2018/05/12 のログ
ご案内:「訓練施設」にモルガーナさんが現れました。
モルガーナ >   
「ほぅ、そのような事ができるのか。
 では今の所は一人で良い。む、そうじゃな。
 ある程度近接能力のある大人のもでる?が良いな。
 なに、よく動く木人とでも考えておけばよい。
 案ずるな」

訓練施設の操作パネルの前、
パネルにかがみこむ女生徒と
それにぶら下がる様にのぞき込む小さな影があった。
パネルを操作する女性は射撃訓練の跡だろうか。
通常よりも大きめのガンケースを背中に背負い
動きやすい戦闘軽装を身に着けている。
赤い腕章を片手に持っている辺り、風紀に携わる学生の一人のようだ。

一方でその手元を覗き込んでいる姿はこの場には相応しい姿とはいえない。
赤地に白黒の刺繍が施されたノースリーブのドレスに身を包み
まるで夜会にでも招かれたかのようないでたちは
強いて戦闘に役立つと言うならば
かなりスリットが深いと言うくらいだろうか。

「うむ。そうじゃな、その程度で良い。
 人数を増やす場合はここじゃな?
 対象を変える時は此処……ふむ。
 あい分かった。
 ご苦労であった。助かった」

訓練終わりについでにと設定を手伝ってくれた
名も知らぬ女生徒に軽く手を振り見送る。
此方の世界では名前が知られていないうえ、
この島の混沌具合のおかげか
見た目通りのお淑やかな存在として扱われる事が多い。
一部嗜好品を購入できないのは少々腹立たしいが……

「親切なのは国民性だけではないのよなぁ
 良き事ではあるがのぅ」

なんだかんだ手を貸そうという人物が多いのは確かに楽だ。
演習場の真ん中に現れている黒い姿を眺めながらそうおもう。
……設定用の台はなんであんなに高いのだ。
自分で設定するとなると面倒な手順を踏むところだった。
とは言えそんなに騙されやすそうで大丈夫なのかとも思う。

モルガーナ >   
「えりあ内から出ると戦闘終了、じゃったか。
 組み手の相手に事欠かぬとは是非持って帰りたいカラクリじゃな」

体を動かすことは実はそう嫌いではない。
特に戦闘訓練ともなると、悩んでいる時など特に気分が変わってよいのだが……

「正面から組む者が居らんのよなぁ……」

それはそれで仕方がない事だ。
元世界での強さを知っていればそもそも相手になりたくないのが普通で、
知らなくとも万一世の権力者を怪我でもさせて機嫌を損ねたらと思えば
普通は手を抜いてお強いとでも褒めたたえておくのが無難なのだから。

「主らはそういった柵とは無縁よの」

エリア内の一歩手前で無造作に小さく伸びをする。
目の端に浮かんだ雫を両手でごしごしとぬぐうと

「さて、始めるか」

戦闘エリアに踏み込んだ。