった。
そして、顔の横には、先ほどの鍛錬のときとは違う性質の汗。
………セシルもなかなか、これでいて負けず嫌いである。
「まあ、最後の「あれ」が私の異能だ。
…一応「あれ」は曲がりなりにも切り札でな、誰でも来られる場所で種明かしは出来ん。
…今度は、見破ってみせてくれ。答え合わせは、どこか適当な個室で頼むがな」
最後は、そう言って不敵に笑うのだが。
………意外と、子どもっぽいところも残っているセシルである。
■真乃 真 > 「そりゃあ僕はちゃんと小さい時から訓練した剣士(君たち)には普通にやっても勝てないからね。
今まで使ったものの中でこのタオルは僕の異能と二番目に!相性が良い。
うん、二番目に!相性が良いからね。苦戦してくれないと困る!」
二番目を凄く強調しながら言う。
こちらもこちらで負けず嫌いではある。
「ああ、今度は見破って勝つよ!その日を楽しみにまっていてくれ!」
そう、力強く言い切って自信あり気に笑って見せる。
…そう言えば何の話をしていたっけ?
何か模擬戦の後に言うカッコいい一言を考えていたのに忘れてしまった…。
■セシル > 「…ほう…二番目ということは、一番目があるというわけだな。怖いことだ」
そう言って、ちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべる。
脅威に感じる気持ちと、負けられないと奮い立たせられるような気持ちが混じり合った結果だ。
「ああ…楽しみにしているよ。
次もさほど使わずに済むように、私も鍛錬を重ね、手札も増やすつもりではいるがな」
そう、負けてはいられないのだ。
だから、「自分ももっと強くなる」と宣言をして、こちらも強気の笑みを返した。
…それから、時計を改めて確認して。
「…と、流石に良い時間かな…
今日はありがとう。マノマコトのおかげで、色々と思い切ることが出来そうだ」
と、人の良さそうな顔で礼を言うと。
「それじゃあ、また次の機会にな」
と、軽く手を挙げて、訓練施設を後にしたのだった。
ご案内:「訓練施設」からセシルさんが去りました。
■真乃 真 > 「ああ!一番目はホント凄く強い!多分、使わないけど!」
それこそ奥の手で最後の手段だ。
強いというよりは卑怯に分類されそうなものであるし…。
「それが良いよ!切り札は取っておいてこそ意味があるからね!」
持ってるだけでそれが自信になる。
自信があればその分動き方が増える!
「ああ!でも僕は何もしてないから気にしなくてもいいよ!
それじゃあまたの機会に!!」
今日は本当に何もしていない碌なアドバイスもしていない!
ちょっと模擬戦に付き合ってもらったぐらいだ。
「…それにしてもセシルさんも意外と負けず嫌いなところあるんだな!
普通の男子って感じの!!」
堅いとか優雅とかそういうイメージがあったのだが今日の様子を見れば結構勝ち負けとかには拘る感じらしい。
うん、そう言うところは普通の男の子って感じだな!!
…女子だけど!!
ご案内:「訓練施設」から真乃 真さんが去りました。