2015/06/30 のログ
能見さゆり > ああ、風紀の腕章ですか?
コレがあれば先生でも多少の効果はありますからね
おまじないみたいな物ですよ、今日は風紀の仕事としてきたわけじゃないです

くすくす……そろそろもう少し本格的な講義を先生にお願いしたいと思いまして。
最近、少々周辺が物騒なものですから、仕事上、もう少し根本的な改善策も踏まえておいたほうがいいと
そういったことで先生の素晴らしいお力を頼れればな、と思った次第です

【普段、特に質問もしなければ、目立ったこともしない、優秀で卒のない、でもところどころ適度なミスもある……
言うなれば優秀なだけの真面目な生徒を演じている
そのことに気づかない先生を少し可愛らしく思った
だから微笑む……この人、ドコかで自分に正直なだけで、根は純粋だ、と改めて思う】

駆藤 栄Q > 胡散臭そうな視線を眼鏡の奥から向け、上から下までじろじろ眺める。

「なるほど 一種の先制防壁というやつかね
それではいったい、こんなところまで何をしに来たのかね?遊んでいる暇はないはずだが」

本格的な講義と聞けば、ほんのすこし、耳がピクリと動く。
だが、まだ心は動かない。

「アサルトライフルでは不満かね?
吾輩の扱うものは 人間種族には扱いにくいものだと認識しているが
それともなにかね 大型武装の重量に耐えうるサイボーグやゴーレムでもあるまいし
強化義肢ならば 依頼を出しておけば受けると普段から言っているはずだが?」

この先生、普段は実験かレポートくらいしか生徒にもとめない。あまり生徒に興味がないのだろうか。

能見さゆり > そうですね……とりあえず試されてみては?
あまり有利な場所ではないですが、おそらくそのほうが早いと思います
色々興味も持っていただけると思いますし、何より、実験とレポートとして早めの期末を終わらせておきたいですからね?

【この後の展開を予想し、クスクスと笑う
さゆりにはその気はないのだが、小馬鹿にしているようにも見えるかもしれない】

駆藤 栄Q > 試す、という。
頭でっかちではなく脳筋でもない。
だが、ライフルの1丁でどうしようというのか。

「……君は 脳筋の野蛮人共と違い
冷静に判断できる部類だと期待していたのだがね」

顔をしかめる。上層部からは生徒に過度の危害を与えないようにと、一応釘を刺されている。そう言うならば教師の仕事を押し付けるなと思ったものだが。
白衣のポケットをごそごそと探し、正六面体に赤いボタンのあるスイッチを取り出して、能見に放る。

「緊急離脱用の転移装置だ 押し込むだけで任意の方向に数百メートル"瞬間移動"する
レンタルだが特別だ 火遊びで学生を失うわけにはいかないからな」

能見さゆり > そうですね、まあ……
……期末を免除していただけるくらいには損はさせないと思いますよ?

【えらい自信である
明らかに根拠があるような物言いだが、そういった異能でもあるのだろうか】

わざわざご丁寧にありがとうございます
失礼ですが……先生は模擬戦の類はどの程度ご存知ですか?
性能試験であれば専門だと思うのですが、そういった荒事などはどの程度されているのかと思いまして
僭越ながらお聞きする次第です

【スイッチを受け取ると、あろうことか自分の心配より駆藤の心配をし始める始末
どれだけ傲慢なのだろうともわなくもないかもしれない】

駆藤 栄Q > 体をゆすって、両手を上に掲げる。

「大層な自信だな
……まあいい
言っておくが アポなしの用事の押し付けは相手を不快にさせることがある
研究者相手なら特にな 覚えておくといい」

両手の指先が蒼く輝き、燐光が駆藤の手前に演算用を主用途とする幾何学模様の魔法陣を描き出す。長らく不明だった駆藤栄Qの魔術。そのひとかけらが明るみになっていく。

「荒事は機械兵や人形にやらせるが 軍事レベルまで可能といっておこう
さて それでははじめようか」

演算用魔法陣が蒼く輝きだせば、2人のはるか頭上に拡大版の幾何学模様が現れる。

「──《マキナライズ・機竜ウラドシエト》発動」

幾何学模様の中央から、燐光に包まれて全高14mほどの、三頭首の飛竜が姿を現す──

能見さゆり > アポイントは……まあ、まともに取り合ってくれなさそうでしたし、あまり記録を残したいものでもなかったので
大型相手はあまり気が向かないのですがね
まあ、それなりに対応しましょうか……

【姿が現れるなら、早速、移動を開始する
と言っても、てってって、と岩場と崖のある場所に移動するだけなのだが】

すいませんが、大型相手ならせめて場所のハンデはいただきますよ?
満足な結果のためにもそうですが、火力の差を実験したいのではないでしょうし
火力差があるのに大型有利な遮蔽物のない広域戦闘は御免被ります

駆藤 栄Q > 「待ちたまえ
別にこれをぶつけようというのではない」

移動を始めた能見を軽くいさめると、指をパチンとならす。
すると、三つ首の一つが展開し、全高3mほどのミノタウロス型の機械武装兵が降りてくる。

駆藤 栄Q > 「演習終了の条件を設定しよう
これをいなしながら 吾輩になんでもいい 損傷を与えること」

または、と眼鏡が鋭く煌めく。

「君が動けなくなるまでだ」

能見さゆり > あ、これは失礼しました
【早合点を詫びつつ……これはまた随分と……】

……随分と舐められた感じですかね?
先生に、ですか? 実弾OKというなら容赦しませんが構わないのですね?

まあ、それで良いのであればこちらはそれで構いません

【軍用までといえば聞こえはいいが、たいていは経験が足りないスペック重視による火力制圧がメインだが、さて
そもそもバニラのN3001と比べてもどうなのだか
……それにこの時点でもしかしてアサルトライフルしか持っていないと思われてるのだろうか】

駆藤 栄Q > 三つ首竜の眼が輝くと、駆藤の背中に機械的な外見のショルダーが転送される。

「吾輩を誰だと思っている 遠慮せずにかかってきたまえ
それとも 実習をやめるかね?」

左手指先で演算用魔法陣を操作する。《マキナライズ・オートプログラム》発動、と。

能見さゆり > 【もっとも、損傷、という以上、駆藤もまた自身と同じく普通じゃないのだろうが……】

では、僭越ながら駆藤先生のその背中、借りさせていただきます
開始距離の設定はありますか?
なければいますぐにでも開始で

【まあ、手の内をさらけ出し合うのが目的だ、惜しみなく行こう】

駆藤 栄Q > ミノタウロス型の機械武装兵は、能見をターゲットに設定すると、ヒートホークを取り出して、駆藤の4,5m前方に陣取る。その後方で右手をかざせば、ショルダーから150mmほどの砲身が上に突き出し、真上に向けて何かを発射した。
ひゅるひゅると音を立てながら、その何かは飛んでいき、その姿が見えなくなるかどうかの直前で、傘を広げるように展開した。簡易的な衛星だろうか。

「開始だ せいぜいやってくれたまえ」

ミノタウロスが一歩踏み出し、地面にヒートホークを突き立てれば、熱気が前方に向かうだろう。

能見さゆり > ……では。

【まず距離を取ると、上空のそれに向かって射撃する
当たればよし、初撃が当たらないようであれば、角度を変えて計算し、それとは関係のない方向へ

同時に、ワイヤーに引っ掛けたパルスグレネードをミノタウロスに放る
対処を間違えれば一発でダウンの可能性もあるものだが、軍用なら対策もあるかもしれない
いずれにせよ様子見にはいいと踏んだ
もし弾くような動作をするなら、それはそれは丁重に弾を打ち込もう。
装甲があるかも知れないから頭部がいい、カメラが潰せるかもしれない】

駆藤 栄Q > 「……む」

上空で展開していた小型衛星が射撃を受けて爆散する。
わざと反射させるホーミング弾でも撃とうかと思っていたのだが。

「判断力はあるようだな 評価しよう」

パルスグレネードを放れば、ミノタウロスに直撃する。
だが、閃光が収まれば、二本角の影がトマホークをもってゆらりと立ち上がった。
そのまま斧を能見に【投擲】する。高熱の刃がすっ飛んでくるだろう。よく見ればミノタウロスの胸部にきらりと光るものが見えるだろうか

能見さゆり > 【直撃したならよし、グレネードが当たったなら、即座にそのまま引っ掛けたワイヤーを展開
そもそも結果が出るまで待ったりなどしない
先程2射目を取り損なった空中への射撃を行いつつ移動
スタンせず立ち上がる様子を見ればワイヤーを足に絡めつつ回り込み
さらに別の巣を張り始める
斧が投げられれば派手なアクションとともに躱し、駆藤に向かって煙幕弾を放りながら
同時にアクション分の体重と勢いをかけて足へと絡めたワイヤーを引く】

……割とバニラに近いですかね?

【まあ、こちらもまだ人間の範囲内の動きしかしていない、油断はできない
そもそも向こうが近接武器だけだと思わない、正面は取らないし、距離も詰め過ぎない
こちらはドコを向いてても撃てるのだし】

駆藤 栄Q > 煙幕弾が足元に直撃し、煙がもくもくと辺りに立ち込める。
時折慌てたように手を振り回しているおぼろげな影が映るだけで、駆藤の姿は見えない。

ミノタウロスは多少ぐらつく。
ぴんと張ったままのワイヤーに、その200kgという重さが伝わるだろうか。

駆藤の姿はまだ見えない……。少々、煙が濃いような……。
と、煙の向こうに影が見える。しかし影は2つ3つ見えるか、重なっては散って、その輪郭をとらえきれない。

「やるようだな ではこちらもカードを惜しみなく使うぞ
徹甲機関銃《マシンガンマーチ》」

聞きなれた声がして、煙の中から鉛の雨が降ってくる。

能見さゆり > 【駆動がさゆりを見てすぐに分かることついては、とにかく打つ手が多い上に同時に複数の動作を行うことが多い
回避と移動と攻撃が常に同時に行われていて、シームレスにつながっている上にだいぶ先読みをしているようにみえるだろうか】

……あら怖いですね
でも信頼なさってくれていること感謝します

【ぐらついたのを利用しミノタウロスを遮蔽物としながら、アクロバットと地面に張ったワイヤーによる不規則な移動を行う
重量があるならミノタウロスをぐらつかせるだけにわざと留めるように操り都合のいい壁にする
その間にもワイヤーをミノタウロスの角や腕などに絡め、余計バランスを奪ってあやつりやすくしながら
こちらに正面を向かせないよう、もがく力を利用しながらむしろ駆藤へと向かわせる
ミノタウロスの背中にワイヤーに通したパルスグレネード2つ隠したまま

その間にさらに巣を貼って設置】

駆藤 栄Q > (少々の違和感があるな 回避・移動・攻撃の判断があまりにもはやすぎる。
電脳でも積んでいるか はたまた……)

煙の中で考える。打つ手と言っても、射撃と、ワイヤーと、パルス。それに煙幕。
人間、それも生身にしては、動きに遊びのない、やけに機械的のような気もしはじめていた。

「ふうん ミノタウロスを射線に置いたか
それだけでなく何か仕掛けを施したようだ だがその程度で終わると思っているのかね」

ミノタウロスに向かって徹甲機関銃を放てば、轟音と煙を上げて爆散する。
煙は黒く、辺り一面に広がった。
煙に紛れて考える。

(ワイヤーが邪魔だな 少し 利用させてもらうとするか)

眼鏡の奥で視界情報を読み取り、一番手近なワイヤーを見つけると。
左腕から燐光とともに金属爪が展開する。

(機械変異・電撃爪《テイザークロー》これで少し刺激を与えてみよう)

ワイヤーに電撃爪が触れようとする……

能見さゆり > 【重ければ重心を崩した時に戻すのが大変でもある、もがくならその力も使ってやればいい
パワー自慢相手に正直に引きあうなど愚の骨頂、一度ぐらつかせたなら充分、その力で二度でも三度でもグラつくということだ
パルスグレネードの重ね置きもろともミノタウロスが破壊されれば、距離が近い機械系は影響をうけるかもしれない

そして正体の分からない相手に無駄撃ちはしない、してもこちらの場所を教えかねない上にせめて牽制でなければ意味が無い
こちらの動体・生体センサーには相手はどう映るだろう、それに相手にも同様のセンサーはあるかもしれない
こちらの行動も素性もすでに知られている前提で行動する】


【ワイヤーで弾くように引っ掛けて出処をわかりづらくした音響手榴弾を駆藤に向かって飛ばしてやれば
それをこちらのタイミングで撃って任意発動させることで準備タイミングをずらしつつ、ワイヤーによる高速移動で接近する】

……ッ!?

【……ただ、テイザークローが入れば一瞬動きが乱れ、高速故に体が流れる
ミノタウロス同様、さゆりもこの程度で止まることはないが、全く影響がないわけでもない

もっとも、「そこ」にいるということなら、駆藤周りのワイヤーを集めて縛り上げようとしつつ距離を取りながら
置き土産の対人手榴弾を忘れない】

駆藤 栄Q > ワイヤー類に振動が伝われば、反応を探して身を乗り出す。
が、相手はすぐ距離を置いたようだ。どうにも捉えにくい。

「なるほど これは厳しい」

テイザークローを頭上に掲げれば、自身の内から外側に、衝撃波のようなドーム形の力場を形成する。手りゅう弾が炸裂すると、ワイヤーが何かを捕えたように、ピンと引っ張られる。
煙の中から、1対の白銀に光る大型腕が無理やりワイヤーを押しのけて出現する。
そうして、その後に続く、ダルマ型……ではなく、展開した卵の殻型の外部装甲であろうか。焼け焦げた白衣が表面に引っかかっている。
その奥に、結晶のような障壁に守られたコアユニットが見えるだろうか。
輪郭がはっきりしないが、どうも華奢で背の低い人型に見える。

キリキリキリ、と異様な駆動音が聞こえ、さゆりへ向けてコアユニットが発光し、電磁光線を発射する。

「──《マキナライズ・アデル》発動」

能見さゆり > さすがにそれは勘弁被りたいです

【そろそろ、人間と違う機動も始めるべきだ、そろそろ「アレ」の時間だし、火力的に押しきれないかもしれない
だいたい、火力上位を相手に効果的なものを一発もらったらおしまいなのだ
ワイヤーが張るなら、そのままワイヤーにそって手持ちの手榴弾3つ全て流して寄越し
お互いの避け方向と銃撃で相手を誘導しつつ、距離をとって旋回するが、速度と動きが人間のそれではない
異能か機械か知れないが、何にしても妙に経験値が高く、熟練しているようにも思えるかも知れない
厄介だと思ったとおり、ワイヤーがいつどんなタイミングで飛んでくるかわからない上に、とにかく接近しすぎない距離のとり方が上手い
地面に打ったり設置する2次元的な動きだけでこれなら、隠れる場所とワイヤーの打ちどころに事欠かない市街立体戦と考えるとぞっとしない】

……これで効かないようなら、火力的にこちらは降参ですよ? 先生。

【うまく誘導できたなら、駆藤側から適度な位置よりワイヤーによる仕掛けで炸裂式地雷が破裂する
さらに狙いは粗いものの上に向かって設置しておいた銃弾が降ってくる
無論、通常より殺傷力は大幅に低いが、それでも防弾でないガラスを抜くぐらいの威力はある

【これで注意を引きながら銃撃をいれても抜けないようなら、物理的に打つ手が無い
だから、先生の素晴らしいお力を頼れればと思いまして、といったでしょう、と降参の意を示すだろう
誘導できなかった場合も同様、従うしか無い】

駆藤 栄Q > 白銀の大型腕を展開し、ひび割れた卵型核部を防護するように振り回す。
銃弾、瓦礫、地雷。それを力技で粉砕しながら、衛星のように回転する白銀の腕は、ワイヤーをついに跳ね飛ばし、前方に跳躍する。

「内部まで露出、か。しょうがないな」

キリキリとした駆動音に混じり、少年のような聞きなれない声がしたが、
すぐに外部装甲が元のように閉じて、ダルマ型の見慣れた姿を形作った。
白衣が吹き飛び、その下に隠されていた白銀のボディがあらわになっているが。

「ふうん 外部障壁に損傷 か
演習は終了だが……これで満足かね」

どことなく不機嫌そうだが、いつもの声で、吹き飛んだ帽子を拾って、被りなおす。

能見さゆり > ……まあ、防御が堅いのは理解しました、ありがとうございます、先生
それにこちらのこともだいたいお分かりかと思います

後方支援や遊撃戦なら良いのですが、一対一だとどうしてもネタ切れすると引かざるをえないのですよ
どちらにしてももう少し搦手を行えるなり、読まれにくい武装なり行動改善が必要でして

N3001型としてはだいぶ習熟していると思うのですが、所詮一般武装のノーマル機ですからね
先生がご存知かどうか知りませんが、自身と設備周りを差し出しますから、そのへんの改善を
お願いしたいと思っています

もともと研究区にも自分用の設備はあるんですが、そこだと記憶を弄られかねないので
こうして先生を頼った次第です
失礼は承知でお願いできたらと思います

【深々と頭を下げる
要は研究区以外に自身と同型モデル用のの設備があり、また研究区でも良いが、自身の設計もスペックも何もかも差し出す代わりに
自己権限は保全してほしいということだった
もっとも、確かにこの熟練度は下手にいじると失われかねないというのはある、経験のコピーだけではこうは行かない感じがあった】

駆藤 栄Q > 「君の本質 要望はようく理解した
で 約束だったか 本格的な講義 いや 装備開発も含めてかな?
機械工学 および 魔導工学 の試験は省略しよう
そのうえで……」

眼鏡の奥が淡く光る。

「支援するだけでは私も物足りない
ちょうど研究の助手を探していたところだが なかなか手伝ってくれそうなものがいなくてな

どうだろう 学生の身分はそのままに 対等な立場で 協力してくれないかね
働き分の給料は出そう 必要ならばメンテナンス設備も整えてやろう どうかね?」

そう言うと、帽子をとって一礼し、右手を差し出した。

能見さゆり > いえいえ、先生が頭を下げることではないです、それはこちらも願ってもないです
もう少し上下の関係になると思っていましたので、そういうことであれば是非宜しくお願いしたいです
むしろ風紀を身の保険としてちらつかせたことをお詫びさせてください

それに魔導工学などは全く関わりが無いですからそういうところでは助かりますし
今後共こちらからもお願いします

【N3001型モデルがあれば通常の助手にも困らないだろうと思うし、これで学園内での安全がやっと確保できたともいえる
メンテナンスが学園で行えなかった状態になってたことで、一時期だいぶ面倒だったのだから
なんにせよ、互いに便利な相手を得たという状況は変わらない
お互い願ったりかなったりといえるだろうか】

駆藤 栄Q > 「それでは これを受け取りたまえ」

どこからかカードキーを出して、手元にライターを呼び出し、操作する。
それが終われば、『生命機械化研究所 研究員 能見さゆり』と刻まれたカードキーを差し出す。研究所の住所や、連絡先などが保存されているだろう。

「私のテリトリーに入れる唯一の手段だ くれぐれも失くさないようにな」

そう言って、初めてにこやかに笑った。
空は明るくなっている。呼び出した機械や残骸を片づけ、帰り支度をするだろう。

能見さゆり > 【ありがたくカードを受け取ると大事そうに仕舞いこんだ】
分かりました、これからもよろしくおねがいしますね……ええと
Q先生と駆藤先生、どちらがいいですか?
【などと問いかけつつ相変わらずの笑顔で人形は微笑んだ】

駆藤 栄Q > 「どちらでも 好きな方で構わない 呼びたい方で読んでくれたまえ
では 吾輩は先に研究所へ戻っている 後で荷物をまとめて来るようにな」

それでも、転移荒野を抜けるまでは、連れだって移動できるだろう。これからの準備など、話をしながら。

ご案内:「転移荒野」から駆藤 栄Qさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から能見さゆりさんが去りました。