2015/07/31 のログ
ご案内:「転移荒野」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > くそあ゛っづいのである……
(昼も過ぎた荒野のど真ん中。
ダラダラと汗を流しながら、歩く魔王様の姿が)

まったく、朝から歩いてやっとであるか。
ここに来るまで随分大変だったのである。
(ばかでっかい怪物に追い回されたり、怪物の大群に遭遇したり、コンクリートジャングルに迷い込んだり)
(長く吐息を零せば、額の汗を腕で拭い。
腰に提げたナイロンの袋から、スポーツドリンクの入ったボトルを取り出す。
同じようなモノが数個ブラされがれているようだ)

しかし、ほんと何もないのであるなー。
(喉を潤しながら、周囲を見渡す。
記録と記憶に間違いがなければ、自身が此方の世界にやってきた――正確には落ちてきた場所。
門が開いたのは、ここから上空数百メートルの位置である)

ギルゲイオス > さぁて、では。
苦労してやってきたのでは、あるし。
目的に移るとするかの。
余り何度も何度も気楽に来れるような場所ではないのでな。
可能な限り纏めて済ませてしまいたのではあるが……
(もっとも、完全に空振りに終わる、なんて事もあり得るのだが。
それはソレでやむなし。
ボトルに蓋をしなおすと、袋の中へと押し戻し)

えーと……まずここが我の墜落地点であるな。
(荒地の中、少しとくぼんだクレーターらしき場所に足を踏み入れる。
ここのど真ん中で目を覚ましたのが、此方の世界に来て最初の記憶)

もっとも、この近辺で見落としがあるとは考えにくいの。
混乱していたとはいえ、身の回り位は、確認しておっただろうし。
(視線を巡らしてみるものの、これといって落ちているモノはない。
自分が落ちてきた

ギルゲイオス > もっとも、この近辺で見落としがあるとは考えにくいの。
混乱していたとはいえ、身の回り位は、確認しておっただろうし。
(視線を巡らしてみるものの、これといって落ちているモノはない。
自分が落ちてきた高さを考えれば、もう少し広い範囲に散らばっていると考える方が妥当か)

飛べば早いのかも知れぬが……
(余りよろしくないモノに見つかる可能性も高くなってしまう。
腕を組めば、何とも悩ましげに唸った)

ギルゲイオス > [1d100→96=96]50以上で何か見つかるかもしれない
ギルゲイオス > ま、いきなり危険を冒す必要もあるまい。
とりあえずは、地道に足で探すとするかの。
(何か埋まっていないか、しゃがみ込んでは周囲の土を掌で払っていたが。
無理そうだなと思えば、立ち上がり、クレーターから歩み出る)

今回は、どうするか。
とりあえず北の方角を探してみるか。
(視界を広くとる為に、額の瞳を開き。
コンパスで軽くと方角を確認すれば、歩みを始めた)

(微妙に気が急いた気がするが、ここまま行くことにするのである)

ギルゲイオス > む……何やら懐かしい気配が。
これは、……もしやである……
(思わずと、小走りとなり。
『何か』を感じる場所へと急ぎ向かってゆく)

お、おぉ、おおおおお?
(地面に埋まって良く見えないが、宝石のようなモノが夏の日差しを返し、輝いている。
此方の世界に来てから未だ数か月程度ではあるものの、魔王であった時には、寝る間や入浴の間を覗けば、ほぼ傍らにあったモノ
懐かしささえこみあげてくる)

そう言えば、儀式の最中にもコレは身に着けておったの。
てっきり元の世界に有るとばかり思っておったが、これは僥倖であるな。
(傍らにしゃがみ込み、砂を払ってゆく。
どうも、埋もれてしまっている様だが。
徐々に見えてくる、剣の柄の様なモノ)

ギルゲイオス > (掘り起し鞘らしき部分が出てくると、両手で握り)

ぬ、っ、ぉぉぉおお!!
(渾身の力を込めて、引き抜きに掛かる)
随分、ミッチリと埋まっておるの……
だが、負けぬの、であるっ!!
(奥歯を強くと噛みしめ、腕には青筋を浮かべ。
必死の形相で力を籠めれば、ズルリ、抜けて)
おわっぷ!!
(その反動、ものの見事に背中から地面に倒れ込む)

いてててて
(のっそりと身を持ち上げれば、砂まみれになった身体を片手で払い)
んっ、ふっふっふっふ。
しかし、コレを見つけたとあっては、疲れも苦労も全て吹き飛ぶというモノであるな。
(片手にしっかりと握ったままの、鞘に入った剣を空に翳す。
黒い鞘にも、剣にも精密な飾りが施されたモノ。
有体に言ってしまえば『魔王の剣』である。
魔王が代替わりする度に受け継がれてきた、由緒ある一品。
歴史的にも、美術品としても高い価値を持つが、真価はそこではない)

ギルゲイオス > (全長130センチ程度。
剣としては長い部類ではあるが、本人の身長を加味すればそこまでという訳ではない。
重量としては、実はこの見た目に反して軽く10キロは超える。
特殊な金属を、更に圧縮加工し、硬度を増している為、と聞かされている)

(柄を握り、引き抜けば刀身もまた日の光を完全に吸い込んでしまうような黒。
そこに奔る赤い文様は、魔術的な加工である)

ふんっ!!
(一振り。
風を断ち切る重い音と、舞い散るは朱い火の粉。
剣としての性能もさることながら、本質としては魔術の触媒――つまり、魔法使いがもつ杖の様なモノ、ともいえる)

いやぁ、なんとまぁ、探しにきていきなりこいつに出会うとはの。
(思わずと魔王様もにっこり。
まさか初回でデカい数値が出るとは思わなかったのである)

本来は我が元いた世界に、残しておくべきモノ、なのだが。
ま、これも運命であるな。
此方の世界で誰にも見つからず、放置されてしまうよりよほど良いのである。
(ニヤニヤ顔を残したままに、剣を鞘へとしまえば左手で持ち、提げる)

ギルゲイオス > 大物も引いたし、こういう時は粘り過ぎないのが吉であるな。
欲を出し過ぎると、面倒事に巻き込まれてしまうのである。
(ボトルの内の一本、残り少ない中身を喉へと流し込むと、空の容器は魔術でそのまま焼却処分。
コンパスで方位を確認すれば、帰路へと)

しかしまぁ……帰りも面倒なのには、代わりないのだがな……
(思わずとボヤく魔王様。
街にまでたどり着くころには、夕方が訪れそうな気配であった――)

ご案内:「転移荒野」からギルゲイオスさんが去りました。