2016/06/12 のログ
風花雪月 > 「あははは……」
頬を人差し指でかきながら、恥ずかしそうな笑顔を浮かべる雪月であった。

「あ、あ~……やっぱり結構広まってるんですね、その呼び名……。
 いやー、お恥ずかしい……」
余計恥ずかしそうに、頬を赤らめる雪月。頬をかく人差し指の動きが速くなり。
目線もちらりと横に逸れ。

「そう呼ばれることもありますね~。何かぽわぽわしてるから名探偵ポワポワだって
 ……あ、で、でも是非! 是非雪月って読んでくださいね! ねっ!
 ゆ・づ・き! でお願いします……ねっ!」
と、頬に触れていた人差し指をピッと立てて、自らの名前を発音する毎に
左右に振り、ヨキの方を見てウィンクする雪月。

ヨキ > 「ほう……男子寮で有名とな」

猟犬の眼差しをする者あらば、こちらは本物の猟犬の耳がぴくりと動く。
女子寮へ覗きを敢行した者を竹刀で追いかけ回したことのあるヨキが、冠木や雫の横で何気なく耳を傾けていた。
雫の目線の意味を推し量るように、にこにこと会話の様子を眺めている。

「彼の何が有名なのだね?」

雨宮 雫 > 「やっぱり初対面だと緊張する人はするから、仕方ないと思うかな、さいこ先生。

 ね、山吹もそんな固まらなくてもいいと思うかな、かな。
 ナンだったらサイコ先生にメイ  いや、何でもないけど……  まぁまぁ、仲良くしようなのだね?

 同じ寮だし、顔を合わせることも多いと思うのだね、だね。」

この世の闇を煮詰めたような目はとりあえず、こんな位でやめておく。
ここは人目が多すぎるのだ、残念ながら。

さいこ先生と山吹の顔を交互に見て、愛想笑いになった。

あ、鳩を追いかけていた探偵も戻ってきている。
あの鳩はそういえばどんな魔法だったんだろうなあ、はっはっは。

「ん、ヨキ先生、気になるのかな、かな。
 そうだね、山吹は趣味がいいらしいのだね、だね。

 ボクも最近知ったのだけど、山吹と相方なのかな?を探して心配してたメイドさんに部屋を訪ねられたのだね、だね。」

なお、その時の自分の情報は一切秘匿させていただく。

風花雪月 > 「へぇ~、有名人さんが居るんですねぇ~」
と、隣の会話に耳を向けつつ。


「あ、鳩は全部捕まえられました! 色んな人が協力してくれたので……。
 改めまして、風花雪月です、皆さんよろしくおねがいしますっ」
話しかけてくれたさいこ、それから隣で離している冠木と雫にもぺこりとお辞儀を
して。

ヨキ > 「ヨキの教え子の中には、女子が多くてね。いつも動物を探し回ってる探偵が居るって、噂になっていたよ」

照れた様子の雪月に、可笑しげに笑う。

「ゆづき……雪月君。判った、覚えておくよ。
 だがつまりは、噂になるくらい邁進しているということだろう?大したものだと思うよ。
 そのうち名探偵雪月と呼ばれる日も、そう遠くないのではないかな」

名探偵のキャラクタのように様になった人差し指の動きに、自分もまた人差し指を立ててみせる。

山吹 冠木 > 怖いよこの会場。と思っていたところに新たな声が。
視線を向けると、これまた初めて見る人がってでかっ!!この人背ぇたかっ!!!

呆気にとられるが、しかしこの人は誰だろうか……
少なくとも、教師ではある、ようなのだが。

「え、えーと、はじめまして、山吹冠木です。生活委員に所属してます」

取りあえず、頭を下げる。目上の――恐らくは役職的にも、物理的にも――相手に対して、礼を逸してはいけない。田舎でよく教えられたものだ

来島さいこ > 「う、うん……。」

(メイ?)

 少々の不安こそあるものの、それ以上に終わりの挨拶を行う時間が迫っている。
 当然時間は多め――清掃も含めて一日取っている為多少の居残りは問題ないのだが、
 それはそれとして壇上に登る。

「皆さん、今日は来て頂いてありがとうございます。
 皆さんの楽しき交流のひと時になってくれたのでしたら、とても嬉しく思います。
 わたくしとしても皆さんのよき学生生活を支援できる様、尽力したいと思います。

 準備や調理・配膳に携わって頂いた皆さま。
 警備や誘導などを手伝って頂いた委員の皆さま。
 素晴らしきパフォーマンスを披露し、場を盛り上げてくれた。
 そしてこの場に参加していただき、交流会を楽しんでくれた皆さま。
 本当にありがとうございます。交流会が賑わったのは、皆さまのおかげです。 

 これからも皆さんのよき学生生活を支援できる様、尽力したいと思います。

 ここで一度締めとさせて頂きますが、もう少しのお時間は取っておりますので、
 焦らずごゆっくりと交流を深めても構いません。


 ――それでは皆さま、ご参加頂きありがとうございました。」

 特に一本締めなどの動作は行わず、そして交流を邪魔しない様、
 マイクによるスピーチのみを以って閉会を告げる。

 ……言い終えれば大きく頭を礼をして締め括り、壇上から降りた。
  

ヨキ > 「ヨキは寮の方へはトラブルがあったときにしか出向かないものでな。
 有名と聞いては、つい黙っていられなくて」

雫の説明に、ほう、と頷きながら聞き入る。

「メイド?」

意外そうな顔で、冠木を一瞥する。

「趣味どころか、使用人を雇っているのかね、彼は?
 えらく裕福なのではないか」

言いながら、冠木へ笑って向き直る。

「ああ、いや。失敬、山吹君か。
 金工を教えているヨキだ。ふふ、君が男子寮で有名人だと聞こえてきたものだから、つい気になってしまってな。
 異邦人ゆえ、生活委員には公私ともに世話になっているよ。よろしく頼む」

ご案内:「常世大ホール」から来島さいこさんが去りました。
山吹 冠木 > (視線がおさまった――よかった――)

内心でそう溢しつつ、聞こえてくるさいこ先生のスピーチに耳を傾け、小さく拍手をする。
まだ少ししか話せていないが、真面目な先生なのだな、とそう思った。

「メイ……?」

雨宮さんの説明に僅かに首をかしげ――そして、そのあと語られた顛末にピキーン!!と頭の後ろで効果音が鳴り響く。

「もしかして、メイ……って、そういう……
 雨宮……さん、部屋に訪ねられたって一体何が」

先輩か後輩かも分からないので、随分と歯切れの悪い言葉になってしまう。
が、自分が寮で『有名になってしまったエピソード』など、あの出来事関連以外考えられない。

ヨキ > さいこの挨拶に、拍手を以て労う。
段上を降りたさいこや受付のリビドーに向けて、改めて挨拶を交わして見送った。
自分は今しばらく歓談を楽しむ心積もりで、再び話の輪の中へ。

山吹 冠木 > 「あ、いえ。こちらこそよろしくお願いします、ヨキ先生。
もし講義に参加させて、いただくことがあったら、お願いします」
向けられた笑顔に、もう一度頭を下げる。
異邦人の先生に出会うのは実は初めてであるが、気さくで優しい人なのだろうか……と思う。
できる限り、トラブルを起こしてのお世話にならないようにしたいものであるが……

「あ、いえその……田舎のじいちゃんばあちゃんが、一人暮らしで苦労しないように、って。
何時も仕送りしてくれるから、その分無理してないかってことらしいです」

そういえば、今月分の仕送りは届いているだろうか。
罠猟用の罠と獣避けの罠……今回は少し量が少なくなってしまったが

風花雪月 > 「教え子って……あ、先生だったんですねっ! えと、ヨキ先生……でいいんですか
 ね。あれ、ヨキ先生……ヨキ先生……そういえばお名前を聞いたことがある気が
 します! また授業を受けるかもしれないですから、
 その時はよろしくお願いしまーす! 単位ください!」
ぺこぺことお辞儀。もはや癖のようである。

「あはは、そう言って貰えると私も嬉しいですねぇ~、よーし、先生に励まして
 貰ったんですから、私頑張っちゃいますよ~!」
よーし、と小さくガッツポーズ。どうやら気合を入れているらしかった。
どうやら言葉も気持ちも偽りのないものらしかった。


スピーチを聞けば、ぱちぱちと拍手。

「んー、あっという間でしたねぇ……」
と、一人呟きつつ。

雨宮 雫 > さいこ先生の挨拶は、開始の方はご飯が気になって割りと右からレフトだったが、締めの方はちゃんと聞いていた。
拍手で見送ったのである。

「裕福なのかな、ふふふ、……随分、綺麗なメイドなんじゃないかな。
 男子生徒が噂してたからね、ヨキ先生。」

何があったかを事細かに喋ると自分にも墓穴が開くので、ヨキ先生には触り程度を話すに留まる。

「ボクもよく分からないので、割と対応に困ったのだけど……
 うん、懇親会も終わりらしい…… 今度、ゆっくり、話をしよう だね、山吹。」

その顔は、あくまでもにこやかに、山吹に笑いかけるとその場を離れることとする。

「それじゃあ、ヨキ先生、ボクはそろそろ帰るのだね。
 探偵の人には今度、何かお願いしにいくかな、かな。

 お疲れ様かなー、かなー。」

ヨキ先生や風花にぶんぶんと手を振ると、その場をゆっくり離れていく。
白い、長い髪の揺れる後姿はすぐに人込みに紛れて見えなくなっていくだろう。

ご案内:「常世大ホール」から雨宮 雫さんが去りました。
風花雪月 > 「あ、お仕事お待ちしてまーす! ペット探しだけじゃなくて、
 浮気調査でもぜひぜひ!」
手を振り去っていく雫に対して、雪月もぶんぶんと手を振り返すのであった。

結構な数の人と知り合うことが出来た。有意義な親睦会であった、と。
一人うんうん、と頷く雪月であった。

ヨキ > 寮へは“トラブルのときにのみ”出向くというのだから、その様子はいろいろと想像も付くものだろう。

「ヨキは実習も座学もやっているから、何か興味を惹かれるものがあればいつでも歓迎しよう。
 普段はこのようなローブを着ているが、作業中はつなぎで駆け回っているよ。
 力仕事なら任せてくれたまえ。

 ……何、祖父母に仕送りを?やあ、それは何とも健気なことであるな。
 寮で有名と聞いて、てっきり悪名の方かと思ってしまったが。
 山吹君が真面目そうな好青年でよかったよ」

ほっと胸を撫で下ろす。
深くまで話すことのない雫の様子に、ぱちぱちと瞬きする。

「ふうむ?綺麗なメイド……?」

雫と冠木とを交互に見遣ってから、去ってゆく雫を見送った。

山吹 冠木 > 「あ、はい……えーと、また」
にこやかな笑顔と、気軽な仕草。
だが去り際にかけられた言葉に――特に ゆっくり の部分に!! ――一抹の不安を感じつつ、
去っていく雨宮の小さな背中を見送った。

先輩なのか同期生なのか、その他色々と気になることはあったが……ゆっくり、話すときに全ては明らかになるのだろうか。

(…………いや、正直、その時が来て欲しくないけどなあ……)

乗り越えられる運命であることを願うばかりである。

ヨキ > 「うん、ヨキ先生と呼ばれているよ。苗字がないから、少々呼びづらいやも知れんがね。
 一見取っ付きづらいだろうが、気楽に接してくれたまえ」

四本指の、親指と人差し指でマルを作ってみせる。

「だがヨキの単位はそうそうやれんな。
 きちんと授業を受けて、きちんと課題をこなしてくれた者でなくては。
 その代わり、真面目に取り組んでくれる者へは最大限の労いを返しているよ。
 なにか“美味しい”ものにありつけたりして……ふふ、詳しくは秘密だがな」

人差し指を口元に添えて、秘密めかす。

「一生懸命な姿は、ヨキのみならずみんなの心に残るとも。
 今日は『鳩を追い掛けていた女子』としてかな」

小さく笑う。

「ああ、あっと言う間だったな。
 ヨキは途中から顔を出させてもらったが……いい会だった。
 いろんな生徒とも顔を合わせられたしな」

山吹 冠木 > 「よ、よろしくお願いします。力仕事、お得意なんですね」

一見して細身に見えるが、見上げる様な体躯である……
白いローブの下の肉体は、相当鍛えられているのだろうか。
此処の先生は、本当に凄い人物ばかりだなとつくづくと思う。

「いえ……その、故郷はじいちゃんばあちゃんばっかりなんで……
お――自分は、じいちゃんっ子で色々と教えてもらってたんですけど、
俺が返せることってこれくらいしかないんで」

悪名の方については……正直、なんといったものか。
悪名っていうか珍名の方で通っているというのが正しいだろうが、
どう説明していいのか。

「……その、メイドさんって綺麗ですよね」

こうしてメイドフェチの評価は深まっていくのだろう

山吹 冠木 > ふと壁に備え付けられた時計を見れば、随分と時間が経っていた。
会場に入ったのは遅いほうだと思っていたが……時間が経つのは、随分と早いものである。

「すいません、自分もそろそろ失礼します。
今日はありがとうございました。また、学園で」

ゆっくりと頭を下げると、羽織を揺らしながら出口のほうへと向かっていった

ご案内:「常世大ホール」から山吹 冠木さんが去りました。
風花雪月 > 「ん~、私はパッと見で人を判断するタイプじゃないですからっ。
 私からしたら『料理をとってきてくれたいい先生』ですからねっ」
ヨキの話を全て聞いた――その間こくこく、と細かく頷いていた――雪月は、
そう返し。

「しかし美味しいもの、ですか。それは……気になりますね。私、そういうヒミツって、
 と~っても気になっちゃうんですよね~。機会があったら受けようかな、
 なんて思ってましたけど、ちょっと一気に興味が湧いて来ましたよ私~!」
興味津々といった表情で、雪月はそう返した。


「本当ですね、いい会でした。鳩が逃げたのはちょっと大変でしたけど……。
 捕まえていく中でもいろいろな人と知り合えましたからね。結果オーライです。
 あ、またいつか、私の手品を見られなかったヨキ先生にもちゃーんと
 私の手品をお見せしたいとこですね!」
と、自分の鞄を指さしながら。
 

「さて、それじゃあ私もそろそろ失礼しますね~! 
 ではでは皆さん、さようなら~!」
まるで台風のようである。彼女はぴゅーん、と足早に会場から去っていくのであった。

ヨキ > 「ヨキは犬の獣人でな。
 傍目にはそこそこ締まっているくらいだが、見た目よりは頑丈なつもりだよ。
 他によく駆り出されるのは、異能や魔術の戦闘訓練とか、行事のときの荷物の上げ下ろしかな」

どうやら、つくづく便利に使われているようだ。

「普段の仕事で何かあれば、ヨキが出来るだけ力になろう。
 一介の教師でしかないから、委員の仕事すべてに携わることは出来んがね。
 学生らの助けにはなりたいと思っているから」

冠木の言葉に、どこか羨ましそうに目を細める。

「いいな、おじいちゃん子か。
 きっと独り立ちして君が出した成果を、故郷の家族はきっと誇りに思っているだろうさ。

 ……メイド」

想像する。

「ヨキは漫画やゲームでくらいしかメイドを知らんのだが……、
 そんなに良いものなのか。メイド……」

腕組みをして考え込む。
が、辞去する冠木には解いた手を振って見送る。

「ああ、また今度。
 お疲れ様だ、山吹君」

ヨキ > 「はは、有難う。
 うれしいよ、生徒に好かれることは教師冥利に尽きるからな。

 褒美で釣るばかりでなく、内容も面白いのがヨキの授業の良いところだ。
 人数があまり多くないが、みな気の良い教え子ばかりだ。
 気軽にモグリに来れば良いさ。君の興味の幅が広がってくれたら、それ以上言うことはないね」

誇らしげな雪月の、その鞄を見下ろす。

「ああ、次はじっくり君のオンステージを楽しみたいところだな。
 手品のほかに、探偵の凄腕にも期待していよう。
 何か困りごとがあったときには、君を頼ってしまうやも」

元気のよい足取りで去ってゆく雪月を、笑って見送る。

風花雪月 > 「ええ、是非! ペット探しも浮気調査もお任せでーす!」
遠くから、そんな声が最後に聞こえてきたことだろう……。

ご案内:「常世大ホール」から風花雪月さんが去りました。
ヨキ > 「ペットも浮気も、ヨキには縁遠い話であるな……」

街中の探偵社のチラシを思い出しながら、相談できそうな案件を想像する。
料理を綺麗に食べ切って、ごちそうさまでした、と両手を合わせた。

ご案内:「常世大ホール」からヨキさんが去りました。