2017/04/29 のログ
ご案内:「訓練施設」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 日々の鍛錬、訓練というものは大事である。何時もは多少本土で齧った体術か射撃の訓練が少年の基本だ。
だが、今日はどちらかといえば異能や魔術の訓練が主体。だから愛用の狙撃銃などは置いてきた。
ドーム状の訓練施設へと足を踏み入れれば、取り敢えず何から始めたものかと思案する。
魔術の訓練は兎も角、問題は異能だ…少年は二つの異能を持つが、前者はそもそもコントロールが出来ない。
必然、後者である『天眼』の異能という事になる訳だが…。
「……また”変な光景”を見たりしないようにしないと」
正直、多少はコントロール出来るがまだまだ難が多い。力も十分に把握しきれていない。
嘆息と共に、生気の無い瞳に意識を集中していく。視覚そのものが彼の異能の発動媒体だ。
■飛鷹与一 > カチリ、と何かのスイッチが入った…ような気がする。あくまでイメージだ。脳内の回路が切り替わったような、そんな感じ。
薄っすらと瞳が輝き生気の無い瞳が独特の光を帯びる。見据える対象は問わない。
強いて言うなら、このドーム状の施設そのもの。…最初は特に何時もの視界と変わり映えしなかったが。
「………!」
暫くすると、視界を通してこの訓練施設の構造材質、耐久度、そういったものが数値化されて認識される。
天眼はどうやら視覚に起因した能力を幾つも内包しているらしいが、これもその一端だろう。
(……うっ…正直気持ち悪いなこれ…情報量が多すぎる…取捨選択とか今の俺じゃ無理かも)
別に優れた記憶力などは持たないので、これだけの情報を逐一鮮明に記憶は不可能だ。
すぐさま異能を一旦解除すれば、まるで霧散するように頭に飛び込んできた情報も喪失する。
「……ぷはっ…!これは…想像以上に道が険しそうだな」
知らず息まで止めていたらしい。異能を解除すれば、思わず一息ついてしまう。
■飛鷹与一 > 「……まぁ、あっちの異能と違って発動はこっちでそれなりにコントロール出来るだけ御の字、かな」
天眼の異能の訓練は今まで本格的にはしてこなかった。初回でこれはまぁマシだと思いたい。
取り敢えず、魔術の訓練の方を今回は重点的にしていこうかと方向修正しつつ。
「……考えたら熱量操作に傾き過ぎてるから、もうちょっと幅を広げないとなぁ」
呟きながら、己の魔力をガソリンに、数式をエンジンに、そして想像力をハンドルに。
一瞬で少年の右腕には燃え盛る炎が、左腕にはビッシリと鋭い氷が出現する。
だが、そのどちらも衣服に損傷を与える事は無い。恩師が言うにはこういう「付属」系統の適性は高いらしい。
「…熱量操作、といっても絶対零度以下は無理だから…うーん、高温の方をもうちょっと…あ、でもそうするとプラズマとかになりそうな」
■飛鷹与一 > 「……うーん。」
少し唸った後、左腕の氷と右腕の炎がそれぞれ一瞬で霧散していく。
頭の中で数式を組み替えて、最適効率に出来る限り近づけていく。
…直後、バレーボールくらいの大きさのプラズマの塊が少年の眼前に出現する…いや、近い、近いよ!
「…で、出来たはいいけど出現場所とかも上手くイメージ出来ないと駄目だなぁ」
下手すれば自身の魔術で恥ずかしい自爆をする事になりかねない。
でも、プラズマは形成できたので良しとしよう。撃たないのは単にちゃんと意思どおりに飛んでいくか自信が無いからである。
ご案内:「訓練施設」にイチゴウさんが現れました。
■飛鷹与一 > 結局、撃つまでには至らずにそのまま魔術を解除してプラズマの塊を霧散させる。
訓練は訓練だが、どうにも中途半端になってしまっている。
「…やる事が多すぎて、どっからどう手を付けていいかがわからない、みたいな感じなのかなこれ…」
意外と多才ではあるが、取れる手段が多いというのが必ずしもプラスにはならない。
特に未熟な少年の場合、まずどれから重点的に鍛えるのか、という時点で躓く具合だ。
(優柔不断、みたいにはなりたくないんだけど現状それだよなぁ)