2015/09/20 のログ
ご案内:「転移荒野」にスノールさんが現れました。
スノール >   
明けの荒野に、響くは異形の戦鬨。
血飛沫裂くは、稲妻纏う蒼の剣閃。
 

スノール > 異世界より数多の異形が降り立つその荒野。
転移荒野の綽名頂くその大地。
 
降り立ち舞うは、縦の瞳孔かっ開き、口の端広げて唯叫ぶ。
深緑、黒衣の鱗持ち。両の腕を唯広げ。
尾の筋描き、地を駆け振るうは、蒼の大剣。
果たしてその太刀握り手は。
竜頭頂く巨躯の戦士。
その名を、スノール。

スノール > 竜人、踏み込み、ただ駆ける。
その威容。向かうは異形の大百足。
異世界由来か、将又、魔の気に中てられたか。
 
如何様あるか、竜人正しく知る由も無し。
しかしてその様、是非を問う用、事も無し。 
ただ眼前にて牙剥くならば、その用、是非の余地も無し。
 
百足の吶喊、合わせて駆ける。
迫る咢の一撃を、頓着せずにただ踏み込み。
その牙届く紙一重、既に竜の刃は駆けた。
ただ一筋、蒼の銀光。
 
稲妻奔り、一閃抜けば、忽ち巨影の大百足。
素っ首、落とされ、黒骸。
晒すは荒野の渇地にて。降り頻るは、己が血。
唯々受けて、舞い踊る。
死の舞踏にて終幕晒し、ただ果て朽ちるは、蟲の生き様。
 
竜人、一瞥為らざるや。
ただ刃を鞘に納める。

スノール > 竜を誘う黒影の門。
その先、踏み入り、踏み抜けば、果たして彼岸のこの大地。
冥府か、来世か、泡沫か。
竜人、一度、瞑目し。
一考しては、頭を振る。
 
己が境遇、知る術もなし。
為らば、足にて知る他なし。
 
竜人。百足の骸、蹴り払い、尾の一振りで道を往く。

スノール > 向かう先は、常世の舎。
竜人それが如何ざるや。
正しく未だ、知る術もなし。
往生楽土か冥府魔道か。
果たしてそれも、如何ざるや。
 
竜人、向かうその先、睨み。
再び腰の剣の柄。
握り、抜くは蒼の大剣。
 
目前先に居座るは、無数の異形の大百足。
転移荒野の奇々怪々、眼前広がる暴威の徒。
竜人、一笑口元浮かべ、ただ駆け振るうは己が暴。
 
嗚呼、蟲よ。唯その暴にて、我が道阻むか。
嗚呼、ならば蟲よ。我また暴にて、推して参らん。

スノール > 竜の体躯が闇と消え、黒影一つの暴と化し。
唯駆け抜けるは蟲の群れ。
己が身一つで踏み込み、吼える。
 
異形の竜の鬨声が、遠く響くは荒野の袖。
途切り、投げるは百足の骸。
 
その先、果たして道行くは。
如何なる始末か。
神のみぞ知る。

ご案内:「転移荒野」からスノールさんが去りました。