2016/09/09 のログ
ご案内:「転移荒野」に滝川 浩一さんが現れました。
ご案内:「転移荒野」にソニアさんが現れました。
■滝川 浩一 > 太陽に照らされる転移荒野。
時間はすでに正午を過ぎ、太陽が傾いてきたところか。
その荒野の一角、青い光が漂うそこにジャージ姿の青年が居た。
「よし、これで17個目…!」
岩陰に生成物を設置し、そのように呟く。
17個目と言うことは他の場所に16個設置したようだ。
なぜこのようなことをしているのか。
これから手合わせする少女に対抗するためである。
恐らく、真っ向勝負したところで自分の勝ち目は0%だ。
ならば真っ向勝負を避け作戦を立てるまで。
岩陰に設置した生成物や他の地点に設置した物体はそれの作戦に必要なものだ。
この作戦は成功させなければいけない…というか、成功しないと勝てない。
青い光を消し去り、歩き出して待ち合わせの場所へと移動する。
■ソニア > ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃあ。
なんか いる。 いつもの長い刀を持たず、血塗られた包丁の様な形をした大鉈を持って、
その鉈から相当な血を垂らして俯いて立っている位。俯いているからこそ顔色は見えないし表情も微妙。
しかもちょっとフラフラしてる始末。 こう状態異常とか分かるのであれば、現状ちょっとイっている位は判別できる位。
おかしいし、待ち合わせ場所にしては まぁ生徒ではないからここと指定したのは此方だが。
「……うふフフフ うふ。」
どっぷりどっぷり 少女の足元の影が どろどろと蠢いている。
■滝川 浩一 > 「……」
鉄の匂いがする。液体が滴り落ちる音がする。
明らかに周囲とは違う雰囲気に顔を顰める。
着いた、居た。
「…ソニア、か?」
鉈に付いた大量の血、俯く彼女。そしてこの空気。
明らかに異常でありながらも少女のそう問いかける。
彼女の影が蠢いていることはすぐに分かった。まるで生きているかのように…
疑問が尽きない、しかし予め連絡した時に彼女は言っていた。
『自分は呪われている』と
背筋に寒気が走る。冷や汗が出始める。
その圧倒的な雰囲気に気圧されないように拳を強く握る。
■ソニア > 「あはぁ…アはハハはっッッ! 遂に遂にお越しくダサイましたのね!
血塗られタ殺戮死愛にようコそォ! 殺したいほど愛しておりマスので、ジックリねっとり長生きシテくださいね!」
ゆらぁりと俯いていた顔が上から糸をもって操作されて居るかのようにぴんと背筋を伸ばして
頭を正しい方向 否 彼のほうを向きながら どことなく発音がおかしい上に死とか愛とか言い放つように言葉を放つ。
その表情は 目は笑っていないが 口元は嗤っていた。
全てにおいて 異常 異端 それに添えるは大量の血と闇の波動。
影が ごぽぉっとまた音を立てた。と、ゆらぁり ゆらぁりと歩き始めた。
呪われているというかそれ以上になってしまったのか定かではないが、確実に言えるのは 状態異常そのもの。
「貴方さまの愛の奴隷 僕であリ ぞっとするくらい囁くモノに御座いますワ! 参りますわよ?? うふふふあははぁ!」
一歩、と足を踏み出したかと思うと、一気に嗤い乍ら 彼へと大鉈をもって切り付けようと動き始めた。
■滝川 浩一 > 「…何を…」
彼女の発言に唖然とし、ひたすらに困惑していた。
まるで狂人の言葉を発する彼女が同居している少女とは信じられないといった様子だった。
本当に呪われている。
しかし、問題は故意に呪われたのか、はたまた誰かの呪術でも掛けられたのか…
前者であって欲しい。いざというときは彼女が自分で目を覚ますだろう。
そんな都合の良い考えを持ちつつ、その異常な血と闇の波動、音を発する影。それらを見据える。
「…!」
彼女が一歩踏み出したかと思えば、一瞬視界から消えて、目の前に出現した。
大鉈を振りかぶる彼女を見て、驚くと共に…
こちらも一瞬を以て武器を作り出す。
手元に現れたのは両手剣であった。銀の柄と蒼の剣身を持った剣であった。
それを振るい、彼女の攻撃を防ぐ。
■ソニア > 「 うふふ…あはぁ。 欲しいようですね?幾らでも差し上げますわヨ?
せいぜい 命の灯 自ら消さないでクダさいね?」
発言が既に狂気だった、一応事前に念話で彼に伝えている。
相当悲惨で血みどろな仕合になりますよ、と。仕合どころか死愛になっているけど。
内なる狂気かそもそも故意に呪われ…いやいや いつも持っている刀を解放したらこの結果です。
銘が骸狩 そう 既に解放した時点で飲み込まれてしまった 阿呆の子、それが このソニア。
色々と理性がセーブしていたのにそれがすっ飛んでしまったから 加減がない寧ろ容赦ない。
「うふ。 もっともっと切り刻んで アゲル。」
大鉈とは思えない振舞で滑るように切り刻もうと振るう。
防がれても 数の暴力でもって 切り刻もうと動く。
両手剣…それが何か?ああ、早く 血を啜りたい。
血の一滴 肉 命の灯を愛でて差し上げたい。目が暗い何かから怪しい光がともった。
■滝川 浩一 > 「っ…マジで狂ってるな。クソッ…とんでもない奴と契約交わしちまったもんだ!」
念話で聞いた通り、いやそれ以上に狂っている彼女の言動。
最早話し合いの余地は無い。今の状態の彼女に色々問いを投げかけても意味を持たないだろう。
なればこそ、当初の目的である仕合で白黒つけるしかない。彼女は死愛とか言ってるけど…物騒すぎる。
「防げよ…!」
重量のありそうな両手剣を右手だけを使って、彼女の重く、速い斬撃をすべて防ぐ。
打ち合ってる彼女本人ならわかるだろうがどうも可笑しい。
剣を持ってる彼は少女の剣技を見切ってる訳でもないし、両手剣を右手のみで扱えるほどの筋力も技能もない。
彼女の斬撃を防ぎきると、剣を思いっきり地面へと突き刺す。
なんと彼女が居る方へ向け、地面が瞬時に凍り付いていく。
回避行動をとらねば彼女の足も地面と一緒に氷漬けになってしまうだろう。
■ソニア > 「ああ早く 血と肉を味わいたいですわ! さぞかし美味しいノデしょうね!! うふふふ 美味しそう」
食い気がある。発言は物騒だが発音は徐々に整ってきた。
食い気はこの呪いの刀なのか 内なる少女の精神が呟くのか。早く 食べたい 啜りたい 愛するくらい、とか
宣っているが、言動はアレだが剣戟、行動力等は速く強かった
それは正常なのか的確に振舞っているのだ。防がれてもそれ以上の振るい方で 一撃でも刻もうと振るう。
がぁんっと斬撃が防ぎ切られた、突き刺されたと同時に、その場から跳躍すると宙に浮いたかと思うと
とんとんとん、と空中に歩を取るように浮いたかと思うと 口を少し膨らませるようにして
噴いたのは灼熱の炎、氷には炎を、と相殺する勢いを狙う。
■滝川 浩一 > 「カニバリズムは流石の俺も勘弁だ!…って精霊が人間を食うんだから、カニバリズムじゃない、か?」
彼女の発言を聞き、その様に返す。
人間に見える彼女でも真の姿の彼女でも直接の意味で食われるのはごめんだ。
厭らしい意味でもう食われているだけに。
ともあれ、途轍もない剣裁きの彼女の攻撃がどれもこれもこちらを殺す勢いであることは十分わかった。
宙に浮いた彼女を見上げる。
小声で「飛べるのか…」と呟き、少しばかり呆気に取られていた。
次の瞬間、灼熱の炎が氷へ向け発射される。
氷は瞬く間に解けて水蒸気へと変換される。その水蒸気は凄まじい勢いで拡散し、霧のようにその場を覆った。
剣を地面に刺したままこちらは振り返って走り出す。
真っ向勝負は危険だ。うまい具合に罠にハメるしかない。
■ソニア > 「かにば…おいしそうな食材デスカ? よこせぇええええ!!」
精神が異常なので 物騒な発言レベルも変わる、だが徐々にそれが食い気という物騒レベルになりつつある。
カニバリズムという単語を知らなかったのだ、違う そう 蟹と間違えているような。違う意味で確かにこの前食べましたね。
彼の童貞という名のもっともいじられる勢いの部分をもぎりとりましたとも。そう 剣戟自体は神速レベルだったとも。
宙には浮くし灼熱の炎はもともと噴ける。
でもドラゴン・サラマンダー時に比べると弱いし対象も一つに限られてしまう。
霧のように氷は四散した後 何食わぬ顔で降り立った食い気満載な少女はあたりを 見渡した。
「にくううううう!! ちぃぃぃぃぃ よこせえええええ」
完全に 食い気に支配されたようだ。血に飢えているようだ 大鉈が。
食い気満載な大鉈に支配されたまま 彼が走っていく姿を見つけると追いかけ始めた。
■滝川 浩一 > 「怖っ…」
自身、具体的には自身の肉を欲する彼女の声に恐怖感じつつ走る足は止めない。
日ごろの運動が幸いしたのかその走るスピードは速く、体力も中々落ちない。
「見つかったか……!」
最早、正常ではない彼女に見つかると背筋が凍る。
彼女が後ろから追いかけてきている事実ともし追いつかれた場合の事を想像するがその想像を振り払うように頭を振る。
時間稼ぎが必要だ。走ったまま策を練る。
何か思いついたのか、周囲に青い光を展開させる。
青い光は即座に展開した彼の元へと集まっていき、生成物の形を作る。
一閃、青い閃光が走ると手元には回転式弾倉のグレネードランチャーが生成されていた。
それを持ち、走りながら周囲へ撃つ。
弾は対人榴弾でもなければ対戦車榴弾でもない、発煙弾だ。
灰色の煙は一瞬にして戦闘区域を覆い、視界を奪う。
■ソニア > 「にくうううう ちぃいいいい よこせーーーーー!!」
隠れるとかそもそもそんな選択肢はない、
早く近づいて捕獲して押し倒して舐めたい齧りたいもぐもぐしたい。
彼の後ろから飛び掛かって早くもぐもぐじゅるじゅるしたい、ぞっとする位に食い気に支配された少女は
追いつければ速攻で毟って 何を? 答えた方がよろしい??
ナニをするために 毟った方がおいしく召し上がれる位は解る、早く
た べ た い 。
彼が何を誘っているのか理解が出来なくなってきたのか ぴたっと足が止まった。
と、彼の姿が見えなくなった 発煙玉を打たれたのだ、もうもうと煙く視界が遮られる。
…灼熱度 上げる。 足元の蠢く何かが途端に炎の色になる、そして カッと炎が当たりに燃え広がる感じに迸る、
煙に炎が混じるという ついでに 辺りの気温も乾燥度も上がってきた。
■滝川 浩一 > 「よし…!」
計画通り。手元のグレネードランチャーを消し去り、岩陰へと隠れる。
視界が煙で覆われ、相手はこちらを見失ったようだ。
とりあえず、追いつかれてむしゃむしゃじゅるじゅるルートは回避した。次だ次。
策を考えながら狂気に包まれた彼女がやってこないか。居ると思われる方向を確認する。
するとぼんやりとだが、朱い光が見えた。
光はぼんやりとしつつも蠢いていることがわかる。炎か。
炎とわかるや否や突然として熱が襲ってくる。
周囲の温度が上がったのだろう。少し暑く感じる…が
契約のお陰か、恩恵のお陰で熱への耐性を得ているため動けないほどの暑さじゃない。
まさか敵の攻撃を敵が防ぐなんてな。
乾いた笑いを出すもそう長々とやってられない。
手元に近未来のようなデザインの銃を生成する。この島に来たばかりに生成した武器の内の一つだ。
パルスライフルという奴だ。光エネルギーの弾丸を飛ばす。
「さて、熱風でも何でも使って煙を飛ばして見せろ…!」
■ソニア > 『ガァァアアアアアアアッッ!!』
出た。若干小さいけど手に大鉈を持ったドラゴン・サラマンダーが。人サイズであるが きちんとした竜の姿だ。
煙を炎煙と化したその壁を風力で薙ぎ払う感じに撒き散らすと
ずしん と地響きを出す勢いで あ、地割れは若干した。
狂気というか食い気のためには 人の姿している場合ではないとドラゴンになってしまった。
どれだけ 食い気に支配されたか だいぶ阿呆な線を跨いでいる気がする。
翼もある 一応 飛べる 大きさ たぶん 飛竜かそんな類だろう。
ぎらぎらする瞳で彼を見つめている、そう その瞳は捕食者のそれ。
■滝川 浩一 > 「竜化…!?」
咆哮を聞き、瞬く間に煙が吹き飛ばされる。
彼女の様子を視認する。
赤い鱗に炎を纏った姿、瞳は宝玉のようだが前回とは違いこちらに得物を見るような目を向けている。
それに大きさが人間サイズだ。こんなこともできるのかと正直驚いた。
しかし、不幸中の幸い。
人間サイズのドラゴンならまだ対応できる。
巨躯であり、威厳に満ちた最初のドラゴンの姿なら詰んでいた。
作戦に変更はない。
こちらを見る視線に寒気を感じるが、それに圧倒される暇はなく走り出した――
ご案内:「転移荒野」からソニアさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から滝川 浩一さんが去りました。