2015/09/27 のログ
ご案内:「転移荒野」にリルー・ロネットさんが現れました。
■リルー・ロネット > (ヴォン・・・)
転移荒野のとある場所、
乾いた風の流れる音だけが鳴る中、
空間が歪み開く音、
空中に浮く真っ黒い渦巻く円形の何か、
(・・・)
暫く沈黙すると、
その真っ黒に渦巻く何かの中心付近で横並びの真っ白い点が2つ、
周囲の様子を伺うようにキョロリキョロリと泳ぐ泳ぐ、
パチパチっと瞬きのように二回点滅すると、
「んにゃ、何処だろーここは」
真っ黒に渦巻く何かから幼い声が聞こえる。
すると、ぴょこりと真っ白いフードを被った頭だけが真っ黒に渦巻くその中心から飛び出した。
「よいしょ、よいしょ、・・・、狭い。もーちょっとゲート、おっ聞くしろー、ばーか。えいっ!・・・え。」
なにやらその真っ黒の渦のなかでもがいている様子、
真っ白フードがゆらゆら揺れてる。
力をこめてグっと体を出そうとしたら、
すぽんっ!っと一気に抜けて飛び出す体、
しかし、飛び出したその位置は地上から5mほどの高さ・・・。
「ちょ、ちょ、高い・・・っ!あーーーーーーーーーーーー!へぶっ!・・・」
甲高い悲鳴と共にどしゃっ!っと顔面から地面へ落下、
ぺちゃり、っと地面にへばりついて暫く動かない。
■リルー・ロネット > 「んぬー・・・・、鼻が痛い。」
ぶっかぶかの袖で顔面を押さえつつ、
よろりよろりと立ち上がる。
ふらふらとよろめいた足で何とか立ち上がる。
ちょっとだけ脳みそ揺れた。
飛び出してきた真っ黒い渦は小さくなって消えていく。
「出だしから最悪だ、今度いーつけてやる。ふんだ・・・。」
ずず、っと鼻を啜ってフードの奥で眼をパッチリ開けた。
真っ黒い眼に真っ白い瞳、
羽田から見ればフードの中では真っ白い点が2点泳ぐのがわかるだろう。
きょろりきょろりともう一度瞳を揺らす。
「気を取り直してー・・・・立ち並ぶ学園都市、異邦人と共に生活をする街、活気あふれる歓楽街、いろんななぞが迫る星、観測せよ、かぁ、さーやるぞー!・・・・でも人っ子一人居ないよーな・・・」
おかしい、到着地点ではもっと生命がいっぱい集まってる筈だったのに・・・。
脳内でなぞと戦っているのかローブの中で腕を組んで唸る。
あ、そうか、っといった感じでピクリとローブを揺らす。
「転移ポイント、間違えたか、にゃははっ!」
馬鹿らしくて高笑いした。
さて、困ったものだなーといったところ、
当ても無く、とりあえず人っぽいものの気配がするほうへ歩き始めた
ご案内:「転移荒野」にルナさんが現れました。
■ルナ > 人っぽい気配がする方向からちょっと外れた方向。
成り行きを眺めていた少女が約一名。
荒野では少々不自然な真っ白な服。
遠目で見れば幽霊に見えなくもない。
何より不自然なのは、荒野に裸足で立っている点だろうか。
■リルー・ロネット > 「んぉ・・・?おやおやー?誰かな?」
ずりずりと裾を引き摺りながら歩く中、
真正面の遠くに見える背が自分と同じくらい、若しくは自分寄り低い一人が見え、
ローブの奥で泳がしていた視線をその一点に向けてジロリと遠くから見つめる。
「んっふっふ、みーっけ、接触しよっかなー。」
ぺたりぺたりと急ぎ足、裾をばたばた揺らしながら其方へと歩み寄る。
会話しやすい距離へと近づけばぴたりと足をとめて
「どろんぱ・・・、どーも、私のほうみてたけど、どーしたの?」
会話する内容も特にかんがえてない
とりあえず接触する事目的で質問をなげて見た。
■ルナ > 「…………。」
動かない。しゃべらない。
ただじっと見つめている。
ほんの少し間を空けて、小さく会釈で返した。
言葉が通じていない、ということはなさそうだ。
■リルー・ロネット > 「おぉーぉ・・・。」
帰ってきたのは返事ではなく動作、
頷いた彼女をみて困惑気味に腕をローブの中で組んだ。
「えー、っと、えーっと、あ、こんなとこで一人、ちっさい、あ、私もかー。じゃなくてー、こんなとこで一人、迷子ってやつかな?」
ちょっとボケをはさみつつもう一度質問してみる。
■ルナ > また少し間を空けて、今度は首を横に振る。
どうやら、迷子ではない、といいたいらしい。
ここまで無言の無表情。
瞬きさえしないのではないか、と錯覚するほどに表情が変わらない。
ほんの少しだけ距離を詰めて、じっと相手の目を覗き込む。
■リルー・ロネット > 「こ、困ったなー、これじゃ怒られる・・・、んや、これも私のしめーか、やるぞー。」
何に気合をいれたのかちょっとだけ力をこめる。
彼女の身振りからして迷子じゃないらしい、
(じゃあ此処の住人?)
この何にも無い荒野で、何故一人なのか、
相手も同じ気持ちだろうが、ふむ、といいつつ思慮して。
「ん・・・、なにかな?」
真っ白い瞳を覗かれればこちらは引きもしない、
まっすぐ見つめ返してみた。
■ルナ > しばらく目を見つめ、やがて一歩離れる。
それから、ゆるい動作で遠くの方を指差した。
「……街は、向こう。」
もと向かう方向とそれが一致していたかどうかはわからない。
ただ、何を根拠にしたかは不明だが
少女は相手が街に向かおうとしていた、と判断したらしい。
■リルー・ロネット > 「あーぁ!なーるほど、私に道案内をしてくれるってことかー、にゃはは、ありがとーね。」
けたけた、とローブの奥で笑ってみせる。
「ふむふむ、君はこれといって。そうだね、悪い子じゃないね、んっふっふ、よくわかったよ。」
彼女が如何判断したかはとりあえず聞かないで置いた。
その質問の前にまず聞く事があったからだ。
「折角こんな場所だけどあったんだから、お名前おしえてほしーな。
私はりるー。君はなんていうのかな?」
こてっと首をかしげて尋ねて見た。
ローブはバサッとゆれた。
■ルナ > 「……ルナ。」
小さく自分の名前を呟く。
それから、最初にしたようにもう一度会釈。
愛想はないが、多少の礼儀はわかっているらしい。
それから、そっと小さな袋を差し出す。
透明な袋の中にはいくらかの金平糖が入っていた。
■リルー・ロネット > 「ルナ、ね。にゃはは、よろしくね。」
名前を復唱して頭の中に刻んでおく、
忘れるわけにはいかない観測対象だからだ。
彼女が差し出した何か、
さっぱりわからない物質、
色とりどりの小さな粒。
なんだろなと首をかしげて彼女とそれを見比べる。
「おや、なにかな?それ、私のくれるのかな?」
差し出しているところ、
此方にどうぞとやって居るようにも見えるし
みせているだけにも見える。
■ルナ > くれるのか、と聞かれれば小さく頷く。
小粒だが店売りのものと比べるとしっかり甘い。
もっとも、数はそんなに多くはない。
両手でちょうど数えられる程度の数だろうか。
袋の口は白い紐で縛ってある。
■リルー・ロネット > 「ほほー、会ったばかりでくれるなんて、嬉しーもんだよ。それじゃありがたくいただこーかな、にゃはは。」
ローブの裾の中の手でその袋を受け取る、
かわいらしくきれいな粒、
これが一体何なのかはわからないが有り難く頂戴しておく事にした。
「君をみていると、なんだかまだ救いがあるようなきがするなー。
あ、いや、こっちの話、んふふ。
ところでー・・・、これは何?」
袋の中のきれいな粒、
わからない為聞いてみた。
■ルナ > 「食べもの。」
簡潔に答える。
名前ではなく用途を答えるのは、質問の意図をどう汲み取ったからなのか。
相変わらずの無表情で考えは読めない。
何も考えていないように見えなくもない、かもしれない。
■リルー・ロネット > 「食べ物、おーぉ、このきれーなのは食べ物なのかー。」
予想外の答え、ふむふむ、といった様子でその袋の中身を見つめる、
これはひとつ食べて見ようという事で袋を空けてひとつぶ食べて見た。
「甘い、なるほど、私はこれけっこーすきだよ?
甘いの好きだしねっ。君も好きかい?」
言葉数の少ない彼女に此方からの質問をどんどん送ってみた。
■ルナ > 質問に対してすぐに頷く。
今までの動作のように間が空くことがなかったあたり、
かなり好き、なのかもしれない。
相変わらず口数は少ないが、注意して動作を見ると
意外と無感情でないことがわかる。
内面は見た目相応、なのだろうか。
■リルー・ロネット > 「にゃはは、君の好物を奪っちゃーなんか悪い気がするよー。ってことで、はいどーぞ。」
袋に入ってた金平糖を半分取り出して自分の手に残し、
残り半分袋に入ったままそちらへ差し出す。
今までと違う早い反応だった為になんとなくすきなんだろうなと察した。
■ルナ > 半分返ってきた金平糖を見て、ぱちりと目を瞬かせる。
相手の反応が意外だったのだろうか。
金平糖と相手の顔を交互にみて、少し考えると頷いた。
銀色の髪がさらりと揺れる。
少し目を離せば手元にあった金平糖はいつの間にかなくなっている。
恐らくどこかにしまったのだろう。
■リルー・ロネット > 「おや?・・・、私の反応が意外だったかな、んふふ、こうみえても君の何倍、いや、何十倍もいきてるからね、ん。いきている、は正確なのかびみょーだけど。」
ローブの中の白い瞳を揺らし其方を見つめる。
「んむ、君も私のかんそくたいしょーだ。
んふふ、期待してるよ、ルナちゃん。
にゃっははっ!またあおーう。」
街はあっちのほうがくだったね?ローブの中で指差して確認、
ずりずりと裾をひきずりながら街の方角へと歩き始めさっていった・・・。
■ルナ > 街の方角を確認されれば頷いて見送る。
もし、街へ向かう途中に振り向いたなら
少女の姿が消えていることに気づくだろう。
少女がいた辺りには僅かな光の粒子が漂っている。
ご案内:「転移荒野」からリルー・ロネットさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」からルナさんが去りました。