2016/10/09 のログ
ご案内:「転移荒野」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
■櫛鉈 蛟 > 「さーて。いい加減”アレ”の代わりの短刀を調達しねーとマズいんだが…やっぱ自作の方が手っ取り早いかねぇ」
等と呟きながら、今宵も転移荒野を暢気に一人で流離う…と、いうより散歩の延長のようなノリだ。
腰の後ろには何時もの蒼い短刀、懐にはこの前知り合ったエルフから貰った魔術カード3枚。
あと、何時ぞやの黒服から巻き上げた拳銃…コルトガバメントもホルスターに収めて左腰に吊り下げている。
「とはいえ、今日はハズレかねぇ?魔物の姿を全然見かけやしねぇ」
周囲をサングラス越しの赤い瞳で見渡すが、これといった敵影は見えない。
■櫛鉈 蛟 > 「まーここで俺が手におえない魔物とか出てこられても困る訳だが…」
ほぼ不死だから殺されようが消滅させられようが問題ないが、こちらに勝ちの目が無いのは困る。
一方的に殺されまくるとか、ワンサイドゲーム過ぎる…まぁ、それはそれで仕方ないが。
「俺も丸くなったもんだよな――…っと、ありゃ?」
視界が捉えたのは中々にデカい影。視力に意識を集中してその影の正体を判別しようと試みるが。
「あーー…龍種か。こういうのも割とゴロゴロ居るのかねぇ。つかどの系統の龍か分からん」
さて、戦うべきか否か。こちらの攻撃手段は限られているし、ダメージが通らないと戦いにもならない。
あちらはこっちを認識しているのか真っ直ぐ向ってくるようだ。
「おいおい、奴さん殺る気満々じゃねーか…」
■櫛鉈 蛟 > 「…しゃーない、早速カード1枚使わせて貰いますか…」
ゴソゴソと右手を懐に突っ込んで、取り出したのは魔術カードの【閃光】。
いわゆる目晦まし効果的なヤツだ。確か必殺技を叫ぶみたいなノリでやると効果を引き出し易いのだったか。
「おー来た来た…翼がねぇからワイバーンの類じゃねぇな…地竜か?まぁーともあれ」
もう10メートルを切った所で、カードを翳しながら…
「シャアアアアアイニィィィング!!バァァストォォォォォ!!!!」
思いっきりベタな名前を勝手に付けてシャウトしながらカードの力を解放!
が、何か誤作動したのかカードから眩い光!!…どころか、光の玉が出現して地竜の顔面に直撃する!目晦ましどころか目潰しである。
「……あン?何か思ったより効果がデケぇな…」
不思議そうにしている男だが、サングラスをしているので閃光に照らされても問題なし。むしろ、既に右手は腰の後ろから蒼い短刀を引き抜いており。
「と、言う訳で…まぁ、アレだ。ちょっと死んでくれ」
次の瞬間には、地竜の顔面へと跳躍し、右手の短刀で片目を深々とぶっ刺していた。
「あ、これオマケな」
更に左手で腰からガバメントを抜き放ち、45口径の鉛玉をもう片方の目に零距離から全弾ぶち込んでおく。
■櫛鉈 蛟 > 痛みで絶叫の如く咆哮をする地竜。顔面に飛び乗っている男を振り払わんとするが、既に男は飛んでいた…。
いや、飛び降りてその口の中、牙の一つを右手で引っ掴んでぶら下がっていた。
短刀は口に咥えており、懐から2枚目のカードを取り出す。【波動】。衝撃波的なものをぶっ放す魔術が込められている。
「えーと、何にするか…じゃあ、テンペストォォォォォォォオ!!!!!」
適当に叫んでカードの魔力を解放!今度は口の中に衝撃波を叩き込んで”破壊”する。
「ま、竜は確かに強いけど生物である以上、内部へのダメージはそりゃ通るわな…っと!」
両目を潰され、口の中もズタズタにされた地竜が地面に横倒しになれば…3枚目の【火炎】のカードを抜き出す。
どうやらここで全部使い切るつもりらしい。今度あのエルフ嬢ちゃんに会ったらまた貰おう。
「ハイ、失礼するぜー…」
で、倒れた竜の口の中に飛び込んで…次の瞬間、内部から派手に爆発を起こした。
火炎の力を解放したら何故か爆発したようだ。で、全身ズタボロの状態で竜の口の中から転がり出てくる。
「ゲホッゲホッ…!くっそ、これ火炎じゃなくて爆発の間違いじゃねぇのか…!?」
全身あちこちに爆発の衝撃で骨折や火傷などをしているが、それも直ぐに持ち前の体質で再生していく。
「ともあれ、まぁこんなもんか…やっぱアイテムあると戦術が広がるな」
■櫛鉈 蛟 > 結果的に閃光で目晦まし、短刀と銃で両目を潰し、波動で口の中をズタズタにし、最後に内部から火炎で焼いた。
そんな感じでコンボを決めつつ、流石に息絶えたのか動かない地竜を眺めて。
「取りあえず、コイツの死骸使って短刀作るかねぇ。流石に1本だと落ち着かねーし」
本来のスタイルが短刀の二刀流の為、現状1本しかないのはしっくり来ない。
さて、何処を剥ぎ取ってやろうか…等と考えるが、図体のデカさ的にどう考えても余る。かなり余る。
「ノイみたいにカード化とか出来たら楽なんだがなぁ」
残念ながら、ほぼ不死の再生体質以外は異能も魔術も便利マジックアイテムも無い。
■櫛鉈 蛟 > 「取りあえず…鱗少々、角1本と牙数本。後は――ああ、体内にそういや結晶がさっき見えたな。
アレ使えば属性持った短刀に出来そうだ。よしよし…」
と、剥ぎ取る箇所、量などを整理してからニヤニヤしていたがフと思う。
どうせなら剥ぎ取れるだけ剥ぎ取って余った部分は売り飛ばせばいいのでは。
(とはいえ、これだけの図体だと全然余るのは変わりねぇが…ま、しゃーねぇわな)
そんな訳で、早速剥ぎ取りを開始する。龍種を殺すのは初めてでもないのか慣れた手付きだ。
むしろ、短刀一本だけで器用に必要な分だけを解体して行く手際の良さであり。
■櫛鉈 蛟 > そんなこんなで、地竜の良質の素材はゲット出来た。これで短刀でも作れば何とかカッコは付くだろう。
「んじゃ、今夜はこの辺りで引き揚げるとすっかぁ」
上機嫌で煙草を咥えつつ、素材を詰め込んだズダ袋を担いで転移荒野を一人歩き去るのであった。
ご案内:「転移荒野」から櫛鉈 蛟さんが去りました。