2015/11/24 のログ
■蓋盛 椎月 > 「うんうん……わかったわかった。」
要領を得ないおこんの回答に、慈母のような生暖かい微笑みを見せた。
実際に小さくされて可愛がられたことは過去にあったが、
あれでは足りないのだろうか。
「ふ、これが消える魔球! ……」
一応得意がって胸をそらしては見たが、どこに消えたかは投げた本人にはわかる。
微妙に気まずそうな表情でマウンドからバッターボックスへとトコトコと近づく。
「失礼します」
そうしてしゃがみ込み、おもむろにおこんの尾へと手を突っ込んだ。
まさぐっていると、尾の束の中からボールがポロリと出てくる。
「…………これはデッドボールになるんですかね」
なんとも言えない表情でアンパイアと顔を見合わせた。
■おこん > うん!うん!!
(やさしいしづき先生の言葉にすごい勢いで頷く。
よかった。通じた。)
きえるまきゅう……しづきの実力を見誤っておったとは…
本当はおぬしはおそるべきおふぉ!!
しづきっ、やぁ…尻尾、こんな時間からだめ……
(近づいて来たと思ったら、思い切り尻尾に手を突っ込むしづき先生。
敏感な尻尾をもそもそとまさぐられると、なんとも言えない気持ちになってくる。
なんかとろんとした顔でボールを見て、しづき先生を見て、審判を見た。)
『じゃあもう一回で。 だって野球のルールに尻尾の中にボールが突っ込んだ場合とか書いてないもん』
(審判は極めて冷静だった。)
■蓋盛 椎月 > 『また盛ってる』
『よくあんな器用なことできんな蓋盛先生』
『ある意味才能あるのでは?』
『はあ~俺もボールになっておこん先生の尾に挟まりたい~』
表情に色がついた様子のおこん先生に、
観衆に紛れたおこんファンクラブの一員がカメラを回し始めていたが、
それはそれ。
「ルールにないかあ~~」
ノーカウント。
額を手でぴしゃりと打つ。
現行の野球ルールの限界がここにあった。
マウンドに戻る。
おこん先生の様子がなんかおかしかったが、それはどうでもいい。
尻尾に突っ込んだ手をギュッギュッと握る。
「いまのでだいたい野球の概念はつかんだ!
今、すべてを終わらせるとき……!」
漫画の最終回もかくやといった鬼気迫る真剣な表情。
大きく振りかぶり、あらためての投球! [1d3→3=3]1:見極めが難しいギリギリのボールだ 2:ど真ん中! 3:よくわからないが打ちづらい!魔球だ!
■おこん > しづきぃ、しづき、っ、このあと…んひぃっ♥ っはひ、ひうぅぅっ♥ ぁ、は………♥
(尻尾を容赦なくにぎにぎするしづき先生。 その手が動くたびに、
妙な声を上げてびくびくと身体を震えさせる。 手が離れるころには、
なんか口を半開きにし、頬を染めたままぶるぶるしていた。)
そ、そうじゃっ、ばっと、ばっとをふらねばぁ……!
(なんかいい感じにしづき先生がマウンドで準備する中、
自分も必死でバッターボックスに立つ。
ぴゃっとボールが投げられるけれど、最早それに集中出来るパワーはなかった。
へろんと情けない感じにバットが宙を切る、)
■蓋盛 椎月 > 「んん~? 言いたいことがあるならはっきり言えぇい!
どーしたどーしたそのへっぴり腰はァ!
タマ置いてきたかー! 野球だけにー! ワハハ!」
凶暴に笑う蓋盛。あまりにも絶好調である。
野球に集中しすぎておこん先生が自分のせいでなんかいい感じに出来上がっていることすら
注意を払えなくなってしまっているようだった。
「おこん討ち取ったりィ!」
高校球児顔負けの球速がストライクゾーンど真ん中に叩き込まれる!
果たしてこのままおこん先生は三振となってしまうのか!
■おこん > いいたいこと、いいたいこと……
(桃色に染まった頭で考える。言いたいことをはっきり言わねば。
大きく息を吸い込み、ぴたりととまった。)
しづき、だいすき!あとでこーびしような!!
(叫んだ。 言いたいことははっきり言ったから、ちょっとすっきり。
バッターボックスに入って構え直した。)
うおー、もう負けぬぞ!タマの1つや2つ、取られたところでなにするものぞ!
ワシの尻尾は9本あるんじゃぞ!バッチこいやー!
(バットをぐるぐる。投げてこいと言わんばかりだ。)
■蓋盛 椎月 > あまりにもド直球に叫ばれた内容にえええ、と困惑したように表情を崩す。絶好調モード解除。
観衆が再びざわつき出す。
「……あんまり人前で交尾とか言わんといてください!」
混乱して視界が泳ぐ。そもそもいまのあたしには彼氏がいて、
いや別に彼氏がいてもいやらしいことはしてもいいのではないか?
社会通念……モラル……どこから来て、どこに行く?
「ぬおお……勝負ッ! この一球で終わらせる!」
かぶりを振って雑念を払う。
次が決まればスリーストライク。
これが最後の投球となるだろう(いや、おこんの打席が終わっても試合は続くが)。
微妙に迷いが残ったままに投げた球は真ん中高めの軌道となった。
■おこん > なに、交尾という言葉は公序良俗に反しないのではないのか!?
(なんか普通に恥ずかしそうにしてるしづき先生に、逆に困惑して問いかける。
もしかして犬の交尾とか人前で言ってはいけないのだろうか。
でもあんまりってしづき先生は言ったから、ちょっとならいいんだろう。たぶん。解決。)
うおー!しづきー!!かくごするんじゃぞー!!わー!!
(ヤケクソみたいな感じでバットを振った。野球とかやったことないんだもの。)
(1.大当たり 2.あたり 3-6だめ)
■おこん > [1d6→6=6]
■おこん > 馬鹿な、このワシが…!!
(バットは虚しく宙を切った。 凡退である。)
■蓋盛 椎月 > スポーン!
投じられた白球はきれいにミットへ収まった。
『ストライクスリー!』
アンパイアが高々と三振を宣言する。
見事にきりきり舞いさせられたおこん先生のリプレイが
常世大ホールの液晶画面で何度も再生された。
(おこんファンクラブの者の手によるものだと推察される。)
こうしておこん先生の熱い冬は終わった。
「ワッハッハー! 見たかあたしの野球力!」
ウオオ! と両腕を掲げゴリラのように勝ち誇る。
その後もピッチャーとして後続の打者と対決したが、
おこん先生に投げた時がピークの制球だったらしく、相手チームに三点ほど献上したところで
マウンドから強引に引きずりおろされることになった。
結局この失点のために蓋盛の属するチームは敗北した。
こうして蓋盛の熱い冬も終わった。
「そんな……あたしの白球にかけた青春が……」
思わずへたりこんで常世大ホールの土をタッパーに集めてしまった。
■おこん > やられてしもうた…
(ゆるゆるとした態度でバッターボックスから去る。
結局なんだかんだで勝ったようだが、まったく勝った気はしなかったのであった。)
なー、しづきー。 帰ろう帰ろう。 ワシ早く帰りたいー。
(なんか土とか集めてるしづき先生に声をかけたい。
退屈!遊んで!みたいなオーラがあふれる。
しづき先生にぎゅっと抱きついて、相手の腕に尻尾を絡ませようとしながら、
あそんでほしいとばかりに頬に頬をぐりぐりすり寄せて。)
■蓋盛 椎月 > 蓋盛 VS おこん以外にも様々なドラマが展開されて、
熱く生徒教師間の絆を深め合ったりしていたのだが、それはまた別のお話。
和やかなムードで解散の運びとなった。
抱きついてくるおこん。
小さく柔らかで温かな感触にほっとしたように目を細め、息を吐く。
疲労した身体に尻尾の触り心地がスーッと効いてありがたい。
「あ、どーも。いやー疲れましたね。
そうですねえ、いっしょに帰って……交尾でもします?」
へらと笑いかけて答える。
冷静に考えて土とか持って帰ってもしょうがないんで、そのへんにポイ捨てした。
なーにが野球だ! 帰ってプレステでもしよーぜ!
■おこん > しーづきー、しづきー、しづきーっ。
(ぐりぐりと温かい身体をすり寄せる。 ご満悦の表情。
遊びたくて仕方ない、みたいなオーラを溢れさせながら、何度も呼ぶ。)
そうじゃのー、つかれたのう。 うん!するするー!
(しづき先生の提案に諸手を挙げて賛成。
やっぱり野球より交尾なんじゃよ!
ということで、なんか二人でいちゃいちゃしながら帰ったのでした。)
ご案内:「常世大ホール」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ご案内:「常世大ホール」からおこんさんが去りました。