2018/02/04 のログ
ご案内:「訓練施設」に御輝炎華さんが現れました。
ご案内:「訓練施設」から御輝炎華さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に御輝炎華さんが現れました。
御輝炎華 > 「…………フゥッ………」

ただただ目を瞑り。ただただ真剣を強く握り。ただただ集中する。
極限まで集中して意識を高め、来るべき‘敵’に備える。
それは他の人間ではない。そして怪異といった存在でもない。
産まれた時から運命を共にする火の玉が一層神々しく輝く。

‘敵’は…自分だ。研鑽の道をともにするのは空想上の自分自身。
自分を超えるために自分と戦う。
それこそが強くなる最短距離。
そう信じてきた。

‘敵’が切りかかってくる。
否、そんな者はあるわけがない。
しかし彼女はそこに刃があるかのように『神紅』と勝手に名付けられた刀を動かし、受ける。
見えない刃を見せ、聞こえないはずの金属がぶつかり合う音をあたりに響かせる。
一歩踏み込み、突く。
受ける。切る。避ける。飛ぶ。構える。蹴る。殴るーーー闘う。
ただただ何もない空間で戦う。
本来何も見えない空間にもう一人の人間を見せるほどの動き。
それをただ、ただただただただただただ…行い続けていてー

何分経ったか。額から汗が滴り閉じているまぶたの上を通過する。
そしてー決着がつく。
剣戟を弾き、身を低くして懐に潜り込む。
下から襲いかかる刃は‘敵'の刃を吹っ飛ばす。そして切返しの刃で肩から切り裂く。切口から血が吹き出しー

「ぁ…はぁ………7分…まだまだ…」

端末のストップウォッチを停止させる。
特に意味はないが毎回計測してメモして残している。
今のところ最短で2分。最長で25分といったところだ。
そんなどうでもいいことはおいておこう。

御輝炎華 > 水を求めてウォータークーラーへとフラフラと歩み寄る。
一戦終えたあとはいつもこうだ。 
緊張の糸が切れるとともに疲れがどっと押し寄せる。
実戦でも同じことがいえる。
任務を終えると帰る前に緊張が解けてつかれる。
帰るまでがなんとやら、幼稚園児でも知っているというのに。

「ング……うまい」

水を満足するまで飲んで、飲んで、飲みまくる。
水の滴る口元を乱暴に拭ってそこらへんに座り込む。
鞘に収められた『神紅』を取り出せば軽く布で拭いてやる。
気持ちいいのか、若干熱を帯びる刀に薄く微笑み再び刀を鞘に収める。
疲れのためにその場で横になってゴロンと半回転、ゴロンと再び半回転。
天井を見上げながら「五分…」とつぶやく。
端末が『アラームを設定しました』と無感情な機会音を発するのを確認すれば目を閉じてじっとする。
そして1分と立たぬうちに無防備な姿でスヤスヤと睡眠を開始してー

御輝炎華 > 「…ぁ…ん…」

端末から設定してあったアラームがけたたましく鳴り響く。
音量を大きくしすぎたことに反省し頭をゆっくりとあげる。
あまり深く眠ることはできなかったがそれでも疲れは十分抜けた。

「…いやな事を思い出した…」

こんなに短時間の睡眠で疲れが抜ける理由。
それを思い出してしまったのだ。
昔まだここに来る前。不安定の孤なるところにいた時のことだ。
あそこでは長時間寝ていれば捕まって殺されたり、奴隷にされかねない。
今では寝る姿は無防備、自分で起きることこそできなくなってしまったが疲れは少し寝るだけでとれる。
羨ましいと言われることも多々あるが彼女にとっては嫌な傷跡でしかなく。

「まぁ…いい。もう一回するか」

鞘より刀をスラリと抜き放ち先ほどと同じく集中する。
そして再び闘いが始まってー

御輝炎華 > 「ふぁ…ぁ…二連戦はきつぃ…」

勝ったは勝った。
刀を床に突き刺して(やらかした)呼吸を整える。
止め忘れたストップウォッチをストップさせて時間をみれば端末は9の数字を示しており。

「9分…ふぅ…」

ウォータークーラーで水を満足するまでガブ飲みする。
異能の事情で自らが水を使うことが拒まれている。
飲むことまでも拒まれていなくてつくずくよかった、と思いながら適当に壁に持たれて座る。
刀を腰の鞘にしまい、鞘と一緒に脇におけば両手を床について天井を見上げて大きく息を吐く。
頭の中では何をしようかなと考えられており。

御輝炎華 > 「誰かと実践とかしたい…」

座ったまま前倒しになりながら対戦者を求む声をあげる。
やはり自分以外とも戦って見たい。
それに異能や魔術込みの戦いもしたい。
先生でもいればまた違ったりしたのかもしれないがついてきてもらった事から一度もない。
一人で十分だから。

「風紀委員会の仲間…とか来ないかな…」

風紀委員会、特に特別攻撃課には強い人が多い。
人じゃないのもいるが。
彼らと戦えばいい訓練になるのではないか。
だが自分から誘うというのもあまり慣れていない。

「誰でもいいから…来ないかな」

と言って期待を込めて見回せばやはり誰もおらず。
小さめの溜息をこぼせば床に寝転がってー

御輝炎華 > 「魔術の練習でも…しようかな」

一部の属性を除いてほぼ使えるが完全に使いこなせてるわけじゃない。
火属性もまだ強くなれる気がする。
魔力量だって多くない。
魔力量はどうか知らないがほとんどのものは使ったりするほど慣れて、強くなる。

「土属性ってほとんど使ったことないな…」

ここで練習したら掃除が大変そうだが。
メイン火力は異能と火属性だから土属性はあまり出番がない。
あまり練習する価値がない。
雷属性は金属相手ならかなり強い。
のでたまに使うがこちらも使用回数が少ない。
異能はあまり練習したくない。
命を削るし吐血なぞしたくない。
火属性も火事になったらいやだ。
よって…

「聖属性一択」

立ち上がり刀を拾って腰にかける。
そして魔法を詠唱しようとし始めてー