2017/07/17 のログ
ご案内:「訓練施設」に高峰 司さんが現れました。
■高峰 司 > 訓練施設にて、的を指さしている少女。
ルーン使いの召喚術師、高峰司である。
「……カノ!」
指さして一言叫ぶと、少ししてから的が燃え上がる。
ルーンガンド。ルーン魔術の効果を遠距離に投射する司のオリジナル魔術であるが……。
「ち、まだラグがありやがんな」
本人は納得いかない様子である。
ご案内:「訓練施設」にルギウスさんが現れました。
■ルギウス > ぱち ぱち ぱち
緩い間隔の拍手を後ろから鳴らしてどこから持ち込んだやら安楽椅子に腰掛けて。
優雅に紅茶を口にして完全にリラックスムードの男。
「やぁ、鍛錬ご苦労さまですねぇ。
進捗はどうですか?」
■高峰 司 > 「げ」
露骨にしかめっ面をする司。
この行動だけで、その男への好感度が推して知れるだろう。
「どうもこうもねぇよ。見た通りだ」
■ルギウス > 「素敵な顔をありがとうございます。今日も可愛いですねえ。
そして鍛錬に余念がないようで何よりです。
指を指し、指定する2アクションですからねえ……時差は気になるでしょうねえ」
うんうん、と頷いて。
「今日は私もちょっとした実験をしたかったのですがねぇ。
貴女が先約とは思いもしませんでしたよ」
■高峰 司 > 「テメェに可愛いだのなんだの言われても毛ほども嬉しくねぇよ」
とても不機嫌そうな顔で吐き捨てる。
しかし、言っていることは事実その通り……放ってから着弾までの時差を減らし切れていないのだ。
「あ”-?実験っつーんならアタシ帰るけど」
出来れば一緒にいたくない。そんな理由で帰ることを提案する。
■ルギウス > 「その態度を出すのがまだまだ若いんですよ?
ここが学園でなければ、色々と調教するのに残念でなりませんよ」
口が三日月のように笑う。
「ちょっとした応用ですからね、別に見られても構わないんですよ。
私の魔術は既存技術の組み合わせでしてねえ。
見られたところでデメリットは特にないんです」
文字通り保有技術の桁が違いますからねぇ なんて嘯いて。
「ところで、ツカサさん。
貴女は魔法剣って御存知ですか?」
■高峰 司 > 「知るかよ。お前だってこういうツラされんのは分かり切ってるだろうが」
しかめっ面で言葉を返す。が、その後の言葉には首を傾げた。
「いや、しらねーな」
学んできた魔術がさして多くないのもあるが、魔法剣、と言われるとこれだという答えが見つからないでいた。
■ルギウス > 「私の予想を軽く上回っていただきたいんですがねえ。
先を知っている舞台も面白いのですが新鮮味が足りません」
くっくっと肩を震わせる。
「一概に魔法剣といいましても色々とスタイルはあるのですがねぇ。
単純なのはやはりコレでしょうか」
見せるのはサービスですよ? と言いながら指先から魔力で編んだ鎖を伸ばす。
「純粋に魔力でもって力場を形成する類のモノ。
切れ味や大きさは収束具合や魔力の過多に影響されるタイプですが……今回実験するのはコレじゃあありません」
講義のように言いながら、一振りの変哲のないナイフを取り出す。
■高峰 司 > 「誰がテメェのために頑張るんだっつぅの」
不機嫌そうに言いつつ、答えが気になるのか。そのまま帰ったりはしない。
そして、ナイフを取りだすと、嫌そうな顔のまま推測を口にする。
「ものにエンチャントする方か、テメーが言いたいの」
■ルギウス > 「ええ。正解です」
よくできました、と言わんばかりにゆるい拍手を再び送る。
「ただ、エンチャントにする場合ですが……最大のネックは技術力。
ついでギミックです。
宝石に属性を与え、入れ替える事で属性を変えるタイプも存在しますが……値が張る上に使い勝手がよろしくありません」
困りましたねぇなんてわざとらしく首を横に振る。
「そこでね、少し考えてみたんですよ。
……こうしてどうか とねぇ」
右手にナイフを。
左手の指に火・土・水・風の各属性の精霊を用意している。
■高峰 司 > 「あ”-?」
緩い拍手を聞き流しながら、何をしているのだと首を傾げる。
実際、その4属性を使い分けたいなら、分割すればいいのである。
特段一つの武器相手に4種類を用意する必要はなさそうに見える。
「フツーに属性エンチャントすりゃいいだろ、この場合、なにやってんだ?」
■ルギウス > 「属性エンチャント、一本どれくらいか御存知ですか?
素体や素材の優劣もあるので大量生産品は粗悪品が多いですからねえ」
言いながら、次々と精霊をナイフに閉じ込めていく。
全ての精霊を閉じ込めれば。
「コード:ファイア」
ナイフが突如、炎を纏う。
「と、まぁ……このように。
キーワードで変化させるナイフのできあがりです。
必要の無いときはただのナイフにもなりますからねえ。
……さて、ここまでが前提です」
■高峰 司 > 「どんくさいっつったって、そりゃモノによるだろーが」
はぁ、と呆れた顔をする。
当人が言ってるように量産品はエンチャンドがしばし難しい場合がある。単純に作りが雑で丈夫でない場合があるからだ。
今回もどこまで持つかはわからないが……
「で、それがなんだよ」
それ以降の話が見えてこず、わずかに首を捻る。
■ルギウス > 「今回はナイフを使ったわけですが……。
ヨリシロが無機物だけって誰が決めました?」
ピィと口笛を吹けば何時からいたのか、隼がルギウスの肩に止まる。
「憑依させるモノが完全に制御できれば、別に犬だろうが鳥だろうが猿だろうが。
属性を変化させる怪物が作れると、思いましてねえ?」
■高峰 司 > 「……つまり、生物に対するエンチャントか」
こればかりは盲点だった、と素直に頷く。
が、一方でもう一つ疑問がわき上がってくる。即ち……
「それ、エンチャントされる生物の方はどうなんだよ。下手すりゃ死ぬんじゃねーの?」
■ルギウス > 「そうですね、制御が少しでもズレるか暴走したら死にますね。
生き残ったとしても寿命はかなり縮むでしょうねえ。
それがどうかしましたか?」
当然でしょう?と聞き返す。
「だから実験、と。
素体との相性が大事ですが、複数属性に耐えられる素体が見つかるかどうか。
トライ&エラーになりそうですけれどねえ。
方向性が見えれば、最終的に人間でやりたいところなんですが」
■高峰 司 > 「コイツ……」
平然と言ってのける男に対し、更に症状を渋くする。
司はこう見えて契約には真摯であり、故にこのような使い捨てをあまりうまく思わない。
ましてやこの男の場合、そうなることを前提で話しているのである。
「何が何でもアレ過ぎるだろーが……ちっ、話聞いて損したぜ
■ルギウス > 「私が行っているのは契約ではありませんからねぇ。
支配ですよ。
実験には数をこなしませんと、結果が出ませんし」
細葉巻を口に咥えて先ほどのナイフで火をつけた。
ナイフはそのまま折れて精霊たちは解放されたようだが。
「相互協力さえできるなら、デメリットはほぼなしという目もあるのですがねえ。
第三者がやるなら調整は必須でしょう?」
■高峰 司 > 「で、その実験をするためにわざわざンなところまで足運んだってか?」
今度は皮肉めいて笑いながら。モルモットになる人間でも探していたのだろうか、と。
「つーか、それ相手にエンチャントしても、相手が使い分けを出来なきゃダメなんじゃねぇのか?それとも術者が調整すんのかよ、わざわざ