2017/09/05 のログ
ご案内:「演習施設」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 放課後にTシャツと新品のジャージのズボン姿で演習施設内をうろつく不審者が居ると通報があれば十中八九俺です。
夏休みも終わり、すっかり秋の気配が強まった今日この頃。

そう、秋!スポーツの秋!!
今日この場に来たのは他でも無く、スポーツに興じる女子生徒の何かもう弾ける汗とかその他もろもろ弾けっぷりを目に焼き付ける為──

もあったけど、そうではなく。
たまには運動でもしようかなー、と思い立ってやって来たわけだ。
エアロバイクを1時間ほど漕いで十二分に運動を堪能した俺は、さて少しぶらついてみるかと施設内を徘徊しているのである。

暁 名無 > 「思ってたよりも利用者が少ないな……
 この分じゃ元々目の保養なんざ出来なかったなー」

まあ、それはそれで仕方がない。
夏場に保健室に引き籠ってばかりで、海に行かなかった自分の自業自得というもんだ。
もし万が一そんなイベントがあったらラッキーだなーくらいの気持ちで居たので、そこまでショックは無い。

そもそもショックを受けてたらダメ人間の烙印が一生消えない気がする。

「……一生、ねえ。」

一生。
はたしてそれは何時までを指すのだろう。
自分で考えて起きながら、あまりにも不明確な言葉に苦笑してしまった。

暁 名無 > 「はーやだやだ、要らん事考えちまったな。」

未来から来た俺にとって、一生なんてのはだいぶややこしい話になる。
そんな事を黙々と考える為にこの施設に来た訳じゃないし、考えたところで意味も無い。
今の俺にとって一生なんてのは、明日か、下手すりゃ1時間後には終えてしまうかもしれない物だから。

「やれやれ、自業自得とはいえ気分が沈んできちまったな。
 ……やっぱりここは一縷の望みに掛けてたわわな実りを収穫祭ってな感じで気分の向上を図るとすっかね!」

ぐるっと一周してきて誰も居なかった結果なんて今は忘れてしまおう。
一周でダメならもう一周すればいい。人間諦めたらそこで終わりだってな!

暁 名無 > ──結局。
何周したところで目の保養なんてものは出来そうになかった。

諦めたらそこまでなのはもちろんだが、人間諦めも肝心だという事をいやと言うほど思い知らされた俺である。

もうヤケクソで10㎞くらいランニングマシーンで走ってから、俺はよろよろと家路についたのだった

ご案内:「演習施設」から暁 名無さんが去りました。