2015/09/05 のログ
ご案内:「転移荒野」にダナエさんが現れました。
■ダナエ > 転移荒野の、草原地帯。
点在する岩の一つの根元から、
ゴッッというくぐもった音が響いた。
しばらくして、草原の土がぽこりと盛り上がる。
すぐにそれはモコモコと押し上げられ──
──ズザアッッ!
現れた大きな土の塊から、
草と土とがぼとぼとざらざらと流れるように剥がれ落ちる。
土塊の正体は、異形の重騎士。
モグラのように、土の中を移動してきたらしい。
兜の面甲を上げると、
ザァッと頭から小さな滝のように土がこぼれ落ちる。
土煙と混ざって見えづらいが、
今日は何だか纏っている空気も黒いようだ。
ぺっぺっ、と口に入った土を吐き捨てる。
「痛かった、今のは痛かった……!」
背後の岩を振り返り、
眉間に皺を寄せて兜の頭頂部をガントレット手でさする。
先ほどの岩からの異音は、地中から地上へ浮上するポイントを
誤って岩に頭を打ちつけたせいだったようだ。
■ダナエ > 騙されて有り金のほとんどを失った先日。
その鬱憤を晴らすこと、そして『門』を探すこと。
その二つが今日の目的だった。
あわよくば倒したモンスターが金品を落とさないだろうか、
という思いもある。
騙されたことへの怒りに、取り憑いている亡者の一人【憤怒】が同調。
禍々しい闇のオーラが鎧の隙間からほんのり放出されている。
土まみれの顔のまま、辺りをゆっくりと見回す。
「さあ…………モンスターはどこだ……!」
兜の面甲を下げて顔を覆い、歩き出す。
──ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス……
ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス……
むしろ自分自身がモンスターのような、今日のオーラ。
《奇数でモンスター発見》 [1d6→2=2]
■ダナエ > [1d6→4=4]
■ダナエ > 「見当たらないな……」
しばらく歩いても、モンスターは現れない。
出ると邪魔だという時にはひょいひょい現れるのに、
探すと意外と出てこないモンスター達。
苛つきながら、向こうから出てくるまで少し休むことにする。
重い体を引きずるように、木陰へ移動。
■ダナエ > 「…………」
しばらく休み、モンスターを求めて徘徊再開。
《奇数でモンスター発見》 [1d6→6=6]
ご案内:「転移荒野」にギルゲイオスさんが現れました。
■ギルゲイオス > (とまぁそんな邪気を纏いつつ、野獣の視線でモンスターを探す呪いの騎士――から、幾分と離れた場所から)
ぬぉぉぉおおおおお!!!!
(野生の魔王様が現れた。
と、いう訳ではなく。
何やら、後ろから、物凄いデカい生き物に追われている様子。
『キシャー』とばかりに、耳障りな声を上げて迫るソレ。
ぱっと見の外見は、ムカデに似ているが、足は無い。
蛇のようにのたくりながら、かなりの速度で地面を移動する名状しがたき生物。
ランドワーム、とでも言った所か。
毒液滴る牙をむき出した形相は、非常に、危険そうだ)
■ダナエ > 「…………いない!
普段はピヨヨンピヨヨン出てきて人を囲む癖に、
探すといないというのはどういうことだ!?」
憤慨。
わりと運命の(ダイスの)女神に翻弄されがち。
イライラは最高潮。
その時、遠くから悲鳴と物音が。
振り返ればそこには見覚えのある魔王様と、
待望のモンスター、ランドワーム。
「よく来た!! 待ちかねたぞ!!」
背中の大剣をここぞとばかりに勢いよく引き抜き、
土の魔法剣を発動。
「はぁっっ!!!!」
──ズ、ゴゴゴゴゴゴッッ!!
放たれた土の波がランドワームを迎え撃つ──のだが、
問題は大きなランドワームしか重騎士の視界に入っていないこと。
結果、魔王様も迎え撃ちかねない形に。
■ギルゲイオス > うぉおぉうおうおう!!
(全力疾走魔王様、ギャグっぽいが、ギャグで済まされない状況。
全長10メートルは超える非常にキモイ生き物との、追いかけっこである。
前も似た様な状況が有った気がするが、余り気にしてはいけない)
お?
っと、丁度いい所に。
地面から不意打ちを食らってな、少々体勢立て直すのを手伝って――
(その辺りで見つける、覚えのある丸っこい鎧。
挨拶代りに片手を持ち上げつつ、一旦なすりつけようと其方へと走っていく、のだけれど)
ぬぉ!?
ちょまっ、この位置で我に気づいてないのであるか!?
はっ、もしや何時もの仕返――ぐほぁっ!!
(第一被害者、魔王様。
跳躍にて回避しようとするも、少々高度が足りず、真正面にぶち当たるとそのまま変な方向へとすっ飛ばされていく。
第二被害者、ランドワーム=サン
10メートルを超える巨大な体躯、真正面からぶち当たり。
ややと押されかけるも、巨大な牙で土を掘り、波をそのまま突き抜けに掛かる。
ランドワームの名前は伊達じゃない)
■ダナエ > モンスターに襲われる魔王様。
魔王様のホームグラウンドではない、
異世界だからこそ見られる貴重な光景かもしれない。
「ん? 今何か、声が……」
魔王様に気付きかけるが、視線をそちらに送るより速く
ランドワームが土の波を突破しようとしているのが見える。
「そうでなくてはな!」
目が輝く。
「虫には火、だがあいにく火の魔法は使えなくてな」
というわけで──と物理攻撃、
グッと接近ギリギリまで溜めてからの大ジャンプ!
切っ先を下に向けてランドワームの上に着地し頭部を貫こうとする。
しかし石灰に覆われて切れ味の鈍い大剣で、
外骨格ランドワームの堅い装甲を突き破れるか──?
ご案内:「転移荒野」にミウさんが現れました。
■ミウ > 呑気に、転移荒野で“門”を調べている。
白い翼を生やし、白いワンピースを着ている少女ミウ。
門についての情報も、ロストサインについての事も、特に進展ない。
転移荒野は、モンスターとかがよくいる危険地帯である。
そんな時、ランドワームなる魔物を見かける。
そして見知った顔が二人。
ダナエちゃんと魔王ギル君である。
「何よ、あのモンスター……」
二人と、ランドワームの方に歩み寄っていく。
■ギルゲイオス > ごべあっふっ!!
(着地、バウンド、墜落、ゴロゴロ地面を転がって停止)
ぺっ、ぺっ、酷い目にあったのである。
(のそのそと起き上がると、口のなかに入った土を吐いて捨てる)
……アレ絶対気づいておらんなぁ。
(こちらの状況はどこ吹く風。
モンスターに立ち向かう姿を半ばジト目混ざりで見やって。
まぁ、丁度ターゲットが変わったから、良いと良い、の、だろうか。
服についた汚れを払うと、とりあえず状況の確認を)
(ズモモモモと土の波を突き抜けると、耳障りな叫び声と共に牙をかち合わせ威嚇するランドワーム。
ムカデに似たその姿からも分かるように、外装甲はそれなりの強度を誇る。
大剣、むしろ切れ味が悪いのならば半ばハンマーとでも言っていい、その一撃。
ランドワームが次の行動を移すよりその前、頭部に直撃し、大気に響くは衝突音。
確実に入りはした、が。
固い外骨格に阻まれ、ヒビを入れたのみにとどまる。
とは言え、その攻撃も無駄ではないようだ。
痛みか、衝撃そのもののせいか。
甲高い悲鳴を奏でながら、暴れるようにのたくるランドワーム)
さて、まぁ、主役は騎士殿に譲るとして、援護だけでもしておくかの。
(ワームを囲むように、地面に点々と、生まれる闇の淀み)
ディアマット!
(そこより一斉に放たれ出るのは、漆黒の触手。
見劣りしない程にアレな感じの物体が、暴れるワームに巻き付き、動きを奪っていく)
■ギルゲイオス > んあ、おう、ミウであるか。
直接顔を見るのは、ちょっとぶりかの。
少し、待っていて欲しいのである。
(新しい気配に気が付くと、視線だけを向けて。
黒い触手をまるで操作するように、両手の指をうねうねと動かしていた)
■ダナエ > 「くっ!」
当たった、が、貫けない。
暴れるランドワームの頭の上から落下、
それでも落ちながら大剣でランドワームの横っ面を叩き、
距離を取る、かつ体勢を整えることに成功し足から着地する。
うにょうにょと絡みつく謎の触手。
「む、同志討ちか……?」
ここでようやく闇の淀みに気づいて面甲を上げ、周囲を見る。
「おお、ギル殿! いつの間にここへ?」
気づかなかった、と若干不思議そうな表情。
そして視界に入った白いもの、
それは白い羽を持つ白いワンピースの少女。
「危険です、お下がりください!」
目を見開き、思わず叫ぶ。
騎士道的には年端もいかぬ少女=戦いに巻き込むわけにはいかない。
しかし少女は創造神。
戦いの場にいても危険はないはずだということを思い出し、
少し肩の力が抜ける。
「奴は相当堅いです、手が痺れました。
ミウ様、如何されますか?」
痺れた手を振りながら、
ランドワームから視線は離さずに従者のように尋ねる。
■ミウ > 「大丈夫、魔王!?」
地面に転がるギル君に駆け寄る。
後から来たミウには、ランドワームに攻撃されたのかな? とか、勘違いする状況。
「そうね、お久しぶり。
それで、わたしは待っているだけでよろしいのかしら?」
二人は、ランドワームと交戦中。
ダナエちゃんは大剣で攻撃し、ギル君は漆黒の触手でサポートしている。
ダナエちゃんに『お下がりください』と言われたものなので、思わず本当に下がってしまいそうになる。
だが、下がる事はなく、そのまで立ち止まる。
「堅いという事は……打撃攻撃は、中々に通り辛いという事ね。
ひとまず虫には、炎を試してみるのが効率的かしらね。
そうすれば、あわよくば相手の堅い皮を溶かす事が可能……なのかもしれないわ」
成功するかは分からないけれど。
ギル君と同じように、サポートへと回る事にしよう。
ランドワームの上空に、数十の火球を創造する。
それらがまるで隕石の如く、ランドワームに降り注ぐ。
目的は攻撃よりも、ランドワームの装甲を溶かす事にある。
相手の防御力を下げれば、大剣による攻撃は通りやすくなるかもしれない。
■ギルゲイオス > おー、元気であるなー。
元は対人捕獲用の術式であるからなぁ、少々、面倒ではあるが。
あぁ、我は大丈夫であるよ……吹き飛ばされたのもワームが原因ではないしな。
(傍目に見えれば、身体の長い魔物同士が争っているように見えなくもない。
同士討ちっぽい、と言えば確かにそうだ。
締め付けて離れる時間位は稼いでみるが、尻尾を抑えていた一本がブチッと切れて霧散する)
何時の間にて……土砂の波が襲ってきた辺りからなっ!!
(被害者面して叫ぶ。
実際、被害者である)
まぁ、下がるも何も、我とダナエより、ミウの方が強くても何ら不思議はないのだが。
(ランドワームを締め上げつつ、くくっと、小さく鳴らす喉)
っていうか、我と対応随分違うんじゃね?
(神>>>>超えられない壁>>>>>魔王。
いや、間違いじゃないけど)
我やミウが仕留めても良いのだが、少々興がに欠けるか……
(思案気と、小さくつぶやいた後。
何か思いついたように、そしてなんだか楽しげに、口の端を上げた)
ダナエよ、ここで重量変化の練習といこう。
軽くするのの、逆である。
当てる寸前、剣や鎧の重量を一気に増せば、あの甲殻を破壊する威力が出せるのではないかな?
(びしっと、暴れようとするランドワームを指さす――)
おぉう……
(とかなんとかポーズを決めている間に、天より降り注ぐ炎の雨あられ。
ミウの方も加減しているらしく、ランドワームさんも即死はしなかったご様子。
熱で劣化した外骨格から白煙を上げ、悲鳴混ざりの叫びが木霊して)
あ、まず
(炎の影響を受けたのは、ランドワームだけでは、なかったらしい。
触手がまとめてブチブチと千切れると、ワームの怒りに任せた突撃が此方へと)
■ダナエ > 「恥ずかしながら、私は火の魔法は不得手で……」
神様に照れた様子で苦手を告げる。
「分かりました、溶かしたところを狙います!」
ランドワームに降り注ぐ火球は、確実にその装甲を焼く。
焦げた臭いに思わず面甲を下げて鼻をガード。
魔王様は土砂の波も見ていたらしい。
「ん、随分と前から来ていたのだな。
では先ほどの声は…………あっ」
察した。
「…………謝らんぞ。この間脅かされたのと相殺だ」
ぷいと横を向く。
重量変化の練習と聞いて目を丸くする。
「なるほど。それは面白そうだ」
「全くもって、有り難……ッ!」
両者に礼をする間もなく触手が焼き切れ、襲い来るランドワーム。
本人なりに素早く大盾をドゴッと前へ、防御魔法発動。
大盾の前、空中に浮かび上がる紋様は聖なる紋様。
「…………グブッ!」
のろわれし ダナエに ダメージ!
「ぐぐぐ……!」
自滅しかけながらも、必死にランドワームと押し合って均衡を保つ。
「お、お二方、申し訳ないが止めを……!」
重騎士の本分は防御。
■ミウ > 「大丈夫なら、よかったわ
魔王には、少し失礼な心配だったかしらね」
魔王の様子を見て、にこりと笑う。
かなり余裕な様子も、さすがは魔王。
被害者面をするギル君を見るあたり、ダナエちゃんと何かあったのかな?
どちらにしても、魔王はぴんぴんしている。
「興に欠けると言えば、その通りになるわね、ギル君」
優雅な笑みで首を縦に振る。
「なるほどね。
せっかく甲殻の堅い魔物がいるのだから、特訓にはうってつけね。
だけど、ごめんなさい……」
時既に遅し……。
ミウは、ギル君に頭を下げる。
サポートとして甲殻に攻撃を加えてしまっていた。
『如何なさいましょう』という言葉に思わず、対策を講じてしまった。
そしてあろうことか、触手が切れて、こちらに突撃してきたのだ!
「うっかりね」
テヘペロ。
といったポーズはとっていないものの、雰囲気自体はそれに似ている。
「溶かしたところを頼んだわよ、ダナエちゃん」
襲い来るランドワームに、ダナエちゃんが迎え撃つ。
大盾でガードするが、ダナエちゃんにダメージ。
必死にランドワームと押し合い、均衡を保つ。
そして、ダナエちゃんから、止めを頼まれた。
「ダナエちゃんが頑張って受け止めてくれているわね。
ギル君、後はあなたの判断に任せるわ」
■ギルゲイオス > 驚かせたのと、思いっきりダメージ貰ったのって釣り合うのであろうか……まぁ、良いか。
(神妙な面持ちで唸る。
相殺で済むなら、そうしておくこととする――また驚かせられるし)
外部からの攻撃に耐えるようにはできておらんからなぁ。
もう少し、改良の余地がありそうである。
(炎でちぎれ飛んだ触手を一目と見れば、喉元には低い唸り声)
予め言っておかなかった我が悪いというか、ある意味緊急事態であったので仕方ないが――
可愛いから許す!!
(創造神様に甘い魔王様であった)
って、なんか自滅したっぽい声がっ!?
(防御したときの衝撃によるものとは、なんか違う感じだったよね今の)
ふむ、攻撃に転用、はまぁ上手くいかなかったが。
防御の時も重量を増せば安定感がより良くなりそうであるな。
もっとも、切り替えが悪いと動きが鈍くなって余計と拙いが。
(防禦モードになっている様子を、しげしげと眺める。
随分と辛そうにも見えるが、あれだけの巨体による突進を受け止めるのなら、相当のモノと言えるだろう)
流石にダナエに任せるにも、状況が悪いだろう。
仕方ない、このまま仕留めさせてもらうのである。
(引き抜くは黒染めの剣。
紅い彫り模様が、まがまがしい印象を与えるが、別段邪悪な剣という訳でもない。
一振り、見た目以上に重量のある剣が、風斬りを響かせ)
ちょいと、失礼するのである。
(ダナエの後ろから跳躍、頭上を飛越し前に躍り出ると、剣を大きく上に振り上げ)
よい、しょっぉぉおおお!!
(振りおろしながら、重力操作による、加重。
元より数十キロを超える剣が、倍々と、その重さ百を超え。
その頭部へと、突き刺さる、剛剣。
装甲を砕き、肉を裂き、脳を破壊し。
臭気を伴った異色の血を吹き出すと、金切声が響いて渡り。
それが消えてゆく頃には、ダナエにかかる負荷も消え、地面に伏すはワームの頭。
微かに残る生命か、それとも単純な反応なのか。
所々と小刻みに痙攣が見えるが、それも収まるのもすぐだろう)
■ダナエ > 維持している。
が、ダメージはじわじわ食らい続けている。
神のてへぺろ(雰囲気)なる奇蹟は、
見ていれば可愛いと思ったところだが、
今現在神は背後におわすところ。見られず無念。
魔王様のアドバイスは背中で聞いている。
早速使おうとするが、使ったことのない魔法をこの場ですぐ、
さらには防御魔法も維持したまま、
というのはこの騎士には難しく、今は断念。
「見、て、な、い、で、は、や、く……!」
しげしげと見られてる気配を察して、うめく。
「ぐえっ!?」
ランドワームの圧を失い、ずごっと大盾ごと倒れる。
すぐにバッと顔を上げ、
「おおお!!」
ようやくランドワームは絶命した様子。
ほうっと汗だくで、ゆっくり段階を踏んでおじいちゃんのように立ち上がる。
「知らなかったぞ、剣も使えるのだな!」
魔王=なんか禍々しい魔法とか、
爪や牙でギー!的な攻撃のイメージだった。
色々お膳立てしてもらったのに申し訳ない気持ち。
戦場で人を守ることを優先してしまうのはサガだった。
「お、お見苦しい、ところを……。
すみませんでした、ミウ様。
ギル殿も、すまない。助かった。
お怪我はありませんか?」
荒い息を必死で整えながら、少女の姿を見て尋ねる。
■ミウ > 魔王から、可愛いので許されました。
「寛容なのね。
ありがとう、ギル君」
そして、品のある、だが無邪気な微笑みでお礼を言う。
ギル君は、ダナエちゃんにアドバイスしていた。
それをミウは横で聞いている。
『見てないではやく』というダナエちゃんの言葉はごもっともだ。
魔王が止めを刺しにいくようだ。
漆黒の剣を引きぬいた。
どこか禍々しいイメージを抱いてしまう剣だ。
そして魔王が跳躍してダナエちゃんを飛び越えると、振り上げた剣を勢いよく振り下ろす。
そのまま、魔物は魔王の剣により破壊される。
魔王の名に恥じぬ、豪快で強大な技であった。
ワームの血飛沫が舞い、魔物による断末魔が聞こえる。
無事、ワームを倒したようだ。
「お見事ね、ギル君、ダナエちゃん」
ミウは、二人のもとへと歩み寄る。
「わたしは大丈夫よ。
心配してくれて、感謝するわね。
だけど、それよりあなたよ、ダナエちゃん。
ワームの攻撃を受け止める時、少々痛がっていたけれど、
大丈夫なの?」
そして、心配そうな表情でダナエちゃんを見つめる。