2017/04/22 のログ
ご案内:「訓練施設」にニコラスさんが現れました。
■ニコラス >
――は?
(いつものように弓と魔術の訓練をしていたはずだ。
最近始めた日課とは言え以前はいつもやっていた事。
そこに魔術が入っただけで、大した難易度のものでもない。
すっかり慣れた筈の日課なのに、どうしてこんな事になっているのだろう。)
今、なんて?
(引き絞っていた弓から力を抜き、矢を矢筒に収めて乱入してきた少女の方へ向き直る。
見覚えが無いと言う事は上級生だろうか。
明らかに自分より年下な感じのその少女は、先ほどこの部屋に乱入したと同時に叫んだ言葉を繰り返す。
「三面六臂の大剣豪ニコラス・アルヴィン。この私と勝負しろ」と、良く通る声で。)
――――人違いです。
(長い沈黙の後、呆れたような声で答える。
顔が三つだった時期は無いし、腕が六本あった覚えも無い。
何より自身が得意とするのは弓であって剣ではないし、仮に弓ではなく剣が得意だったとしても大剣豪と言う程の腕前でもないはずだ。)
■ニコラス >
(が、血気盛んな辻斬り少女にそんな言葉は通用しないらしい。
問答無用と叫び、木刀を握り締めて襲い掛かってくる。)
ちょ、おま、ふざけ――うおぁ!
(思ったより速度が速い。
叫ぶ途中で袈裟斬りに木刀を振るわれ、弓を投げ捨て横っ飛びに回避。
受身を取ってゴロンと転がり、腰のナイフに手を)
――って訳にも、っ!
(伸ばしかけて、やめる。
辻斬りとは言え相手は木刀。
こちらだけ刃物を抜くわけにも行かない。
実力差的に手加減も出来なさそうだし、何より女の子相手に刃物を向けたくない。
こちらを追いかけて救い上げられるように振るわれた木刀をスウェーで回避しつつ後方へ転がって距離を取る。)
ご案内:「訓練施設」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > たまたま、やって来た訓練施設。知り合いの姿を見かけるもどうやら模擬戦の最中らしい。
「いやあ!ニコラス君!元気そうじゃないか!!
おっと!お友達と訓練してるときに話しかけちゃあ悪いな!」
ニコラスが対峙している少女の視線がこちらに向かう。
驚いたような顔をしたと思ったら薄く微笑んで「魔王。次は貴様だ」と呟いて殺意に近い敵意を込めた視線を向けてきた。
「おっと!何だか凄く身の危険を感じるぞ!
頑張れ!!ニコラス君!!流石に2対1はフェアじゃないと思うから僕はここから応援しているよ!!」
そんな真を気にも留めずに辻切り少女は吠えながら距離を詰めニコラスに木刀を振り下ろす。
『どうした、ニコラス・アルヴィン?早く剣を抜けそして真の姿を見せてみろ!』
■ニコラス >
だから、人の話を、ぉおお!?
(今度は脳天へ真っ直ぐ振り下ろされる。
それを横へ飛んで回避。
どうにか体勢を整えて対峙する。
彼女には何を言っても無駄らしい。
ここに至ってようやく構えを取る。
オーソドックスに両手を上げ、やや足を開いて前後左右にいつでも動けるように。
馬鹿にしているのか、と少女が声を上げた。)
馬鹿になんかしてねえよ。
そもそも人違いだっつってんだろうが。
(ふざけるなと。
叫びながら少女が突っ込んでくる。
首元を狙った突き。
後ろ足を背中側へ回すように運び、身体を半身に。
避けざま、少女の腕を左手で掴み、思い切り引っ張った。)
悪い!
(体勢を崩した少女の腹へ、膝。
鈍い音と共に少女の腹のど真ん中へ自身の膝がめり込み、少女は崩れ落ちる。
直情的な子だったようで、挑発――そんなつもりは無かったが――に乗ってくれて助かった。
後から来た白いタオルの少年の言葉の効果もあっただろう。)
ったく、怪我でもしたらどうするんだ。
――てか魔王ってなんだ。
(少女の意識はあるようだが、苦痛で上手く動けないらしい。
念のために木刀を取り上げ、見学している彼へじとっとした半目を向ける。)