2015/11/28 のログ
観堂 貴緒 > 観堂が何気なしにポイ捨てしたタバコは風に運ばれた。
彼らの少し後ろでは小規模のゲートが開き、異界の化け物が流出する。
像の大きさのサイだ。角が帯電してるサイだ。
その化け物サイの目に、何故だろうか風に運ばれたタバコがヒットした。
「ぶもーーーー」と怒り、角を帯電させながら突進の準備をしている。

ダナエ > 「!!!!!!!!!!」
ダナエ > 目玉がこぼれ落ちそうなほど驚く騎士。
なぜなら、開いたのだ。
今。
目の前で。
ねんがんの。

『ゲート』が。


「その『門』ちょっと待てぇぇぇぇ!!!!!!」

サイには目もくれず、
開いた『門』をこじ開けようと突っ込む。



【サイ判定
1 残念、角の電撃の直撃を受け気絶。
23 電撃を受けて半身黒コゲ、『門』に未到達
45 角にかすって一部黒コゲで『門』に到達
6 奇跡的に無傷で『門』に到達】
[1d6→6=6]
ダナエ > 神はいる。
亀より遅い重騎士は奇跡的にサイをかわし
(あるいはサイにかわされ)、
今日まで探し求めてきた『門』に到達した。
その異空間に迷うことなく両手を突っ込み、
閉じようとするそれを押し開こうとする。

「ふぬぬぬぬぬ……!!!!!!!!」

だが残念なことに、無情にも『門』は閉じた。
ガントレットの指先が少し、持って行かれて削れてしまった。

「…………なんてことだ……
 せっかくのチャンスを……なんてことだ…………」

絶望。
危険なサイにはまだ気づかず、へたり込む。

観堂 貴緒 > 「ん?、おいどうしたよ。悪霊は上だろってええ!?」

ダナエの必死な顔、行動に仰天する。
ようやくサイに気づくとアッチャーという顔。

「いやいや、まてまて!。どうしてそうなる!?
もどってこい、磯戦士!」

その場から叫ぶ教師。なんてやつだ

「ぶもっ。ぶもももー!」

一方、無視されたサイは怒っている。
身体に雷電を纏、座り込むダナエに突進する。

ダナエ > 騎士の鎧の隙間から、絶望の黒紫色のオーラが漏れる。

『キャーッ!!キャーキャー!!』
生まれて初めて、死んでからも初めてモンスターという
ものを目にした【暴食】は、
甲高い悲鳴を上げて気配を散らすように消えた。

同じく初めてモンスターを見た【強欲】は
目を丸くしたものの、すぐに騎士の絶望に気づいて
楽しげに深呼吸、その力を増大させている。
『そうだ行け、サイの化け物!!
 そいつを殺せッ!!!!』
騎士の死を心待ちにする【強欲】。

突進するサイに、未だ放心し座り込んだままの騎士。


【サイ判定】
1 角の電撃の直撃を受け真っ黒コゲ、気絶
23 電撃を受けて黒コゲ、瀕死
45 サイが方向転換。観堂の方へ
6 角にかすって一部黒コゲ、重傷
[1d6→4=4]
ダナエ > 急に気が変わったサイのモンスター。
牛ではないけど赤色に反応したのか、
赤い教師めがけて突っ込んでいく──

観堂 貴緒 > 「……多分『門』は基本的に双方向じゃない。一方通行だろ。
あちら側には何も無くなってしまう空間があるだけじゃないか?。」

その場から叫び推測を述べる。
大体、あちら側に上手くいけたとしても自分の世界じゃないと意味ないだろと叱る。
と……怒り狂ったサイが雷電を纏いながらこちらへと迫る。

「…おう。畜生野郎が、こ、こいやー!。
ぽ、ポイ捨てはやめようなーーー!?」

一度、見ほれる様なステップで突進かわすとダナエの方へ走っていく。
サイは観堂を追ってダナエの方へ。

ダナエ > 冷静な教師の声が、耳に入っているのかいないのか。
指摘はどれももっともな内容なのだが、
騎士はぴくりともせずに呆然としたまま座り込んでいる。

「………………?」

プロめいたステップで華麗に突進をかわす教師。
こちらへ駆けてくる教師、
そして教師を追って突進してくるサイが、
ようやく視界に入る。

「私の後ろへ!!」

教師に叫ぶ。無駄に凛とした声。大盾を前へ。
しかしサイがまとっているのはもっとも苦手とする、雷撃。
大盾の物理防御では防ぎきれない。
慌てて防御魔法を発動させるが、間に合うか。


【防御魔法判定】
1 完全にアウト。騎士にはクリーンヒット、気絶
23 だいぶアウト。騎士にはヒット、瀕死
45 すこしアウト。騎士にはかする、重傷

6 騎士だけセーフ。
意外と脚力があったサイは大盾と騎士を飛び越えて、教師へ
[1d6→2=2]
ダナエ > ──ビリビリビリビリッ!!!!


防御魔法は間に合わなかった。
「ぐああああっ!!!!!!」
電撃を受けてレントゲン状態になる騎士。
整形外科の医師が見れば何ヶ所か骨折して治った痕があるのがわかるだろう。

瀕死になり、膝をつく騎士。

ダナエ > 磯臭さ+焦げ臭さ=海産物の焼けるおいしそうな香りがあたりにほんのり漂う。
観堂 貴緒 > 「さすが、騎士だぜ。――じゃあな、磯戦士」

観堂はダナエの後ろへ向かう。
ニヤリと笑ってダナエを残すように走っていく。
「ぐああああっ!!!!!!」と悲鳴が聞こえる。
ダナエが膝をつくと戻って来て無理やり肩に担ぐ。

「おまえの装甲は伊達かよ、おとなしくしてろよ。
ああ、腹が空く匂いだなぁ。っと」

走る、走る。意外と力持ちなのか走るがサイがすぐ後ろに迫ってきている。

【走れ!判定】
123 サイを大きく引き離し、一休み。走り成功
4 サイの雷電が飛来。二人仲良く感電する。
56 ぐぬぬ、追いつかれそうだ。走り失敗
[1d6→3=3]
観堂 貴緒 > 「ぜーはー、もう……無理。」

サイを引き離すとダナエごと荒野に倒れこむ。
疲労困憊だ。

ダナエ > 「伊達、じゃない! 伊達じゃあ、ないぞ!
 雷、だけは、どうしても……ッ!?」
担がれる、いいにおいの発生源。
焦げた部分はまだ熱いかもしれない。

「矢一本……まともに放てない、非戦闘員に、
 騎士が、助けられるとは……」
非戦闘員という認識らしい、騎士にとっては。
切れ切れに言って、屈辱に身を震わせる。
が、この重さを担いでサイを振り切れる=
かなりの実力者かもしれない。そんな可能性。


無事逃げ切ってくれたようだ。
荒野にゴロゴロンと転がる、丸っこい全身鎧の重騎士。
サイが追ってこないか横たわったまま林の方に
目を凝らし、来ないとわかればほーっと息を吐く。
そのまま大の字に。
「まったく……何なんだ、あのモンスターは……!」
一人でプリプリ怒っていたが、少し冷静になり。
痛みに呻き声を漏らしながら、ゆっくりと体を起こす。

「…………助かったぞ。すまなかったな。
 この間の、飴の件は……これで、チャラにしてやろう」
前半は言いづらそうに、後半は偉そうに言う。

観堂 貴緒 > 「ぜーはーぜーはー……あん?。
だから魔じゅつ……異能使えば弓矢なんて百発百中なんだっつーの。
自己暗示っつう、催眠術な。こほん……魔術じゃねーぞ。」

倒れたままダナエに小石を投げつつ言う。
飴?ああ飴ね、とほほを掻く。
助けられたと言われればこっちも照れた様に顔をそむけ

「ばっか。うるせーよ、気にすんなよ。
俺は教師だしな。ゴホゴホ」

息も切れ切れにそういうと倒れた身体を起こし、ダナエをこずく。
昔を思い出す様に荒野を眺める。

「いろいろあって教師なんかしてるが俺は昔、ここの学生でな。
馬鹿やって、風紀委員、教師から逃げる為に島中を走ってた頃もあってな。
はははっ……いまじゃどっちも兼任してるぜ。」

ニヤリ笑って立ち上がり林のほうへ。
あのサイならなぎ倒してきそうと少し思った。

ダナエ > そう言えばさっきも魔じゅとか言いかけてたな、
とぼんやり顔で思い出す。
「サイミンジュチュ?
 ……まあ要するに魔術だな。魔術なんだろう?」
ちょっと噛んだけど直球で聞く。

「焦げてるところに! 当たってるぞッ!!」
焦げてる方は当たるのが小石でも痛い。
焦げてない方の手で小石を倍速で投げ返す。

小突かれてちょっとよろける。仕返しに、
「生徒を辛味満載の飴で騙し討ちしようとする教師か。
 教師らしくないな。
 どちらかというと悪い先輩、に近い」


「ほう、学生時代からここの島民なのか」
昔やんちゃだった生徒が今や教師。
ちょっといい話をほのぼのと聞いていたが、
「風紀!? 風紀には見えんぞ!!」
心からの叫び。

「昔はバカをやって風紀に追いかけられる生徒で、
 今はバカをやって風紀に追いかけられる風紀か?」
じろじろ見る。

「モンスターを倒したいのか? 風紀だものな。
 手伝うぞ」
先に応急手当てだけでもしておこうと、回復魔法を発動。
回復魔法は聖属性のものしか使えないので、
雷による火傷はある程度まで治っていくが、
その他に若干のダメージを受ける。
それでも、瀕死からただの怪我人くらいにまで回復する。

【サイ判定】
12 群れでこっちに来る
34 こっちに来る
5 巨大化してこっちに来る
6 来ない
[1d6→4=4]
ダナエ > 教師が警戒したとおり、サイが林を抜けてきたようだ。

「予想通りだな先生、お見事」

軽口。ちょっと余裕が出てきた。

観堂 貴緒 > 「いや、異能だって……はぁ、もういいよ。魔術で。
あんま言いふらすなよ、手の内が知られないほうが良いんだ。
まっこんな風にな『投射力強化』。」

ため息をついて、――wavespellと詠唱。小石に小石をぶつけてみせる。
そしてドヤ顔である。

「ばっか、騎士様がなんじゃくな、あれグレーで騙まし討ちかよ。
もう磯焼き戦士に改名しろよ。ぷーー。
まっほら、悪い先輩からの歓迎だって。
悪い先輩だから風紀委員なんだよ。まーイロイロあってな」

ニヤニヤ笑って磯焼き戦士の焼けてる方をつっつく。
有る程度、回復したダナエを見てサイの方を見る。
少し考え、ニヤリと笑って走るポーズ。

「んー。ガンバレ、ダナエ君。じゃっ
……ポイ捨て、ダメ絶対。」



【さらば!……走るんだよ!判定】
123  ダナエを置いて走り出した。
4   サイがコチラを見て笑った。雷電が飛来。
56  ダナエに突然足払い。そして走っていく
[1d6→1=1]
観堂 貴緒 > 「じゃあな~健闘を祈るぜー!」

ニヤニヤと笑って走っていく。
いまのダナエでも追いつけそうなスピードで…

ダナエ > 「言いふらす気はないが……
 こんなに平和な世界の教師が、
 なぜ手の内を隠したがるのだ?」
よくわからん、と怪訝そうな顔。
詠唱にはっとして、
小石が小石とぶつかり合って転がるのを見て目を見開く。
「……ほう。伊達じゃないな」
素直に感心していたが、ドヤ顔を見た途端悔しげな表情になる。

「私は軟弱ではないぞ。
 そもそも飴を食べたのは魔王殿だ」
被害者は魔王様。何故か胸を張る。
「誰が磯焼き騎士だこの赤点教師が!!」
憤る。

焼けてる方を突つかれれば全力でかわそうとする攻防戦。
が、かわすことで腕を動かすので自分でダメージ。

「なっ……ひ、卑怯者!!
 逃すかッ!!!!」

背中の大剣を引き出して、一閃。
剣の軌道に合わせて生じた光の三日月が、
そのまま教師の元へ飛んでいく。
闘技場でも使った魔法剣、
三日月は攻撃ではなく、バインドである。
当たれば光の三日月はグルグルッと体に巻き付いて、
教師を捕獲するだろう。

観堂 貴緒 > 「ぐおお、魔術教師に魔法戦だと、ばかめっ!。」

体幹強化でジャンプ、木を猿の如く蹴り上る。
枝を落として三日月に枝を当てさせる。
「だてに全身を赤で染めてる訳じゃねー」と言い放つ。

「磯焼き戦士はしょうがない騎士道精神だこと。くくくっ。
まー。俺は教師だしな…耳ふさげよ。」

そんなことを言って「畜生動物がー!」と叫ぶ。
今度は大型生物も怯ます咆哮だ。声帯でも強化したんだろう。


【教師だって……走るんだよ!判定】
12  ダナエを再び担ぎ、走り去っていく。
34  サイの注意をひいて囮になって去っていく。
56  ダナエと二手に別れ去っていく。
[1d6→6=6]
観堂 貴緒 > 「おまえはあっち。俺はあっち。良いな?。」

ぴょいんと木から飛び降りサイを蹴ると走り去っていく

ご案内:「転移荒野」から観堂 貴緒さんが去りました。
ダナエ > 光の三日月は落とされた枝に当たり、それに巻き付く。
「くっ、猿め……!」
悔しそうに歯噛み。
耳ふさげよ、との言葉に「何だと?」と聞き返している
うちに、大音量の咆哮が耳を襲う。
「ッ……!!」
顔をしかめ、兜の上から手で耳を押さえる。

「あっち?」
思わず指を指された方角を見てしまい、
その隙に教師の姿はみるみる小さくなる。
「ああっ!!
 な、なんと姑息な……!!」

追いかけてメガネを割ってやりたいが、
サイはすぐ側まで来ているので諦めざるを得ない。
空中に浮かぶ蜘蛛の巣のような白い文様、
防御魔法でサイをガード。今度は間に合った。
「ッ、ハアッ!!!!」
押し合いながら横から大剣で、首を切り落と──
すまではいかなかったが、無事致命傷を与えた。

「ふう……」
ほっと一息つく間もなく、
『サイの怪物でも君を殺せなかったか。残念だ』
「!」
【強欲】の声。振り返るとすぐ後ろにいる。

「……まだいたのか、すっかり忘れていたぞ」
鼻で笑うと、【強欲】も不敵に笑う。
『もちろんだとも、
 帰る前にこの私を呼びつけた代金を頂かないとなあ。
 これは労働に対して支払われる正当な報酬だ。
 文句は言わせんよ』
急に近づいてくる【強欲】。

慌てて一歩下がろうとするが、間に合わず。
その太く短い芋虫のような指が、騎士の片手を掴んだ。
「!!」
ガントレットの上からでも、瞬時に凍りつくような冷気。
咄嗟に手を引く。
【強欲】はニタリと下卑た笑いを浮かべ、消えていった。
掴まれた手を見る。見た目は何も変わらない。
嫌な予感がした。
兜の次は……?
それを試してみるには、今日は疲れすぎている。

美味しそうな匂いのする体を引きずるようにして、
重騎士は帰路についた──

ご案内:「転移荒野」からダナエさんが去りました。