2017/10/28 のログ
ご案内:「演習施設」に近衛 昴さんが現れました。
■近衛 昴 > きっかけは戦車と情報的に繋がったことでの過負荷状態。それからというもの身の回りの電子機器の誤動作を招くという現象に悩まされていたが、数日前引越しの最中に偶然触れているだけで機械を操作できたことにより、この怪現象の正体がようやく掴めた。
コネクターなどで接続しなくても触れただけで電子制御のものに命令を送ることができる能力の発現、これまでは制御できず誤作動招いていたがそれをより確実にするために少女は演習場に立つ。
市街地を模したフィールドに放たれた訓練用のロボット、与えた命令はフィールド上の人間の捕獲。
それらからの捕獲を避けながら停止させていくという訓練を始めたはいいが、まだうまくいかず逃げ回るばかりで…
■近衛 昴 > マネキンのような人間大の人形が掴みかかろうと襲い掛かってくる、そんな動きを交わしながらビルの角を何度も曲がりながら視界から外れる。
襲う対象が視覚内にいる場合のみ襲撃、追尾、捕獲するようにプログラムしたので視覚からさえ外れれば襲われることはない。
ビルの陰から通りを覗けば一体のこちらへと向かってくる人形を確認し、頭の中にセキュリティーの解除と機能停止の命令文をイメージして飛び出す。
人形を待ち伏せる形で飛び出すと胴体に手を触れさせて一気に命令文を叩き込むイメージを浮かばせるも動きは止まらず、両手で掴みかかろうとする腕をすり抜けると駆け出し、視界から外れようと曲がり角を目指して駆け出して
ご案内:「演習施設」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 暇潰しに体でも動かそうかとやってきた演習施設だったが、
既に誰か利用している様なので様子を見に来た俺である。
こんな時間に酔狂な奴も居た物だ、と稼働中の部屋を見つけて中を覗けば、
「ん、近衛……か。」
先日落第街の地下バーで居合わせた女生徒の姿が見えた。
色んなとこに居る奴だな、と感想を抱きつつそっと見守る事にする。
一体何をしてるんだろうか。鬼ごっこ?
■近衛 昴 > 人気のない時間を選んだつもりだったが、まさか誰かが来るとは思っていなかったため、対象はフィールド上の人間に設定しているため一歩足を踏み入れれば彼も対称となるか。
一見第三者から見れば人形達と鬼ごっこでトレーニングしているように見えるが、追ってくる人形は遊びや訓練のレベルを超えており、逃げ切れずに服の袖を掴まれてしまえば引き寄せる強さに引きちぎれるほどで、逃げ惑う少女の顔にも余裕の色はなくて。
危ない場面になれば身体強化で一時的に加速しながら逃げてはいるが何度も使うわけにはいかず、視界から外れればまた影でイメージを更に強くして次に叩き込む準備をしようと
「イメージ、イメージだ、強く、もっと…停まれ、停まれ…停まれえぇえぇぇッ!」
待ち伏せからの再トライ、膨らませたイメージを声と共に人形の胴へと手を叩きつけ流し込む、人形腕は顔の前ギリギリのところで停まるか
■暁 名無 > 「ふむ……」
少しの間様子を見ていた限りだと、どうやらあの人形たちはフィールドに上がらなければこちらには見向きもしない様だ。
多分そういう設定を施したのは近衛自身だろう。
何を目的としてその様にしたのかは見当もつかないが、まあ異能の訓練とかその辺りだろう。
単純に身体トレーニングかもしれないが。
……にしてもハードルが高過ぎる気がしないでもない。
「ま、危なくなったら停めればいいか。」
何にせよ補習で泣き事言ってたくせに自らトレーニングに打ち込むのは感心できる。
邪魔をしては悪いし、このまま見守っていよう。
あんまり近づくとこの間の事を思い出しちゃうしな。
■近衛 昴 > 先ほどまでの鬼気迫るものだったが、ようやく停まった人形に笑みが浮かんでしまい。
「ようやく…成功。コツは掴めた、今度は書き換え、行けっ!」
命令文の書き換えには確かな手ごたえがあった、今度は停めることができたのだから別の命令を与えられることを試そうと命令をイメージして掌を通して流し込む。
与えら命令は少女以外動くものを倒せというもので、その命令を受けた人形は再び動き出して通りの向こうで動いた影へと向かって駆け出して行くか。
全速力で走り去る人形を見送ると立ち上がり、このまま後数対停止させて命令を書き込もうと動き出して
■暁 名無 > どうやらひと山越えたらしい。
見るからに状況の変わったフィールド上を眺めながら、近衛が何の異能を扱っているのかを考えてみる。
以前会った時の装備などから荒事にも通じる異能であるとは予想できるが……
「でも今は別に何か武器を使ってるって感じじゃねえな……」
とすれば不可視な物質、あるいは精神体のようなものを操るのだろうか。
ともあれ変に制御し損ねれば危険そうではあるのだが。
まあ、今のところ問題はなさそうだし良いか。
■近衛 昴 > 続けざまに人形を停止させながら段々と彼のほうへと近くなっていく最中、先ほど命令を与えた人形が別の人形に馬乗りになって殴打している光景にもう少し命令を詳細にできるようになるのが課題だなと浮かんでしまう。
イメージで命令を流しこむ以上イメージや命令が大雑把だと性格やそのときの心境に影響されるようで、今度の人形にはもっと詳細に命令を書き込んでみようと停止した人形に触れてイメージを膨らませる。
その背後、路地裏からにまだ書き換えてない人形が迫るのに気づいておらず
「今度は狙った相手だけを…イメージ、もっと詳しく、詳細に…」
■暁 名無 > 結局のところ、確信を持ってこれだと言える異能は思い当たらなかった。
けれども幾つかの候補は搾り込めたし、そもそも本人に直接聞けば良い。
何やかんやと考えてしまうのは、昔からの癖なんだろうな。
「お、あれは気づいてなさそうだな。
かと言って変に声をかけて集中を乱すのもな……」
背後から現れた人形の挙動を見つつ、停止した人形に触れてぶつぶつ呟いている近衛の様子を見守る。
落第街で見かけた時も思ったけど、やっぱりどこか詰めが甘いんだよなあ。
■近衛 昴 > 行動を決めて後は対称を選択を決めるまで命令するも背後にから迫る影に気づき咄嗟に飛びのき、先ほど命令を下していた途中の人形が動き出して背後から襲い掛かってきた人形を打ちのめして強制的に止める。
この時点で少女も気づいていなかった、最後の命令が対象を選択していなかったことに。
次の人形に向かおうと人形に背中を向けた瞬間、味方にしたはずの人形が少女の首を締め上げてしまうか、無差別に認識した敵として。
「な、に、あがッ!あっ、ぐっ…が、かはッ!…」
何が起きたのかわからず、脚が地面から浮いてしまい、首を圧迫する苦しさに手をやると人形の指が食い込んでいて。脚をバタつかせるも、両足は無慈悲にも宙を蹴るばかり、命令を書き込もうにもイメージしている余裕はなく。
息苦しさにもがくも何もできず、声も上げることができずに息を取り込もうとしても動かすことができない喉の苦しみに涙が溢れ、ジタバタと志士を暴れさせる動きも段々と力を失い始め、意識も霞み始めてしまうことには殆ど抵抗もできず
■暁 名無 > 「っと。」
人形の手が近衛の首にかかった辺りで俺は飛び出していた。
コンソールで停止を掛けている時間は無さそうなので、まずは今近衛に手を掛けている人形の動きを止めよう。
あの人形の強さがどの程度で設定されているのかは分からないが、まあ幻想種より強いって事は無いだろ。たぶん。
「そら……よっ!!」
駆ける勢いをそのままに、人形の頭部へと上段蹴りを放つ。
学生時代に散々利用した組手人形と同じ強度なら、多分一撃で破壊出来るはずだ。
コアも確か頭部に内蔵されていた筈だが、念の為間髪入れずに胴体にも膝を打ち込む。
流石に手足だけで動く様な悪趣味な仕様は無いだろう。……多分。
■近衛 昴 > 視界が霞む、両手に力が入らない、もうダメだと思った瞬間目の目を人形の首が飛んでいくのが見えた気がした、それが最後に見た光景だった。
途切れる意識と共にぶらりと落ちる両腕、頭を失った人形はそのままの体勢で立ったままであったが彼の膝の一撃でようやく少女の体は地面へと帰ることができるか。
人形と共に崩れ落ちた少女は痛がるそぶりなど見せず、ただ横たわるだけで反応はなく呼吸も殆ど停まっていて、まさに死の淵に立たされている。
なのに、その光景を少女は見ている。助けてくれた彼と死に瀕している自分を確かに、第三者の視点から
■暁 名無 > 「おいっ、近衛!しっかりしろ!」
まったく、本当に危なっかしいというか普通に危ない。
こんなに抜けててよく落第街に赴けるもんだ。
……っと、そんなことより現状の安否を確認しないとか。
「頸動脈圧迫で一時的に落ちてるだけなら良いんだけどな。」
短時間で一気に危険な状態に陥る事は無いと思ったが、呼吸は浅く意識も無い。
ひとまず呼吸を安定させる方が先か、と気道を確保して人口呼吸を行う。
少し抵抗はあったが、既に一度口付けを受けてるし今更か。
■近衛 昴 > 意識のない自分に声をかける彼、そして口付けて人工呼吸する姿を見ている。
無自覚にあぁ、死ぬときに体から魂が抜ける感覚ってこんな感じなのだろうと思ってしまう。
そんな考えを浮かべているのはいつの間にかに彼の背後に立つもう1人の少女
意識があるのか虚ろな瞳、所々ノイズが入ったような青白く向こう側が確認できる何も身につけていない透けた体の少女は彼を見ている。
俗にいう幽霊に近いような姿、人工呼吸する彼を通り抜けるようにして倒れた体に重なるように消えてゆくと、少女は意識を取り戻すか
「…ヒューッ、かはッ、ゴホッ!ゴホッ、はぁーッ、はぁーッ、はぁ、ッ、あっ、先…生…」
戻ってきたおぼろげな意識で咳き込みながら目の前には彼がいて、先ほどまで見ていたものは夢かそれとも現実だったのかと
■暁 名無 > 「おーう、目が覚めたか?
まったく、ダメじゃねえか身の丈に合った設定をしないと……
って説教はまた後だな。今は動くな、窒息してたんだからゆっくり呼吸を整えろ。」
フィールドに上がる前に掠め取った設定用端末を弄って初期化する。
これでフィールドも人形たちも元通り。まっさらな状態だ。
それにしても、本当に無茶をする奴だな……。
「はい、吸って……吐いて……大丈夫か、呼吸がし難い以外に痛い所とか痺れてる所は?
喋るのしんどかったら指さすだけでも良いぞ。手は動くか?」
近衛が幽体離脱を経験していたなど知る由も無く、俺はひとまず彼女の意識が戻ったことにようやく安堵した。
■近衛 昴 > 息を肺一杯に吸い込むと段々と意識が鮮明になってくる。四肢にうまく力が入らないが問いかけには力ないもののしっかりと答えて。
「はぁ、んは、はーッ、くッ、大丈夫、どこも大丈夫だから。」
明らかに疲弊しているが意識は大分しっかりしてきた、もとの設定にもどり無機質になる室内の天井を見上げながら思い出す、鮮明になってくればくるほどさっきの現象が幻とは思えない感覚に思えてくる。
確かに自分は彼の背後に立って存在していた、しかし彼には見えていなかった様子だが、もう1人の自分としていた感覚が確かに残っている
そんな疑問に突き動かされて確証もないまま、彼に問いかけるのは意識がなかった少女が知り得ない情報
「…先生、私のこと呼んだ?あと…人工呼吸したでしょ?…生徒に手を出しちゃ、ダメですよ」
■暁 名無 > 「やかましい。
そもそもお前が自分の身の丈を把握してればこんな事にならなかったんだぞ。
まったく、誰も居なかったらどうするつもりだったんだ。」
何が生徒に手を出しちゃダメだ。人工呼吸なんてする気も無かったわ。
助けて貰っといて何を言い出すんだ、と怒りたいところだがまだ意識が混乱してるのだろう。
……というか、意識無かったんだよな?
「というか、起きてたのか?
いや、確かに意識は無かったよな……。」
性質の悪いイタズラなら止めろ、と言いたいところだがそうでないならどうして知ってるのだろうと。
いや、意識が無いと言っても完全にブラックアウトしてたわけではないと言うのはよくあることだけども。
■近衛 昴 > 冗談を混ぜるくらいの余裕はできてきたが、問いかけの答えに疑問は確証になった。
確かにあの瞬間別の存在としてあの場所に居たのだと、そしてあの見た光景は幻でもなく現実にあったことなのだと。
不確かな現象、普通なら幽体離脱なんて日科学的なものを信じる少女ではないが、今日イメージを書き込むことが可能になったのなら逆に意識をイメージとして書き出すことも可能ではないかと。
不思議に思う彼の言葉を聴きながら目を閉じてデータを書き出すようにイメージする、彼の背後にさっきのように立つ自分を。
一頻りの静寂の後目を閉じた少女が眠ったようになるも手足に力はなく、今度は意識だけがない昏睡しているような状態になるか。
そして再び目を開けると目の前には自分と彼が居て、先ほどと同じ透けた体だが今度は彼にも認識できるだろうか
そして背後から聞こえるか不安に思いながら声をかけてみる
「…せい…センセイ…暁先生?」
■暁 名無 > 「何を小難しい顔をしてるんだお前は。
一時的な酸欠状態で頭に酸素が行ってないのか?」
何やら考え込んでいる近衛が、静かに目を閉じる。
呼吸はしているし、脈もある。疲れて眠ったのかと思いきや、
「……? 後ろから近衛の声……?」
反射的に呼ばれて振り返ってみれば、そこには半透明な姿があった。
突然の事に何が何やらさっぱりわからない。
■近衛 昴 > 幽霊、というよりは立体映像に近い姿は少女の意識をデータとして書き出したもので、時折身体にブロックノイズや像が乱れるのはまだ安定していないのか。
「本当にできた。…私、さっき自分のイメージを機械にデータとして流し込んでた。それで意識を失って…見たの、先生が人工呼吸するの、ここで」
驚きを隠せない顔で嬉々として発現させた異能に可能性を広げてはいるがイメージとして書き出したのは昴としての身体だけ、当然衣服までは書き出せておらず、感覚は共有しているのか首への痛みが残っていて淡々と体の状況を説明しているのはいいが、一度目は目視できないレベルであったから良かったが今度は自分以外にも見えているということは。
■暁 名無 > 「は、はあ……なるほど。」
つまりは疑似的な幽体を作り上げたということか。
魔術で言う所のマナを媒介に自分の分身を作るのと同じ様な物だろう。
とはいえあんまり魔術に明るく無い身としては、幽体離脱めいたものと考える方が何となくしっくりくる。
「なるほど、何をしたかは分かった。あとどうして人工呼吸の事を知ってたのか、もな。
ただ、その状態は一体何を媒介に俺にも視認できるようになってるんだ……?」
魔力でないとすると、磁場に干渉してるのだろうか。要はプラズマ体みたいなものということになる。
それはそれとして、一度目は濡れたシャツ越し、二度目は露出の高い服越しで、
今度は虚像みたいな状態だが、それでも立派に実った胸についつい目が行ってしまう。
■近衛 昴 > 彼が口にした媒介のことになるとぶつぶつと空気中の塵に投影しているのか、そもそも実態に干渉するのか、電気的なものなら磁場だけでなく魔力的な外的な力場に影響を受けるのかと考察を始めてしまえば自身の姿など目に入っておらず。
思いつく仮説を並べどう思うかと彼の意見を聞いてみようと顔を向けると聴いているのかいないのか彼の視線が一点を向いており、その視線を追っていくとたどり着くのは一糸纏わぬ自身の体へとたどり着いて悲鳴を上げるか
「…だと思うんですけど、先生はどう思います?先生?……きゃあッ!見てないで、なんで言ってくれないんですかッ!」
講釈をしている間見られていたことに今更ながら気づいて両手で上下を隠そうとするも透けている身体で隠せるはずもなく、慌てながら何かで隠そうにも物がつかめず、ようやくイメージで変わるかもしれないと心を落ち着かせて集中。
集中する間完全に無防備なのは我慢しよう、隠すもの、隠すものをイメージ、身体を隠すもの、思いついたのはモザイク。
結果としてあまり変わってないどころか悪化した状態に再度イメージして、今度は無地のワンピースを着ている自分をイメージすると姿に反映されるか
■暁 名無 > 「い、いやあ……どう伝えたものか分からなくてな……?」
一応、近衛の考察と言うか、講釈は聞いてはいたし、俺なりに考えても居たが。
それでもやっぱり女の子の裸体が目の前にあって見るなと言う方が難しい。
結局すっかりと目に焼き付けた後で近衛の姿はワンピースを身に着けた。ちょっと残念ではある。
「やっぱりどこか抜けてるよなあ、近衛って。
もうちょっとしっかりした方が良いぞ?」
頭への栄養が胸に回ってるんじゃないか、とはよく言うが、実在するとは思わなかった。
いや、単純な知識とかでは充分頭が良い方に入ると思うんだが、近衛は。
■近衛 昴 > まじまじと身体へと注がれていた熱い視線が忘れようにも忘れられず、以前の下着の時もこんな風に見られていたのではないかと邪推してしまうか。
何とかワンピースをイメージできたが例によってワンピースだけなのは口が裂けてもいえない、この姿なら触れられないし風の影響もないから黙っていよう、でなければまた抜けているといわれるに決まってる。
「抜けてないですッ!…初めて使えたんですから、まさか服着てないなんて思いもしませんよ。それにいつ抜けていたって言うんですか、もう」
心外だといわんばかりに不貞腐れながら反論してみるも、彼が口を滑らしてバーの一件を口にしてしまうか、それともはぐらかすか。
そろそろ元の身体に戻ろうとするも暫くどう戻ったものか考え出し、寝ている自分の身体の上に重なるように座ってみるも何も起きず、寝ている身体の上で体育座りをしているというシュールな光景が静寂と共に繰り広げられるか
■暁 名無 > 「いやあ、割と頻繁に……
自覚、無いんだな……そっか……」
バーでの事だけでなく、最初に訓練施設で会った時もお尻を晒した事もあったよなあ。
いやまあ、どれもこれも本人に自覚は無いから起こるんだろうけれども。
まあ、それはそれとして今、近衛の身体はどうやら近衛が持つイメージによって決定しているらしい。
ということは別の事に集中すれば、また服も消えてしまうのではなかろうか。
「……それで、戻りたいんだな?身体に。
もっと自分の身体と重なる様にイメージを強めてみたらどうだ?」
■近衛 昴 > 猛烈な勢いで否定して見せるもその大変を見ている彼に対して説得する力などないだろう。
「ドウシヨウ、モドレナイ…」
身体に重なっても一向に戻らずゆっくりと彼のほうへと向いた顔は完全に固まっており、片言のような言葉で困り果てたかと思うと見る見る青ざめて。
戻れ戻れと叫ぶも一向に反応はなく、イメージが弱いのではないかと指摘されるとそうだと水を得たように同意し、今度はもっと強く戻るイメージをしてみるも…全裸になった以外変わらないシュールな絵になって。
服が消えただけで戻れない結果に彼へと詰め寄って抱きつくようにして揺さぶって抗議しようとして
「なんでなんで、戻れないじゃないですかッ!?イメージじゃないの、先生ッ!?」
ガクガクと揺さぶろうとするもまだ気づかず、魔力や電気的な磁場を帯びているものには触れられることを。
■暁 名無 > 「ああ、うん……見れば、わかるよ。」
どうして戻り方も分からない物を試したのか。
そういうところが抜けてるって言うんだよなあ、と思いつつ近衛の頑張りを見守る。
そして案の定元の全裸に戻ってしまったの見て、やっぱりな、と確信を持った俺だった。
「いや、試してみたらとは言ったけどもももも。」
揺さぶられながらも、体に当たる柔らかな感触に意識を集中させる。
とはいえ、このままで放っとくわけにもいかないよなあ。
■近衛 昴 > 元の身体に戻るのと一度書き出したものを読み込むのでは似て非なる。
その僅かな発想の差に気づければ戻ることができるだろうが、少女自身は取り乱していて思いつくか怪しくて。
自分の身体には触れないのに今彼の身体に触れている考えの外、当然今の姿についても。
ガクガクと乱暴に揺さぶりながら戻れなかったら本当に幽霊と変わんないと泣き言を口してしまい、縋るように今唯頼れる彼の顔を見上げるも先ほどと同じ熱い視線と表情に縋る気持ちが見る見る引いてゆき、ダメな大人を見るような冷たい視線で
「もう、先生、これじゃ本当に幽霊だよ……は?、また、なに見てるんですか?心配するよりも生徒の裸みてるって、ねぇ先生?今どんな気分ですか、ねぇ?ねぇ?」
持ち上がるわけもないのに襟首を掴んで、顔を間近に近づけながら切実さを露にするか
■暁 名無 > 「いやいや、一応心配はしてるから。
割と他人事で、近衛の自業自得な気がしないけど心配はしてるから。」
近衛のある種の開き直りに近い罵倒を受けながら弁解する。
いや裸も確かに見たけども、それはそれ、これはこれだ。
「取り敢えず服を着てから、今の状態に至ったプロセスをしっかり自分で考えろ。
そしたら何かしらの対策は見えて来るだろ。」
何しろ近衛自身が行ったことなのだから。
これが他の誰かにやられた事ならともかく、自分でやったんだから自分でどうにかするのが一番手っ取り早いだろう。
ていうか、俺には案を出す位しか出来ないっての。
「それでも戻れなかったら一度お前さんの身体を保健室辺りにでも運ばないとな。」
流石にこのまま床に横たわらせとくよりは、ベッドとかの上の方が良いだろうし。
■近衛 昴 > 「一応?散々見ておいて一応ってなんですか?」
半ば八つ当たりにも近いが少女としては見るもの見たんだから力になって欲しいと。そして次に出たのはプロセスを逆に追ってみる案、順に考えてゆくと書き込むことができたから今度は書き出してみた、そして今こうして戻れない。
考える、何がいけないのかと。しかし、浮かんでくるのは心配事ばかり。
そしてこのまま保健室に運ばれようものなら運ぶ際に触られてしまうし、今はこうして触れるかもしれないけど一時的なものだったら、誰に何をされても抵抗もできない。
ぐるぐると考えが巡る中、たどり着いたのは人形に書き込むように意識を一度書き込んでみようと。
寝ている自身の胸に手を当てて人形のときと同じくイメージすれば透けたからだが消え、寝ていた少女自身が目を覚ますか。
元には戻れたが能力の反動でしばらく四肢は満足に動かず、運ばれるのは変わらないだろうか
「イメージして書き込む、自分自身を……戻れ、た。て、あれ、うまく動けない」
■暁 名無 > 「ああ、うん言葉のあやってやつだ。めっちゃ心配してる。」
まあ長くても半日くらいで戻れるのではと睨んでるわけだけども。
ともかく近衛の心中は察せられるため、八つ当たりの非難は甘んじて受け入れよう。見る物は見たし。
そして再びの試行を静かに見守って、見事無事に近衛の意識が身体に戻ったのを確認すれば。
「おお、良かったじゃねえの、上手く行って。
まったく、今度はもうちょっと後先考えて試すこったな。
さてと、んじゃ動けないならさっさと保健室運ぶぞ。手は出さねえから安心しろー。」
地下バーで先に手を出して来たのは近衛の方だしな。
変な疑いをもたれる前に、先回りして宣言すると俺は近衛の身体を抱えて保健室へと運ぶのだった。
ご案内:「演習施設」から近衛 昴さんが去りました。
ご案内:「演習施設」から暁 名無さんが去りました。
ご案内:「演習施設」に暁 名無さんが現れました。
ご案内:「演習施設」から暁 名無さんが去りました。