2018/06/16 のログ
暁 名無 > 「よし、異常なーし。」

というか何もなーし。利用者もほとんどなーし。
大義名分として使った手前、時折証明の確認をしてはみたが、どの照明も煌々と廊下を照らしている。
小一時間歩く頃には廊下の照明は全て確認し終えていた。

「はぁ、じゃあ次は各部屋の点検するかねぇ」

ぶらつく為の方便として利用させて貰った照明点検が、まさか真実になるとは夢にも思わなかった。
数時間前に総務に届け出だした自分の首根っこ引っ掴んで止めたい気分だ。

暁 名無 > 「はー、蛍光灯で遊びたかったんだけどなぁ。」

一つ一つ訓練室を覗き込んで室内灯をつけ、正常に点灯する事を確認しては切って次の部屋へ。
すっかり用務員のおじさん状態である。いや、こんだけ広い学校だと用務員のおじさん1ダースは必要になるよね。
そしてどの部屋の照明もまったく正常に機能してるので、段々退屈になってくる始末。

「ビームサーベルーっつってな。」

良い子は危険だから蛍光灯で遊んじゃダメだぞ!

暁 名無 > 「さてと、ほんじゃそろそろ戻りますか。」

点検ついでに施設内をぐるっと見て回ったわけだが、今回は利用者も見当たらず。
貸し切り状態ではあるものの、先に言った通り俺は異能も魔術も特に訓練が必要なものではなく。
……まあ、言ってしまえばこの施設そのものが無用の長物なのだったりするわけで。

「ついでに食堂で何か食おう。あ、うどんが良いなうどんが。」

独り事が響く静かな廊下を、俺は歩いていくのだった。

ご案内:「訓練施設」から暁 名無さんが去りました。